
2025年もあっという間に4分の1が過ぎました。首都のマプトは少しずつ朝夕涼しくなってきました。
教育活動
2024年度世界の人びとのためのJICA基金活用事業である『モザンビーク共和国マプトにおける ABA(応用行動分析)研修事業』です。発達障害児を持つ保護者、教員、児童心理士、教育行政関係者に対して療育の考え方と実践について学び現場で活かしてもらうための研修です。療育とは障害のある子どもが社会的に自立できるように促すことです。3月の各土曜日に保護者向けの研修(全2回のうち1回)と業務従事者向けの研修(全4回の4回)を実施しました。4月に保護者向け研修の2回目を実施します。12月まで幼稚園で研修生を受け入れて療育の現場見学と体験をしてもらいます。
こうした研修の常として回を重ねるごとに出席者が減っていくものなのですが、業務従事者向けの研修は60名の登録に対して、最後まで40名以上の参加者数を維持することができました。最終回の参加者が10名とかになったらどうしようかと勝手に心配していたのですが杞憂でした。研修自体も毎回参加者からの質問が止まらない状態で現場において発達障害児とどう一緒に活動していくか真剣に悩まれている様子が伝わってきました。
いろいろな人とのご縁、ご尽力で実現した研修プロジェクトです。感謝を込めて最後まで全力を尽くして参ります。
JICAのサイトのリンクです。
https://www.jica.go.jp/activities/schemes/partner/private/kifu/09_africa.html
4月2日は世界自閉症啓発デーでした。私たちの幼稚園でもみんなで歌って作品を作りました。今専門学校からインターン生を2名受け入れていて一緒に働いています。園長1名、教員3名、インターン2名とチームっぽくなってきています。毎日歌って踊って活気があってすばらしいです。トラブルがない日はないですがチームで問題を解決する力が付いてきたかなと思っています。
多文化共生事業
今年の夏ごろからボランティア体験のトライアルを進めたいと思っています。自分たちの現場があることが私たちのいいところなので、アフリカや国際協力、社会起業を体験してみたいという人に来てもらい現場での経験を通してモザンビークを知りファンになってもらおうという話です。日本での仲間づくりをもっと進めたいと思っていて、この活動をその起爆剤にしたいと考えています。
障害があっても働ける事業作り
公立大学法人都留文科大学が提案した『モザンビーク国マプト州マトラ孤児院における障害者自立支援事業』が2024年度JICAの草の根技術協力事業(支援型)に採択されました。
JICAのサイトのリンクです。
https://www.jica.go.jp/activities/schemes/partner/kusanone/shien/index.html
これから詳細を詰めて契約を締結します。私たちは現地でのオペレーションを担当する予定です。理事の畠山が都留文科大学の準教授として勤務している縁で今回の出願、採択に至ることができました。今これを書きながらこれまでの経緯が脳裏にブワッと浮かびまして多くの方々のご尽力に支えられてここまでこれたなと一人で感動しています。とはいえ契約の締結すらまだなのでこれからです。なによりも今日も挑戦させていただけることに感謝し気合を入れ直して進んで参ります。


