一般社団法人痴漢抑止活動センター

月1000円の支援で、子ども達を痴漢から守る

女性専用車両が100年前からあったというのをご存じですか? 電車内痴漢は、100年以上も解決されない社会課題なんです。 そんな中、一般社団法人 痴漢抑止活動センターは、2015年から「痴漢抑止バッジプロジェクト」を推進しています。この活動の目的は、「現在、電車内で痴漢被害にあっている子どもたちを守るとともに、社会全体の性暴力を根絶すること」です。 痴漢抑止バッジの無料配布は、マンスリーサポーター(月額継続寄付)の皆さんの温かいご支援によって実現しています。私たちの活動には、あなたのご支援が必要不可欠です。共に力を合わせ、安全で平等な社会の実現に向けて一歩踏み出しましょう。
2022-04-01 11:06
【第12号】メビウスのリボン通信 2022年4月
・「痴漢犯罪防犯講座」で子どもたちに伝えたいこと。 ・メディア掲載 ・ユーザーの声 ・デザイナーの思い「絶対許さなワニ」 ・発行者コラム

「痴漢犯罪防犯講座」で子どもたちに伝えたいこと。

先日、東京の中高一貫の女子高で「痴漢抑止講座」を開催しました。

開催のきっかけは、2021年7月に公開したアニメーション「学生に知ってほしい痴漢の真実」を見た先生から、講演の依頼があったからです。

当センターの制作したアニメーションは、痴漢の真実をわかりやすく、子どもが見てもギリギリ怖くない表現をしている点に評価をいただきました。

学校では初めての試みのため、企画を通すのに学内の調整が必要だったと伺っています。

担当の教員は、実際に被害が多いことを知っており、痴漢から身を守る術を生徒全員に教える必要があると考えたそうです。

私たちも、痴漢犯罪を未然に防ぐためには教育が必要と考えていたため、今回はとても貴重な機会と捉え、お受けしました。

講座の冒頭で、生徒の皆さんに「幼児の頃、知らない人からお菓子をもらっちゃダメ。お母さんが事故にあって、病院に入院しているから車に乗って! と言われても、乗ったらダメ。って、教わったことのある人は手を挙げて!」と呼びかけると、参加者1060人のほぼ全員が手をあげました。

ところが「電車の中には痴漢がいるから、注意しなさい って、具体的に気を付けることを言われた人は?」と尋ねると手をあげたのは、たった1人だけ。

私たち大人は、電車内に痴漢がいるのを知っていながら、全く無防備な状態で子どもたちを電車通学させています。

講座では、痴漢がどんなことをしてくるのか?(お尻や胸をサッと触るだけが痴漢じゃありません)、何をされたら痴漢と判断してよいのか? その場合、どう逃げるのか? 周囲に助けを求める方法、痴漢が多い場所など、具体的な情報を伝えました。

時折、会場からは「えっ!」と大声が上がり、初めて聞く話なんだなというのが明らかでした。

ある学校でのアンケート調査では、女子の4人に1人が痴漢被害にあっているという結果が出ています。しかし、警察や駅員に通報したのは、わずか6%です。

多くの生徒が、どうしていいかわからないまま、痴漢被害を受けています。

痴漢行為は自尊心を傷つける性暴力です。被害者は、自分が勝手に見ず知らずの人から性的な「モノ」として利用されることになります。それは、意思のある人間としての存在と扱われておらず、「モノ」として扱われることになるので、被害者の自尊心を著しく下げます。

自分は勝手に人に触られても仕方ない存在なんだという感覚を与えかねません。人の同意なく境界線を侵害していくことは、すごく暴力的な行為で、それは性暴力なのだという認識を広げていきたいと考えています。

メディア掲載

2022.02.02:首都圏ネットワーク 「痴漢被害を防ぐ」(NHK)
2022.02.05:CBCラジオ 北野誠のズバリサタデー(CBCラジオ)
2022.02.10:“痴漢日和”なんて許せない!受験生を守るためにできること(首都圏ナビ)
2022.02.10:受験生を痴漢から守れ(NHKほっと関西)
2022.02.24:受験の日に痴漢に気をつけなければならないってどうなの?(NHK WEB特集)
2022.04.09:「月曜日のたわわ」全面広告を日経新聞が掲載。専門家が指摘する3つの問題点とは?(ハフポスト)
2022.04.25:しつこい痴漢に闘いを挑む空手女子部員!痴漢に天罰(ウォーカープラス)

ユーザーの声

痴漢抑止バッジの購入者からハガキが届いています。掲載許可をいただいている声をご紹介します。

デザイナーの思い

【デザイナー:渡邉莉名/日本デザイナー芸術学院

学生も普段使いしやすい様にゆるいタッチのイラストとポップな色味を使い製作しました。ワニの噛む力は地球上の生物の中でも最強だと言われています。そして、今回そんなワニをモチーフとしたキャラクターを使用することで、「卑劣な痴漢行為を絶対に許さない」という力強い意思を表しています。痴漢は被害者の心に一生の傷を植え付ける犯罪行為です。私がデザインしたこの缶バッジを目にした一人一人が「社会を変えていこう」という意識を持ち、積極的に行動していけたら良いなと思います。

【発行者コラム】

■3月8日、国際女性デーに初のオンラインイベント「痴漢ゼロのしゃべり場」を開催しました。■50名以上の方が参加してくださり、いろいろな意見を伺えて、とても楽しかったです。■電車内で痴漢にあったら、その場で110番してよいと知ったので、広げていきたいです。■最近、フルーチェにハマっています。一通り食べた結果、やっぱりイチゴが一番おいしい❣と思いました。(松永弥生)

【マンスリーサポーター募集中】
通学電車・バス内での痴漢から子ども達を守りたい!(月1000円~)

団体情報
一般社団法人痴漢抑止活動センター
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コングラント」で作成されています。
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