バースデードネーションのきっかけ
今回、バースデードネーション(私の誕生日に、私の推し団体に寄付してくださいキャンペーン)にチャレンジするのには、理由があります!
私が代表理事をしている「痴漢抑止活動センター」は、付けるだけで電車内で痴漢に遭わなくなる「痴漢抑止バッジ」の普及活動をしています。このバッジを中高校生が無料で入手できるように、今年3月から無償化しました!
マンスリーサポーターの皆さんからのご支援で、月100個位なら無償配布できる目途が立ったからです。これまでの注文数を見ても、月100個あれば大丈夫と考えていました。
ところが……
3月:345個
4月:243個
5月: 94個
6月:328個
のお申込みがありました…‼
4か月で1010個です。完全想定外(^^;
なんとかしなくては……
と思っていた時に、Facebookで「バースデードネーション」の呼びかけが流れてきました。
7月9日は、私の誕生日だし。バースデードネーションに挑戦してみよう! と思ったわけです。
どうか、誕生日の寄付お願いします(*^^*)
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今後の無償配布について
痴漢抑止バッジの無償配布は、今後も継続していきます。ただし、システムの見直しは必要だと考えています。
想定以上のお申込みがあった背景には、一人で複数個の配布を希望する方が大勢いらしたからです。個人の申し込みとしては数が多い場合は、個別にメールで事情を伺いました。
その結果「子どもと子どもの友達にも配りたい」というケースが大半でした。
痴漢抑止バッジは、当事者が自分の意思でデザインを選んで付けるのを想定しています。良かれと思ってバッジをプレゼントしても、本人に付ける意思がなければ、転売されてしまいます…。実際、転売されているのを見つけてしまいました。出品者にコメントで質問したら「子どもが恥ずかしいと言ってつけなかったから出品しました」と返信があり……(T_T)
この状況を放置しておくのは、サポーターの皆さんにも失礼です。
そこで、無償配布の際に「会員登録+クーポン券発行」のシステム導入を検討しています。
1個は無償で提供します。2つ目以降は、有償(寄付)をお願いします。という形式です。(今も、保護者の方にはご寄付をお願いしていますが、なかなか支援に繋がらないのが現状です。
実装時期は未定ですが、速やかに導入していく予定です。
カンペキな対策にはなりませんが、今よりは改善されると考えています。トライしてみて、システムの微調整を重ねてよりよい配布方法を探していきます。
毎日、発送作業をガンバってます。今後も活動を見守っていただけますようお願いいたします。
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ちょっと思い出話
一般社団法人 痴漢抑止活動センターは、電車内の痴漢犯罪をなくすことを目標に掲げて活動をしています。
2015年に活動を始めた時。
何がショックだったかと言うと……
1)一番、被害に遭うのは子どもたち
電車通学をしている子どもが狙われている。
卒業して制服を着なくなったら、被害に遭わなくなったという声が多数。
2)電車内で強制わいせつ行為が横行している
衣服の上から触ったり、腰を押し付けるような痴漢行為だけではなく、下着の中にまで手をいれてくる強制わいせつが電車内で多発している。
3)電車内痴漢が100年前からある犯罪だった
新聞の投稿欄や、コラムに電車内痴漢犯罪に対する怒りの声が掲載されています。
女性専用車両も、1912年(明治45年)に東京の中央線に導入の記録があります。
こうしたひどく厳しい現実でした。
私の痴漢被害体験と後悔
私は地方出身なので、高校生の頃は通学電車内で痴漢にあったことがありませんでした。(路上の露出や、追い抜きざまに触っていく、本屋での痴漢などはありました)
20才で上京し、電車通勤していたころは毎朝痴漢されていました。
けれど、私は大きなカバンでガードしたり、触られた瞬間に相手の手を払いのけたりができたので、強制わいせつに該当するような被害にはあいませんでした。
だから「制服を着ている子どもが一番被害にあう」とか「下着の中に手をいれられる」なんていう事態は想像したこともなく、事実を知った時には大きなショックを受けました。
