
活動紹介
ギフテッドプロジェクト「sprinG」は、ギフテッド特性があり、学校に馴染みづらいと感じている小中高生やその保護者に向けた居場所づくりに取り組もうと、2022年度より始動しました。当団体OBである精神科医・特別支援教育を専門とする大学講師といった専門職と、教育に志のある大学生・社会人スタッフが中心となって運営しています。
現在は、以下のような事業を行っています。
- オンライン上の居場所づくり
- 小中学生向け「できる〜む」の運営
- 1対1の個別メンター面談
- 対面の居場所づくり
- 中高生向けフリースペースの運営(都内)
- 小中学生向け対面イベントの実施(都内・関西地域)
- 保護者の方向け
- オンラインコミュニティの運営
- 「親の会」の実施

最近の活動
週5日開室している「できる〜む」は、子どもたちが自分のやりたいことを自由に選び、仲間と楽しく交流できるオンライン上の居場所です。現在は約60名の小中学生が利用登録をしており、勉強をしたり、ゲームやおしゃべりを楽しんだり、ものづくりに挑戦したりと、過ごし方はさまざまです。
最近の「日中できる~む」では、最初の1時間ほどを使って、少しだけ勉強に取り組む子どもが増えてきました。朝の時間を上手に使って、それぞれのペースで勉強や作業をしています。勉強の後は、みんなでゲームや雑談をし、和やかな雰囲気の中で過ごしています。オンラインであっても同じ空間を共有することで、自然と会話が生まれます。
夕方に実施している「放課後できる〜む」では、はじめに「あそべる~む(ゲーム)」「はなせる~む(雑談)」「マイクラ」の3つの場所に分かれます。自分の気分や興味に合わせて好きな場所を選び、その後はいつもの仲良しメンバーと一緒にリラックスした時間を過ごしています。
このように「できる〜む」では、自分のペースで過ごせるからこそ、無理なく安心して参加でき、自然と人とのつながりが生まれていきます。気の合う仲間との出会いや、学生スタッフとの関わりの中で、子どもたちが少しずつ自信を持ち、前に進んでいくきっかけにもなっています。

オンライン拠点リーダーより
仮想空間を通じて、毎日全国の子どもたちと出会える「できる〜む」は、まさに今の時代だからこそ生まれた、かけがえのない居場所だと感じています。
ここでは、学校や地域を越えて、気の合う子どもたちが自然と出会い、少しずつ関係を深めていく様子が日常的に見られます。ゲームやおしゃべりをする中で、ふとした瞬間に心がほどけます。また、学生スタッフとの関わりのなかで、自分自身の視点が広がり、少しずつ前向きに考えられるようになる子どももいます。
そのひとつひとつの変化が、とても尊く、静かに子どもたちの背中を押しているのだと関わっていて思います。私自身、子どもたちが「できる〜む」に参加して「自分らしく伸び伸びといられる時間」を積み重ねていく様子に何度も心を動かされてきました。
だからこそ、この居場所がこれからも続いてほしい。1人でも多くの子どもたちに参加していただき、「また明日も来たい」と思える居場所であり続けてほしい。そう心から願っています。
そうした場所を守り続けるためには、どうしても安定した財源の確保が必要です。
未来を担う子どもたちの笑顔と可能性のために、ぜひご寄付での応援をお願いいたします。
