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JR西日本、近鉄GHDと連携し、学校に痴漢犯罪防犯講座を寄贈
昨年度から 当センターでは「痴漢犯罪防犯講座」を学校に寄贈している。
今年は、新たなチャレンジとして、鉄道道会社と連携し、学校へ講座の寄贈を行った。鉄道各社に呼びかけたところ、JR西日本様と近鉄グループホールディングス様が活動に共感してくださり、両社を通じて沿線の学校に講座を届けることができた。
受講者アンケートの評価も高く、「いざという時にできそうな行動が見つかった」という生徒が多かった。
講座と痴漢抑止バッジを学校に届けられて、本当によかったと思う。
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2023年3月30日に、内閣府内閣府男女共同参画局が痴漢撲滅に向けた政策パッケージを公表した。
基本認識として「痴漢は重大な犯罪である。個人の尊厳を踏みにじる行為であり、断じて許すことはできない。被害者は一切悪くなく、一人にしてはいけない」と強調している。そして、内閣府・警察庁、法務省、文部科学省、国土交通省の府省庁が連携し痴漢対策に取り組むことを宣言した。
府省庁の連携が必要な点については、当センターも以前から立憲民主党の勉強会や、警察庁、文科省、国交省に訴えてきた。
痴漢犯罪を本気で解決しようと思ったら、被害者と加害者の問題とするのではなく、社会全体がこの課題に取り組む必要がある。
私達は、社会を巻き込むツールとして「痴漢抑止バッジデザインコンテスト」を毎年開催してきた。過去8回のコンテストを通じ、応募者と審査員、併せて13,269人と痴漢問題について考えてきたことになる。
本当に草の根の活動だが、多くの学生とともに、痴漢問題解決について考えたのは、大きな意義があると思っている。
今後も引き続き活動を継続し、より多くの鉄道会社や警察と連携していきたいと願っている。
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4月には、警察庁が全国の警察本部に対し、痴漢被害分析や捜査指導などを統括する警察幹部を指定したうえで取締りを強化するなど、撲滅に向けた対策を推進するよう指示を出したと、NHKが報じた。
とても嬉しいニュースで、勇気づけられた。
今回から、メビウスのリボン通信を都道府県の警察本部にも送付することにした。痴漢犯罪の担当者に当センターの思いと活動を知っていただけたら嬉しい。関心を持ってくださったら、気軽にお問い合わせをしてほしい。
メディア掲載
2023.04.11:突然、男に突き飛ばされ…全治3カ月のケガも 「ぶつかり男」に泣き寝入りする女性続出「思うツボだから声を上げなくては」(まいどなニュース)
2023.04.28:「地下鉄の女性トイレ」に称賛の声なぜ? 「全国のトイレが見習って欲しい」と理想&安全なトイレができた理由とは(まいどなニュース)
2023.04.29:多事奏論)痴漢被害 孤立させない「大丈夫ですか」の一言(河合真美江 /朝日新聞)
2023.04.30:「被害者がお金を出すなんて草」痴漢抑止バッジ、炎上したその後 応援も寄付も増え配布無料に#令和の子#令和の親(毎日新聞/Yahoo!再掲)
ユーザーの声
痴漢抑止バッジの購入者からハガキが届いています。掲載許可をいただいている声をご紹介します。
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デザイナーの思い
【デザイナー:かっきー(神戸村野工業高校 情報技術科)】
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高校生になり電車通学して、車内でもホームでも携帯電話を手にしている人の多さにビックリしました。 その携帯電話のカメラで撮られている(見られている)かもと思う事で、痴漢防止の啓発に繋がるのではと考えました。 又、レンズにハートとホシを入れ可愛らしく表現しています。
このような活動がある事、男子も被害にあっていること、など知らない事ばかりでした。 この活動がもっと沢山の人に伝わり、活動を通じて犯罪を未然に防ぎ、嫌な思いをする人が減る事を願っています。
【発行者コラム】
■2015年に活動を始めてからずっと、電車内に痴漢抑止のポスターを掲示するのが、夢でした。4月1日から、関西鉄道17社局が順次、駅構内や電車内に貼りだしています。痴漢抑止活動センターも協力しました。電車に乗るたび、ポスターを探して記念撮影しています■「窓リノベ」補助金を受けて、自宅に内窓をとりつけました。騒音も西日の熱さも解消されて快適になりました♪ 松永弥生
【マンスリーサポーター募集中】
通学電車・バス内での痴漢から子ども達を守りたい!(月1000円~)