痴漢抑止活動センター
一般社団法人

娘・息子・昔の自分を社会から守る。 最低1000円からの支援のお願い

●女の子が(10歳以上)で、ショッピングモールや電車通学は危険です。 ●男の子も(10歳以下)は、1人でトイレに行かせてはダメです。 →女の子は2人に1人の性被害。 →男の子は10人に1人の性被害。 →どちらも、被害にあうのは小学校入学前から だから、私たちは「1人にしない社会」をつくろうとしています。 あなたの寄付が、その第一歩になります。 女性専用車両が100年前からあったというのをご存じですか? 電車内痴漢は、100年以上も解決されない社会課題です。 そんな中、「痴漢抑止活動センター」は、「痴漢抑止バッジ」の普及をしています。この活動の目的は、「現在、電車内で痴漢被害にあっている子どもたちを守るとともに、社会全体の性犯罪・性暴力を根絶すること」です。 【バッジ効果94.3%】 痴漢抑止バッジの無料配布は、皆さんの温かいご支援によって実現しています。私たちの活動には、あなたのご支援が必要不可欠です。共に力を合わせ、安全で平等な社会の実現に向けて一歩踏み出しましょう。
2025-04-04 13:00
男性や大人がつける『痴漢は捕まえます』バッジを作らない理由
みなさん、こんにちは。今日は痴漢抑止活動センターが、「男性や大人がつける『痴漢は捕まえます』バッジを作らない理由」について、お伝えします。

実はこのテーマに関しては、これまでも何度も質問をいただいているんです。「痴漢抑止バッジはとても良い取り組みだから、大人用、特に男性用の『痴漢から守ります』バッジも作ったらどうですか?」というご意見をいただくことが、活動を始めた当初からたくさんありました。

みなさんの「被害に遭っている人を守りたい」というお気持ちは、私たちも本当にありがたく感じていますし、とても嬉しく心強く思っています。痴漢は、被害者本人がどうにかするだけではなく、社会全体で被害を防ぎ、守っていくことが大切だと考えているからです。

例えば「子ども110番の家」のように、困ったときに駆け込める場所があると安心ですよね。それと同じように、被害に遭ったときに「この人なら助けてくれる」とすぐにわかるサインがあれば、被害者の方の不安を減らせるかもしれません。

しかし、痴漢抑止活動をはじめた10年前から現時点まで「痴漢から守ります」というバッジを製作する予定はありません。
その理由は、「悪用される可能性」があるからです。

■「痴漢から守ります」バッジが悪用されたらどうなるか?

私たちが一番恐れているのは、「痴漢から守ります」というバッジを悪質な加害者が身につけてしまうケースです。

たとえば、痴漢の常習犯が「痴漢から守ります」と書かれたバッジをつけて電車に乗っていたとしたらどうでしょうか?
痴漢に遭って困っている人が、その人に助けを求めたとします。でも、その人自身が実は痴漢加害者だったら……。

考えただけでも恐ろしいですよね。
助けを求めた被害者は、結果的に加害者にさらなる被害を受けることになります。

実際に、過去には「痴漢冤罪被害者の会」の会長が盗撮容疑で逮捕された事件がありました。このように、「正義の顔」をしている人が、実は裏で加害行為をしているケースが存在します。

また、痴漢常習犯は本当に狡猾で、周囲に「信頼される人物」としてふるまうケースも少なくありません。
「この人なら大丈夫だろう」と被害者が判断してしまった場合、被害がより深刻化してしまう恐れがあります。

そして、その経験が「人を信じること」に対するトラウマになってしまったら……。
本当に助けを求めたい場面でも、誰にも頼れなくなってしまう可能性があります。

このリスクを考えると、「痴漢から守ります」というバッジを作ることが、必ずしも被害者を守ることにはつながらないと考えました。

■「心の中にバッジをつけて、行動してください」

痴漢抑止バッジ考案者の殿岡たか子さんは、痴漢被害に遭っていました。その際に、1年以上にわたって警察や鉄道会社に相談し、できる限りの対応を続けました。
たか子さんの母親は「娘を守りたい」一心で、一人でアクションを起こしていました。
そうした母子の思いから、痴漢抑止バッジが誕生したのです。

だからこそ、「守る意思」を形にすることの重要性は痛感しています。
でも、実際に「痴漢から守ります」というバッジを作った結果、加害者に悪用されるリスクがあるなら、それは「被害を防ぐ」どころか、さらなる被害につながってしまう可能性があるのです。

そこで、私たちは「痴漢から守りますバッジは、心の中につけてください」とお願いしています。
「痴漢から守ります」という物理的なバッジではなく、「痴漢を見かけたら声をかける」「被害者を見つけたら、周囲の人に助けを求める」という行動につなげてほしい。
そういう「社会全体での行動の変化」を目指しています。

■「社会を巻き込む」ことが重要

痴漢抑止バッジプロジェクトは、社会全体を巻き込んで痴漢を減らしていく取り組みです。
私たちがしていることは「痴漢に遭った人を守る」ことだけではなく、「社会の空気を変える」ことでもあります。

「痴漢を許さない空気」「周囲が痴漢を止める空気」が広がれば、痴漢を働く加害者にとっては「痴漢行為をやりにくい社会」になります。
そのためには、被害者だけでなく、周囲の人が「痴漢はダメだ」という意識を持ち、いざという時に「助け合える社会」を作る必要があります。

「痴漢から守ります」バッジを作ると、社会全体で「守る行動」を期待するのではなく、バッジをつけている一部の人に責任を負わせることになってしまいます。
そうではなく、「みんなで助け合う」「社会全体で見守る」という空気を作ることが、根本的な解決になると私たちは考えています。

■「前例のない取り組み」を続ける

痴漢抑止バッジプロジェクトは、これまでになかった新しい取り組みです。
すでに多くの方にバッジをつけていただき、社会全体の意識も少しずつ変わり始めています。

ただ、新しい取り組みには必ず課題や懸念があります。
「痴漢から守ります」バッジも、「もし悪用されたら?」という不安が拭えない限り、簡単には作ることができません。

ですが、私たちのこの取り組みが「痴漢はダメ」「痴漢を見たら助けよう」という空気を作るきっかけになればと考えています。
「痴漢を許さない社会」に変わることができれば、自然と「痴漢を守る行動」が生まれてくるはずです。

これからも、私たちは活動を続けていきます。
「痴漢を許さない社会」を作るために、みなさんも「心にバッジ」をつけて、行動していただければ幸いです。

私たちの活動に共感してくださる方は、ぜひサポーターになって参加してください。よろしくお願いします。

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