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先生と生徒が一緒になって痴漢問題を考える機会を!
殿岡たか子(痴漢抑止バッジ考案者)
高校に入学した翌日。朝の満員電車の中で、初めて痴漢に遭った時のことです。
泣きながら登校してきた私に、担任の先生はとても親身になって話を聞いてくれました。
怖くて身動きが取れなかったこと。助けてと言いたくても声が出なかったこと。
勇気を出して捕まえようとしたけど、失敗して犯人が誰かわからなくなってしまったこと。
そして、とても悔しかったこと。
一通り聞き終えた先生は、「同じ男として申し訳ない」と謝り(その先生が悪いわけではないのですが)、「身を守るためにも」と、女性専用車両の利用を勧めてくれました。
翌朝から早速、女性専用車の利用を開始し、それ以来、登校時に痴漢に遭うことはなくなりました。
しかし、私が利用していた路線では、女性専用車両の運行は朝のみ。夕方にはありません。結局、下校時の被害からは逃れられませんでした。
私が痴漢被害に悩んでいた時、他の先生方も気にかけてくれました。
ただ、先生によって対応に温度差がありました。
励ますつもりなのか「かわいいから痴漢に遭うんじゃない?」と言う先生がいたり、「大げさだよ」なんて言ってくる先生も…。
だんだんと不信感がつのり、結果的に先生を頼れなくなってしまいました。
先生方の中には、こうした問題に触れる機会や知識が少ない方もいたのだと思います。
本当に私を励ますつもりで、一般的なアドバイスをしてくれたのかもしれません。
残念ながら、その中には痴漢被害に関する偏見やそれを元にしたデマも混ざっていて、私はかえって傷ついてしまいました。
こうした経験により、被害に遭う当事者だけではなく、先生側へのアプローチも非常に重要だと考えています。
今回、痴漢抑止活動センターが立ち上げた「痴漢犯罪防犯講座セット寄贈プロジェクト」は、先生にも痴漢問題に触れていただくきっかけになるのではないでしょうか。
2021年に制作した「学生に知ってほしい痴漢の真実」のアニメーションは、主に痴漢被害に遭いやすい世代の人たちに向けてつくりました。
しかし、学生にとって身近な大人である先生にも、ぜひこのアニメーションを見てほしいです。
このプロジェクトが、先生と生徒が一緒になって痴漢問題を考える機会になれば嬉しいです。
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痴漢犯罪防犯講座セット寄贈プロジェクト」は、クラウドファンディングで資金を募りました。
寄贈先リクエストをいただいた学校に、講座開催のセットと痴漢抑止バッジ100個を寄贈します。
メディア掲載
2021.11.12:「第7回痴漢抑止バッジデザインコンテスト」最終審査がスタート 上位5作品のデザインを製品化へ(ねとらぼ)
2021.11.16:NHKラジオ マイあさ!(NHKラジオ)
2022.01.07:痴漢抑止バッジデザインコンテスト ニシムラさん最優秀(大阪日日新聞)
2022.01.15:9割以上の痴漢を抑制したバッジ「身を守る以上に大事なことがある」(CHANT.WEB)
2022.01.16:痴漢は当事者だけの問題?「親子、学校…教育の課題です」(CHANT.WEB)
2022.01.25:受験生 痴漢から守れ 黄色いリボン(朝日新聞)
ユーザーの声
痴漢抑止バッジの購入者からハガキが届いています。掲載許可をいただいている声をご紹介します。
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デザイナーの思い
【デザイナー:ニシムラ(大阪情報ITクリエイター専門学校)】
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今話題のピクトグラムで痴漢に対して思わず一本背負いしたくなる思いを表現しました。実際は一本背負いはしないかもしれませんが、泣き寝入りもしないと言った抵抗するメッセージを込めました。色合いは落ち着いた配色でまとめ、誰でも付けやすい様に意識しました。痴漢は絶対に許してはいけない行為です。その行為一つで被害者は心に一生深い傷を負ってしまうことを加害者には十分理解してほしいです。そして社会はその行為を絶対に許しません。この活動が社会全体に広まり、少しでも痴漢被害が減っていくことを心から願っています。
【発行者コラム】
■「学校に痴漢犯罪防犯講座セットを寄贈」プロジェクトのクラファンは、229名の方から159万6千円のご支援をいただきサクセスしました。■寄贈先リクエストは30校を超え、手紙と電話でオファーをかけています。■学校に電話をかけるのがとても緊張します。先生方がお忙しくて電話がつながりません。■舅(94才)と囲碁を打つのが楽しみです。認知症なのに、舅が強くて負けてばかり。(松永弥生)
【マンスリーサポーター募集中】
通学電車・バス内での痴漢から子ども達を守りたい!(月1000円~)