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3月から痴漢抑止バッジの無料化。想定以上の反響!
2022年3月から痴漢抑止バッジの無料配布を開始しました。今回はその報告です。
そもそも、これまでなぜ有料で販売していたのか? という話をします。
私たちは痴漢抑止バッジを「いつでも誰でも入手できるようにしたい」と考えていました。イベントでの無料配布は、その時その場にたまたまいた人しか入手できません。そうではなく通年で誰でも手に入れられるようにしようとした場合、流通にのせるのが最適だと考えました。
2016年から、店舗での販売を目指して営業をしてきました。鉄道関係のコンビニや、ドラッグストアでの販売などテスト的に行って参りましたが、なかなか販売数は伸びず厳しかったです。流通ベースにしようとすると、赤字が嵩んでいきました。
そこで2020年から、ネット通販だけに注力しました。しかしネット販売では、痴漢のターゲットになりやすい中高生が入手できない問題があります。子どもはクレジット決済ができないからです。
親に相談できる子は、代わりに購入してもらうことができます。けれど多くの子は、自分の親にも痴漢被害を相談できません。
そこで子ども自身が自分で入手できる方法はないか? と考え、個人向けにネットでの無料配布を決意しました。
無料配布が可能になった背景には、2021年後半からマンスリーサポーターが増えたことがあります。おかげで月100個位なら無料配布できる体制が整いました。
新たにシステムを構築し3月から無料配布を開始しました。
その結果、左下の配布実績のように、予想を遥に超えた申し込みがありました。
お一人で複数のバッジ配布を希望する保護者が大勢いました。保護者や社会人の方には寄付をお願いしてきましたが、なかなか寄付が集まらない厳しい状況です。
もちろん子どもが申し込んでくれるケースもありました。送付先住所から、養護施設に住んでいることが推測される方もいて、無料配布に踏み切って良かったなと思っています。
しかしながら現在のペースで無料配布を続けるのは厳しく、システムを見直す必要性を感じています。
今後は、クーポン制度の導入を検討しています。サイトで会員登録をしていただくとクーポンを発行します。1人1回、1個は必ず無料で手に入れるようにした上で、複数個を希望する方はバッジ1個につき550円の寄付をしていただく。そうした形を考えています。
これが最適解なのかは、今の段階では分かりません。活動を継続していくために、どのような形が良いのか今後も模索を続けてまいります。
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ユーザーの声
痴漢抑止バッジの購入者からハガキが届いています。掲載許可をいただいている声をご紹介します。
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デザイナーの思い
【デザイナー:ヒロ/新潟コンピュータ専門学校】
「被害者・加害者の性別が何であれ痴漢はしてはいけない」というコンセプトです。 女性だけでなく男性にも多くの被害があることを知り、男性にも被害があること・女性以外の人も声をあげやすくできるようにと考えながら制作しました。 バッヂを見た人に「見られている」と思わせるため目を大きく表示したいと思い、男女2人の学生を並べずに一人の学生を半分に割るようにして表現しました。
制作するにあたって痴漢について調べたのですが、被害は知られていないだけで自身を含め誰にでも起こる可能性があると知りました。 被害は自分の周りでは起こらないと思わず、周りの被害に気づいて行動したいと思いました。
【発行者コラム】
■舅(94才)が白内障の手術を受けました。認知症なので、4泊5日の入院。24時間付き添い必須。コロナなので、付き添いの交代不可……。キツかったです(^^; ■手術は成功しましたが、舅は「手術? してないよ。前から見えてるよ」と言ってます(笑 ■引き出しに眠っていた切手をご寄付いただきました。懐かしの15円記念切手‼今回の発送に活用しました。封筒をチェックしてください。(松永弥生)
【マンスリーサポーター募集中】
通学電車・バス内での痴漢から子ども達を守りたい!(月1000円~)