若者の力を教育現場に
私たちROJEは2005年に陰山英男・鈴木寛と大学生メンバーが中心となり発足しました。活動開始から約20年、現在は関東・関西・石川と全国3ヶ所に拠点を置いて活動しています。
国内外50以上の大学からさまざまなバックグラウンドを持った100名以上の学生が集まり、「教育」に志を持つ大学生を、学校、官公庁、企業など教育の第一線で働く社会人や専門家がサポートする形で運営しています。
「学校で過ごすことがつらい。上手く自分をコントロールできない。」
「地震が起きてから校庭も体育館も使えない。遊びたいのに遊べない。大きな揺れが怖い。」
「忙しくて授業準備になかなか時間を割けない…」
日本の教育現場には、不登校児童の増加、被災地の子どものケア、教員の不足や多忙化など、多くの課題が存在しています。
昨年、ROJEでは、
【2,500人以上の子どもたち、保護者の方】に対して、学校現場での学習支援、探究型学習や防災教育の出前授業、キャリア教育の機会、自分らしくいられるオンラインコミュニティの提供、被災地での学習・居場所支援を行ってきました。
【1000人以上の学生、社会人】に対して、教育に関する学びや対話の場を提供してきました。
【100万人以上※の先生】に対して、授業実践や教育に関する記事を届けてきました。
※EDUPEDIAサイトのユニークユーザー数

私たちの活動によって、
「大学生と1対1で対話できる時間をもてたことで、子どもにとって自分の話や考えを受け入れてもらえる場所ができ、元気をもらっていたようです」
「家のことや仕事で大変だったので、子どもを見てもらえて安心しました」
「難しい教材ですが、授業づくりの参考にさせていただきます!」
といったお声をいただいています。
「教育で未来をつくる」
ROJEは、学生が仲間とともに「誰かの未来をつくる」活動に挑戦する場です。そのプロセスを通じて、学生メンバー自身も成長し、自らの未来をつくっています。子どもや社会に価値を届けると同時に、活動する学生にとっても学びと成長の場となるーーそれがROJEの特徴です。
ROJEでさまざまな経験を積んだ学生たちは、毎年、学校現場や教育行政、民間企業、研究機関など、多様な進路へと羽ばたいていきます。近年は、OBOGと現役学生が協働する機会も増え、教育分野に課題意識をもつ学生の情熱と、社会で実践を積んだOBOGの知見が交わることで、より大きな価値を生み出す好循環が生まれています。

設立から20年を迎えた今、ROJEは「学生が教育の課題解決に挑む場」を超え、世代を越えたコミュニティとして、「教育で未来をつくる」という行動理念を体現し続けています。
学生代表メッセージ
学生代表からのメッセージをお届けします。

近年、文部科学省が掲げる「開かれた教育課程」のもと、地域の人をはじめ、さまざまな立場の人が教育に参画することが求められています。そのような中で、私たちROJEの活動は大きな意味を持つと考えています。
私たちは大学生主体のNPO団体です。子どもたちの成長や利益を第一に考え、純粋な思いで活動できるのが強みです。公教育だけでは届きにくい部分や、企業では扱いづらいニーズに応えることも、私たちだからこそできる役割だと思っています。
また、大学生が教育の場に関わること自体にも価値があると感じています。子どもたちにとって年齢が近い存在であることや、同じ「学生」として共に学びあう存在となれることなど、大学生だからこその魅力はたくさんあります。このようなROJEならではの価値を生かしながら、今後とも活動に励んでまいります。
ROJEには、全国のさまざまな大学・学部から、多様な仲間が集まっています。教員を志す人、研究者を目指す人、行政の立場から教育に関わりたい人など、教育への興味の在り方も人それぞれですが、全員に共通して言えるのが「よく考えている」ということです。活動内でのミーティングにおいても、よく考え、自分の意見をしっかり持っている人が多くいます。異なる価値観をぶつけ合いながら、共に学び、成長し、よりよい活動を目指します。
未熟な部分はありますが、少しでもこの国の教育に貢献できるよう、成長し続けながら真摯に活動してまいります。どうか、私たちの活動を温かく見守り、ご支援いただけましたら幸いです。
京都大学総合人間学部2年 茨木潤
活動中のプロジェクト
6つの事業領域を展開し、教育課題にあらゆる角度から働きかけています。

