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アニメーション「学生に知ってほしい痴漢の真実」完成しました!!
アニメーション「学生に知ってほしい痴漢の真実」が完成しました。
昨秋、プロジェクトを立ち上げクラウドファンディングで、242名の方から目標金額を大きく超える209万円のご支援をいただきました。プロジェクトに共感・応援してくださった皆様に改めて御礼申し上げます。
防犯の啓蒙ツールを作りたいと思ったのは、2015年に痴漢抑止活動を始めた時です。
痴漢抑止バッジを初めて見た25歳の女性が「このバッジを見て、高校時代の私には嫌だと言う権利があったと初めて知りました」と言いました。
痴漢は、被害者の人権を侵害する犯罪です。けれど、その本質が多くの方に知られていません。
アニメーションでは、痴漢被害にあったときに、相手が知ってる人でも、偉い人でも同性であっても拒否する権利があると1番先に伝えています。
電車内で痴漢に狙われているのは、中高生です。生まれて始めてラッシュの電車に乗る子ども達に、大人は電車内に痴漢がいることや、どんなことをしてくるのかを具体的に教えていません。だから子ども達は、電車の揺れに合わせて触ってくる手を「偶然なのかな? 痴漢かな」と考え戸惑ってしまいます。
被害者が、痴漢と判断できず悩んでいるうちに、痴漢加害者の行為は悪質なものになっていきます。そうなると今度は羞恥心と恐怖から声を上げられなくなるのです。
だからこそ、早い段階で抵抗の意思を示すことが必要です。
一方、性犯罪の防犯ポスターは加害者が黒い影で描かれていることがほとんどです。これではどんな人が痴漢をしてくるのかが全く伝わりません。
加害者の多くは、性欲を抑えられないモンスターではなく、一見すると普通の会社員です。
子どもにとっては、自分の父親や近所のおじさんと同じような人が、痴漢行為をしてくる犯人などと想像がつかないでしょう。
このアニメーションはそうした痴漢の真実を子どもや保護者、教員の方々に広く伝えるために作成しました。
事実を知ることが防犯の第一歩だからです。
当センターではこのアニメーションを毎年開催している痴漢抑止バッジデザインコンテストデザインコンテストとともに普及させていたいきたいと考えております。
アニメーションとともに特設ページも用意いたしました。視聴とともにご一読いただけますようお願いいたします。
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メディア掲載
2021.06.01:痴漢対策 抵抗の意思表示を(上智新聞)
2021.07.16:【学生限定公募】第7回 痴漢抑止バッジデザインコンテスト(公募ストック)
2021.07.23:もう泣き寝入りしません!効果抜群、通勤通学電車の痴漢対策、女子高校生考案の痴漢抑止バッジが凄い(Yahoo!クリエイターズ)
2021.07.26:くらしの中のジェンダー 次世代に課題先送りしない(しんぶん赤旗)
2021.07.26:痴漢の回避・対処方法〜悪いのは加害者です〜(ピルにゃん)
2021.07.27:「学生に知ってほしい痴漢の真実」アニメーション動画が作られた理由 (buzzfeed)
ユーザーの声
痴漢抑止バッジの購入者からハガキが届いています。掲載許可をいただいている声をご紹介します。
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デザイナーの思い
【デザイナー:福山美桜さん/鳥取県立鳥取湖陵高等学校】
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可愛いウサギが手錠を持ってNOと訴えているデザインを作りました。ゆるくて可愛いウサギを描き派手な色を使わないことで気軽につけやすいものになるよう心がけました。パッと見てわかりやすいものにしたかったので一番伝えたい言葉「NO痴漢」を大きく配置しています。痴漢抑止バッジをデザインするにあたって、痴漢について調べ、たくさんの方が被害に遭っていることや誰にでも起こりうることなので自分も例外でないことを知りました。このバッジで少しでも痴漢の被害を減らすことができればいいなと考えています。これからもこのような活動に積極的に参加していきたいです。
【発行者コラム】
■「学生に知ってほしい痴漢の真実」を公開できてホッとしています。支援者の皆様とプロジェクトメンバーに感謝!■6月12日(土)、ボランティアさんのご協力でコンテストのチラシを全国530校に発送いたしました。今年はどんな作品が集まるのか、とても楽しみです。■「すみません。今、外なので後ほど折り返します」の言葉にウソはないけれど、やっているのはポケモンGOです。日曜日だもの。松永弥生
【マンスリーサポーター募集中】
通学電車・バス内での痴漢から子ども達を守りたい!(月1000円~)