

ハロハロでは、毎月25日前後で「ハロハロ通信」という、なんとなく毎月届くタイプのメルマガを発行しております。今月は、メルマガボランティアさんにも協力してもらって、緊急支援の内容での特別号にして発行しました。
コラム1では、セブ現地の大学に通う日本人ボランティアのさくらさんが、当日の夜、そして過酷な避難所生活を生きた声で文章にしてくれました。
さらにコラム2では、マニラ現地の大学に通う日本人ボランティアのサラさんが、「今私たちにできること」としてハロハロの緊急支援の取り組みを伝えてくれました。
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2025年11月16日号ダイジェスト
■ セブ市内の被災当時の様子 by さくらさん
「今回の雨量は想像を遥かに上回った」
前回の台風オデットの際は、風が強かったがために窓ガラスが割れたり、電信柱や木が倒れてしまう被害が多かったですが、今回は洪水の被害がほとんどでした。
私は現在7階建ての最上階に住んでいますが、部屋の天井の大部分が崩れ落ちました。
他の地域では、家の中に水がすごい勢いで流れ込み、屋根に避難せざるを得ない状況でした。
車やバイクも雨の波に流されました。
台風から3日が経った11月6日。自分には、着られる服が十分にあって、食事もいつも通りにできて、携帯も充電ができて、宿題もできて、家族とも一緒に笑い合えて...といういつも通りの幸せがある中、家が全て流され、何もかもを失った人が今何千と隣町にいるという現実のギャップから居ても立っても居られなくなり、ハロハロの事業地にまだまだ着たい服...、タオル、水と食べ物を持って訪問しました。代表の方に、何か手伝えることがあれば!体動かすよ!と伝え、動く気満々でした。が、返ってきた言葉は「見ればわかるけど、本当に何も失くなっちゃったんだよ。だから僕たちも動けないんだ。」でした。あまりその言葉の意味がわからないまま被災地を見て言葉を失いました。
台風一過のジリジリした暑さと、全ての家屋を飲み込んだ泥からの湯気、煙。まるで焼け野原のようでした。いつもは、「よく来てくれたね!」といっぱい話を聞かせてくれる現地の人たちからも笑顔が消え、話を聞きたくてもどう話しかけて良いかわからない。苦しい状況でした。
避難所である学校も見せてもらいました。滑りやすい深い泥と異臭の中に避難している方々がいました。子供の泣き声が響き、とにかく蒸し暑さがこもる体育館でお弁当が配布されていました。まだ被災地には電気が通っていないため、暑さ対策ができずに苦しむ人たちがいっぱいいました。
訪問した時点では、もう1日分の水や食料はありそうでしたが、来週まで持ち堪える量ではありませんでした。帰宅してから何もできなかった無力さに肩を落としましたが、これから早急に私ができること、支援できるものを探し、被災者の方々にエールを送ります。
■ 台風ティノ被災地へのハロハロ緊急支援活動 by サラさん
今回の台風はセブ事業地に甚大な被害をもたらし、すべての方々の家が洪水で流されるという深刻な状況です。また、ボホール事業地でも多くの家の屋根が損壊しました。被災者の方々は現在、食料、水、薬、衛生用品、寝具といった、まさに「生きるための物資」を緊急に必要としています。この状況を受け、弊団体は11月6日にキックオフミーティングを実施し、すぐに現地協働NGOを中心とした緊急支援をスタートさせました。現在は16名の緊急支援グループが結成され、昼夜を問わず活動を続けています。