何より、驚いたのが、こうした事態が100年以上解決されていないことです。
人気(ひとけ)のない夜道や夜の公園ではなく、あれだけ大勢の人がいる中で、毎日、誰かが性暴力に遭っている…! 異常ですよね。
痴漢抑止活動を始めたきっかけは、私の幼馴染の娘である殿岡たか子さんが高校時代に痴漢に遭い、対抗策として「痴漢は犯罪です。私は泣き寝入りしません!」と描いたカードを付けて電車に乗ったら、ピタっと痴漢被害が止んだという経験を知ったからです。
私が初めて痴漢被害にあったのは、小学2年生(8才)の時でした。それから、何度も、数えきれないくらいの痴漢被害に遭ってきました。
私は被害に遭うたびに「今だけの辛抱だ」と考えていました。自分が若い女だから、こんな目に遭う。歳をとればこうした扱いをされなくなる。それまでの辛抱だ。そう思っていました。
私には、子どもがいません。
だから、考えたことがなかったんです。
もし、私に子どもがいたら、昔の私と同じような性暴力被害に遭うということに。
今だけ。自分が辛抱していればいい。
そう考えてやり過ごしてきた自分は、なんて馬鹿だったんだろうとたか子さんの考案した「痴漢抑止バッジ」を知った時に、自分自身を責めました。
でも。
子どもの頃の自分を責めたくはありませんでした。当時の私には、たか子さんのようなアイデアも行動力もなかったけれど、それは仕方がない。私も子どもだったから。
だけど。
大人になった私が、この酷い現実を知って、何もせずにいるのは、間違っている。そういう自分はダメだ。と思いました。
大人として、できることをやろう。
そう考えて、たか子さんに許可を取り痴漢抑止バッジを普及させるための活動を立ち上げました。
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痴漢抑止活動センターの挑戦は続く
早いもので、2015年に活動を始めてから足掛け8年になります。正直言って、こんなに苦戦するとは思っていませんでした‼(苦笑)
痴漢抑止バッジは、たか子さんが実際に使って効果があることが判っていました。高校の協力で、70名のモニターが使用して、やはり効果があると確認もできました。
これまで誰も考えたことのない防犯グッズです。こんないいものができたら、警察も鉄道会社も喜んで普及に力を貸してくれるだろうと、私は楽観していました。
甘かったですね~~
多くは語りませんが、幾度も塩対応されてきています。
それでも、あきらめずにアプローチを続けてきました。今も続けています。
おかげで、毎年開催している「痴漢抑止バッジデザインコンテスト」は、警察庁、文科省、国交省が後援についています。阪急電鉄、JR西日本、OsakaMetroから協賛をいただけるようになりました。
そのほかにも
- メディア掲載236回
- アニメーション「学生に知ってほしい痴漢の真実」制作
- 痴漢抑止バッジ無償配布(2022年3月~)
- 毎週月・金にclubhouseでroom開催
- 痴漢ゼロのしゃべり場1~3開催
- 痴漢犯罪防止講座の普及
と地味に活動を積み重ねてきています。
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寄付金の使いみち
ぶっちゃけちゃうと、痴漢抑止活動を継続するために、これまで相当な自腹を切っています。税理士さんから「株式会社なら倒産していますよ?」と忠告される位の額です。
今後も活動を継続していくためには、現実問題としてお金が必要です。赤字を解消して、次の世代に活動を託すのが私の任務だと考えているからです。
ということで。
今年は、どきどきしながら、バースデードネーションに初チャレンジしてみます。
いただいたご寄付は、システム手数料を除き、全て痴漢抑止活動センターの運営資金といたします。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
私の誕生日を通して、一人でも多くの人が痴漢抑止に関心をもってくださったら嬉しいです。
寄付を頂けたらもっと嬉しいです ^^
松永弥生、ver.5.7もパワフルに活動してゆきますので、応援してください! よろしくお願いします。