本年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻を開始し、多くの市民が犠牲になっています。3月1日にはウクライナで最も歴史のあるハルキウ(ハリコフ)の盲学校が爆撃を受けました。その他の地域でも視覚障害者が大きな被害に遭って生活に支障をきたし、国内外に避難を余儀なくされるなどの混乱状態が続いています。爆撃等によって新たに障害を持ってしまう人々も多数います。世界盲人連合(WBU)加盟組織のウクライナ盲人協会(UTOS)では国内外の避難所や避難列車など移動に関する情報提供、食糧や医薬品の提供、再定住に向けた相談支援などを行っていますが、事態は日に日に深刻さを増しています。
WBUではこうした事態を踏まえ、3月20日付でウクライナの視覚障害者を支援する声明を発表し、同時に協同基金を設立して広く寄付を呼び掛けています。日本としてもこの趣旨に賛同し、ウクライナの視覚障害者の支援のため寄付を募集し、WBUウクライナ協同基金に送金することにいたしました。みなさまからのご寄付は短期的には視覚障害者の救援活動に、中長期的には生活訓練や支援機器の提供、精神的なサポートなど、ニーズに沿った支援に役立てられます。つきましては、みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。