活動・団体の紹介
事業実施主体である(株)LEIDEASは、中国出身である代表黄氏が茨城大学の留学生の在学中から留学生の生活支援などを行い、卒業後には留学生の就業支援、起業支援、語学教室事業、コンサルティング事業を展開する事業会社を立ち上げた。特に、昨今は起業支援へのニーズの高まりを受け、かつて商店街として賑わっていた水戸市中心市街地にほど近く歴史・文化の背景が深い保和苑前の空きビルをリノベーションし「23RD studio」を活動拠点として整備した。2023年3月には「23RD クリエイティブタウン構想」を掲げ、「国境を超え、心でつながり、とにかく動く、クリエイティブなまち 国際交流まちづくり」を目指し、発表会を開催、広くアピールしたところである。拠点整備、さらには構想策定をきっかけに、廃業、少子高齢化などにより衰退していた周辺商店街の住民との交流が活発化し、従来からある商店会も組織改組し「水戸浪漫商店会」として再出発することとなるなど、地域へその効果が波及している。
活動の背景、社会課題について
水戸は、弘道館(こうどうかん)に代表されるように古くから教育に熱心なまちでありました。弘道館は、水戸藩第9代藩主徳川斉昭が、天保12年(1841年)に開設した日本最大規模の藩校です。藩校当時の敷地面積は約10.5haで、藩校としては全国一の規模でした。敷地内には、正庁(学校御殿)・至善堂の他に文館・武館・医学館・天文台・鹿島神社・八卦堂・孔子廟などが建設され、馬場・調練場・矢場・砲術場なども整備され、総合的な教育施設でした。(弘道館ホームページから一部抜粋)
こうした歴史的背景があってか、水戸の中心市街地の西北には学校が集積しています。
「23RD クリエイティブタウン構想」は、主に留学生を中心としたプロジェクト構想でありますが、一方で、空きビルを整備した「23RD studio」は、留学生にとどまらず、近隣の茨城大学の学生の活動拠点としての認知度が高まって来ています。その流れは2024年4月に茨城大学に新設された地域未来共創学環に入学した学生達のサークル活動の場としても利用されるなど、さらに加速しています。
こうした流れの背景に実は大学周辺をはじめとし、この水戸市西北地区に学校が集積していながら、そこで学ぶ、学生や生徒たちが自由に活用できる施設等が整備されていないことが課題となっています。
実現したいこと
本プロジェクトでは、この地区で学ぶ学生が、新たな学びや挑戦、出会いの機会を創出できるような「チャレンジできる環境」を整備することを目的とします。
例えば、チャレンジショップ、ワークショップ、ステージ・ギャラリーなど作品発表の場等々
代表者メッセージ
2012年茨城大学を卒業した後に起業し、留学生のキャリア支援事業をずっとやってきました。2年前、保和苑前にある空き家の再生プロジェクトを関わったきっかけに、今まで無縁である末広町~茨城大学2キロのエリアを深く知ることができ、改めてこの地域のポテンシャルと将来性を感じました。
少子高齢化や商店街の規模縮小による衰退は、他の地域と同様ですが、しかし、ここのエリアでは違う要素・ポテンシャルを秘めています。
・大学や中高学校等が多く、学生の活躍が期待できる。
・商店会の再編成による、若い経営者によるイノベーション推進ができる。
・留学生や外国人の移住による、多文化共生の環境ができる(ダイバーシティ)
・地域住民のシビックプライドが高い。
こうしたポテンシャルを活かし、産学官民が連携することで、学生の街まちづくりを目指していきます。
寄付金の使い道について
寄付金は、以下の目的に活用させていただきます。
【ハード面の整備】
空きビルの改修工事、イベントスペースの設営、機材の購入など
【ソフト面の整備】
ワークショップの開催費用、広報活動費用、学生団体への助成金など学生の主体的な活動支援: アイデアコンテストの実施、学生ボランティアの 募集、学生団体との連携強化など
また、地域住民との交流イベントの開催、地元企業とのコラボレーション企画、商店街の活性化に資する企画・運営にも利用します。
これらの取り組みを通じて、学生が主体的に地域を活性化し、新たな価値を創造できるような環境を整備していきます。