学校ソリューション領域 <学校現場に大学生の力を届ける>
- 学校ボランティアプロジェクト
「子どもの『できる』を増やし、成長を支援する」という理念を掲げ、提携している、東京近郊の公立小中学校に大学生、大学院生をボランティアとして派遣しています。大学生が主体となって運営しており、運営メンバーはボランティアや学校と協力して、より子どもの成長を支援できるよう日々活動しています。
- 関東/関西中高まなびプロジェクト
「開かれた教室で学びが拓かれている未来」をコンセプトに、中学生・高校生に向けた授業実践を行っています。全ての人が、生徒とふれ合い、学び合える「開かれた教室」で、五教科の学習や受験のための学習に限らない「拓かれた学び」を目指しています。
メディアコンテンツ領域 <教員の不足や多忙化を情報で支える>
- 先生のための教育事典EDUPEDIA
魅力的な教育実践や学校現場で役立つ情報をウェブメディアに集約し、先生方の授業作成をサポートしています。教師のやりがいや具体的な仕事内容などについての情報を発信する学生向けサイトも運営しています。
防災・復興領域(災害と教育事業部) <持続的な災害支援と防災教育>
- つぼみプロジェクト
福島県南相馬市の小中高生を対象にキャリア教育による震災復興支援を行っています。現地にて春夏に開催する教育イベントを中心に、震災・原発事故によって自分の将来を考えにくい状況に置かれた子どもたちへ支援しています。
- わたげプロジェクト
「すべての人が災害と向き合う社会をつくる」をビジョンに、防災教育を語り・学び合うコミュニティづくりや、防災教育の担い手育成ワークショップの開催、学校・地域における防災の出張授業など多様な事業を行っています。
- こもれびプロジェクト
能登地域の復旧・復興状況を踏まえ、緊急支援を継続的な活動に移行するべく2024年度に立ち上げられました。
現在は金沢市に拠点を設け、県内外の学生や社会人スタッフが中心となって七尾市および金沢市で居場所支援、学習支援、探究活動支援を行っています。
- 災害時緊急子ども支援
全国で豪雨や地震等の災害が起きた直後に現地入りし、子どもの居場所の確保に取り組める体制を作っています。
イベント・コミュニティ領域 <教育に目を向ける機会を増やす>
- 五月祭教育フォーラム
東京大学の学園祭である五月祭にて、教育をテーマとするフォーラムを開催するプロジェクトです。
フォーラムではその時々の旬に即した教育に関する話題をテーマに設定し、テーマの専門家をゲストとしてお呼びして、学生を交えながらパネルディスカッションなどを行っています。
ピアサポート領域 <困難を抱える子どもの居場所支援>
- ギフテッドプロジェクトsprinG
ギフテッド傾向があり、その特性ゆえに学校に馴染むことが難しい小・中学生やその保護者に向けた居場所づくりを医師や大学教員といった専門家主導で展開しています。
教育シンクネット領域 <教育分野の研究発展に寄与する>
- みんなの教育シンクネットワークEduLab
ROJEの活動現場をはじめとする教育現場での調査研究を行っています。官公庁等による委託事業(再委託を含む)への協力のほか、若手研究者を中心とした国際共同研究の推進、書籍や論文での成果発表をしています。
いただいた寄付でできること
「ろじぇさぽ」として、これらの活動を支えていただけます!

月500円の寄付で...
- 全国各地の有識者や教育実践を取材し、教員向けサイトに年間5本の記事を配信できます
月1000円の寄付で...
- キャリア教育や防災教育の出前授業を年間4回実施できます
月3000円の寄付で...
- 小中学校に大学生ボランティアを毎週1名派遣できます
月5000円の寄付で...
- 中高生のための対面の居場所で、月に1回、交流イベントを実施できます

「ろじぇさぽ」のみなさんには、日々の活動を見守っていただけるよう
- 活動報告ニュースレター(月1回程度)
の送付を予定しております。
連携・提携・協働先
学校
- 公立小学校(渋谷区、文京区、台東区、板橋区、江戸川区ほか)
- 公立中学校(足立区、町田市)
- 私立新渡戸文化小学校
- 私立佼成学園中学校
- 私立聖学院高等学校
- 私立キミノ高等学院
- 私立明星学園高等学校
- 私立KTCおおぞら高等学院
- 私立同志社中学校・高等学校
- 私立第一学院高等学校
- 石川県立七尾高等学校
- 石川県立輪島高等学校
自治体
- 石川県立七尾特別支援学校
- 南相馬市教育委員会
- 飯舘村教育委員会
- 石川県教育委員会
- 七尾市
- 金沢市
そのほか、多くの企業・団体様と連携しながら活動しております。