Piece of Syriaは「シリアをまた行きたい国にする」ことを目標に、未来の平和と復興を担うシリアの子どもたちに、教育を届ける国際協力NGOです。
今年で設立9周年を迎え、今まで、5万人を超える子どもたちに教育を届けてきました。アサド政権が崩壊し、新しい局面にあるシリアで今、最も必要とされている支援の一つが「他国から帰ってきた子どもたちが、シリアの学校に戻るための母国語教育」です。
そこで、新学期が始まる9月から、避難先から帰ってきた子どもたち300名が、アラビア語を中心にした授業と心のケアを受け、学校に復帰するための補習校を開始します。
平和と復興の土台を築くため、継続的に教育を届けるための「パートナー会員(月1000円からの月額寄付会員)」様を19名、募集するキャンペーンにご協力をお願いします!
2025-08-05 10:00
トルコの補習校・サハル・アル・ナジャール先生の言葉を紹介

私たちは、トルコで難民として逃れたシリアの子どもたちに、母語のアラビア語とシリア文化を学ぶ機会を提供してきました。
さて、今日はトルコの補習校の先生、サハル・アル・ナジャール先生の言葉を紹介します。
私たちは、トルコで難民として逃れたシリアの子どもたちに、母語のアラビア語とシリア文化を学ぶ機会を提供してきました。今日も、補習校の先生、サハル・アル・ナジャール先生の言葉を紹介します。
「アラビア語教育は、ただの言語習得にとどまりません。
子どもたちが自分の名前を読めるようになり、物語を理解し、友だちと想いを交わせるようになることは、社会への第一歩です。
補習校では、子どもたちが学校にスムーズに通えるようになるだけでなく、自分の文化に誇りを持ち、心を通わせる力を育んでいます。
私たちが今とくに重要だと感じているのは、シリアに戻る子どもたちへの支援です。
長い避難生活で母語を失いかけた子どもたちは、現地の学校に適応するのに困難を抱えています。
アラビア語の補習校をシリアで実施することは、文化の継承と社会への再統合を支える鍵となります。
現場ではその成果を実感しています」
シリアは、戦争の中で、人口の半分以上が難民・国内避難民になってしまいました。
避難先の不安定な生活の中で、学校に行くことができなかった子どもたちや、アラビア語ではない国で育ったために、母国語の読み書きができない子どもたちが、次々に故郷の街に帰還しています。
ですが、集団生活に慣れていなかったり、トラウマを抱えてしまった子どもたちもいます。
そこで、学校に円滑に戻るための「補習校」を、シリアで創設します。
どうぞ引き続き、お力を貸してください!