一般社団法人痴漢抑止活動センター

月1000円の支援で、子ども達を痴漢から守る

女性専用車両が100年前からあったというのをご存じですか? 電車内痴漢は、100年以上も解決されない社会課題なんです。 そんな中、一般社団法人 痴漢抑止活動センターは、2015年から「痴漢抑止バッジプロジェクト」を推進しています。この活動の目的は、「現在、電車内で痴漢被害にあっている子どもたちを守るとともに、社会全体の性暴力を根絶すること」です。 痴漢抑止バッジの無料配布は、マンスリーサポーター(月額継続寄付)の皆さんの温かいご支援によって実現しています。私たちの活動には、あなたのご支援が必要不可欠です。共に力を合わせ、安全で平等な社会の実現に向けて一歩踏み出しましょう。
2018-03-01 11:19
【第2号】メビウスのリボン通信 2018年3月
・企業とともに性暴力に対する社会の認識を変えたい ・メディア掲載 ・ユーザーの声 ・デザイナーの思い「なぜ、痴漢するの?」

企業とともに性暴力に対する社会の認識を変えたい

2017年6月、日本で性犯罪に関する大幅な刑法改正がありました。明治時代の制定以来、110年ぶり(!)の改正です。これにより法定刑の下限も引き上げられるなど厳罰化が進みました。

10月には、米国でハリウッドの大物プロデューサーによるセクハラ疑惑が報じられ、女優のアリッサ・ミラノが同様の被害を受けたことのある女性たちに「me too」と声を上げるようSNSで呼びかけました。

その結果、多くの著名人・一般人がSNSで体験を告発。“#metoo”は世界的に広がりました。性暴力を受けた被害者が、その事実を話すのは非常に辛いことです。しかし、多くの女性が自分の受けた暴力について勇気を出して告発し、加害者が処分を受けています。

一方国内でも、フリージャーナリストの伊藤詩織さんが5月に準強姦被害を告発する記者会見を実名・顔出しで開き、12月には著名ブロガーのはぁちゅうさんも以前の職場でうけたセクハラ被害を告発しました。

けれど、被害者である彼女たちに対して、インターネット上で大きなバッシングが起こってしまいました。刑法が改正されたとはいえ、日本では性暴力の被害者を社会が守るという認識にはほど遠いと思わざるをえません。

それが分かっているから、私たちは被害者に「#metooと声をあげて!」とは言えません。被害者には、自分を守ることを最優先にしてほしいからです。

私たちは「痴漢に遭いたくない」とバッジで宣言をすることも“#metoo運動”だと考えています。

この2年半でイベント配布や販売で約6,000個の痴漢抑止バッジが世の中に出て行きました。バッジを使用したユーザーから、商品に同梱されているハガキに「守られている気がして安心できました」「周囲に女性が立ってくれました」と感想を送られてきています。

そして、徐々にではありますが、国内の意識も変わりつつあるのです。

今、痴漢抑止バッジは、南海電鉄のコンビニ「アンスリー」の他、小田急線沿線、相模鉄道沿線の売店で販売されています。先週から、東急ハンズ あべのキューズモール店でもお取り扱いが始まりました。企業の共感を得て、痴漢抑止バッジは広がりつつあります。私たちは、そこに希望を見出しています。

「性暴力の被害にあっている子どもたちを、私たち大人が守る」。今年は、企業とともに活動を推進する1年になるだろうと考えています。

2018.3.11 東急ハンズ あべのキューズモール店
防犯ブザーと同じ棚でお取扱いいただいています。

メディア掲載

2018/1/29
[大特集]生きつらさを仕事に変えた 社会起業家54人(AERA)

2018/2/9
痴漢は犯罪です #metoo (毎日新聞/24面)

2018/2/22
大阪府よろず支援拠点 平成29年度活動内容・支援事例集(大阪府よろず支援拠点)

2018/3/1
女性チャレンジ応援拠点 事例紹介(大阪市男女共同参画情報誌「クレオ」)

2018/3/4
#WeToo 私たちは動く 痴漢被害 もう二度と(朝日新聞/2面)

2018/3/7
Taking the bull by the horns? Men learn how to treat women better(クリスチャン・サイエンス・モニター)

ユーザーの声

痴漢抑止バッジの購入者からハガキが届いています。掲載許可をいただいている声をご紹介します

デザイナーの思い

【デザイナー:藤井花さん/東京工科大学 デザイン学部】

タイトル:「なぜ、痴漢するの?」

女性が好むスウィート、キュートな配色にし、女子高生がつけやすくしました。犯罪を取り締まる象徴として手錠を描き、加害者を監視したり、やましい心を見透かすように、眼鏡をかけているような表現で抑止効果を狙いました。痴漢抑止活動センターのマークをリボンに見立てています。 「なぜ痴漢するの?」という言葉を入れたのは、痴漢は一種の依存症だという記事を読み、「痴漢はダメだ」と言うより効果的だと思ったからです。

痴漢被害を受けたことのある人にも、ない人にも、被害にあわない手助けをできたら嬉しいです。

【マンスリーサポーター募集中】
通学電車・バス内での痴漢から子ども達を守りたい!(月1000円~)

団体情報
一般社団法人痴漢抑止活動センター
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コングラント」で作成されています。
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