活動・団体の紹介
NPO法人ROJEは、「教育で未来をつくる」というビジョンの下、2005年の発足以降、急激に変化する時代の中で、求められていることとできることを常に考え、教育現場のあらゆる課題に向き合い続けています。
活動は、学校や官公庁・教育系企業・教育研究機関等に所属するOBOGを中心とした社会人と、全国から集まった教育に志のある大学生が連携しながら担っており、今困っている子どもや教員、保護者、地域を、近い将来教育界を担う大学生が支える形で、教育の未来に貢献することを目指しています。
災害と教育事業部では、平時より、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県南相馬市を中心とした被災地の復興支援や、防災教育に関する勉強会やコミュニティ作り、災害時にすぐに現地入りして子どもの居場所支援を開始できる体制づくりを行ってきました。
近年は、令和5年7月の秋田県豪雨災害や令和4年8月の新潟県豪雨災害の被災地での子どもの居場所支援を行っており、今回も、これまでの知見を活かし、災害発生時の支援経験のあるスタッフが先頭に立って被災地のニーズに応えられる支援活動に取り組んでまいります。
活動の背景
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、能登地方を中心に各地で地震による家屋の倒壊、津波、火災の被害が発生しました。道路や建物の崩壊も多く見られ、避難生活の長期化も予想されています。
物資や人手も不足する中、一人ひとりが1日1日を生きていくことが精一杯の状況で、保育所や学校再開も難しい状況です。
そのような状況の中、被災地の子どもたちにも非常に大きなストレスがかかっていることと心配されます。
保護者の方々においても、子どもの不安に寄り添い続けることへの心理的な負担軽減の必要性はもちろん、家屋の復旧作業や避難所運営等に出かけなければならない際の預け先のニーズも多く存在します。
そこで、当団体では、長年教育分野で子ども支援を行ってきた実績や教育・医療・福祉等の専門家とのネットワークを生かし、子どもたちが安心して過ごせる居場所の運営に取り組むことにいたしました。
活動内容の詳細
石川県内において、以下の活動を実施いたします。活動終了時期は復旧状況によるため未定ですが、現在のところ、3月末までの活動実施を想定し、準備を行っております。
- 現地の許可を得て設置した拠点内における、子どもの預かり支援、居場所支援、学習支援
- 上記への研究者や医師、心理士、社会福祉士等の専門家を含む社会人や大学生スタッフの派遣
- 現地の子ども支援団体との連携、エンパワメント
現在は、以下の活動拠点にて居場所支援を行っています。
場 所:石川県七尾市 矢田郷コミュニティセンター
対 象:4歳~18歳
内 容:子どもの預かり・居場所支援、学習支援
期 間:現在運営中~終了時期未定
開催時間:毎日・9時~17時(予定・変更の可能性あり)
代表者メッセージ
1月5日に現地に入り、他団体と連携を取りながらできる限りの活動を行っています。私自身、東日本大震災以降これまで6回ほど災害支援の現場で活動を行ってきましたが、今回の能登半島地震は特に被害が甚大だと感じております。そのような中、現地ではなかなか子どもの支援にまで手が回っていないのが現状です。
ROJEとしても、できる限りの力を尽くし、中長期的な支援も見据えながら体制を作ってまいりたいと思いますので、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。(理事:伊藤駿)
寄付金の使い道について
本プロジェクトに対していただいたご支援は、クラウドファンディング手数料等諸経費を除き、全額令和6年能登半島地震の被災地支援に関連する活動に活用させていただきます。
3月末までの約90日間の活動を想定して算出し、全体で約400万円の費用が必要になる見込みです。助成金や自己資金等も充当する想定で、ご寄付にて必要な金額は250万円としてゴールを設定させていただきました。
<概算費用>
- スタッフ交通費:150万円
東京ー金沢間。週1回計13回、4人ずつ入れ替わりでの派遣を想定。 - 宿泊費:130万円
1回あたり2泊3日。規定に基づき1名1泊12500円で計算。 - レンタカー代:90万円
1日あたり1万円で計算。 - 備品費:30万円
ライフライン復旧の遅れにより必要な発電機(1台15万円)等。
なお、支援活動の終了の折には、正確な費用についてご報告申し上げます。何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。