一般財団法人世田谷コミュニティ財団

世田谷まちづくりアーカイブスプロジェクト ~先人の取り組みや想いを次世代につなぐ~

世田谷のまちづくりは、「住民参加・住民主体のまちづくり」として、住民と行政とが協働して1970年代頃から活発に行われて今に至っています。当時、そうした活動を企画し、伝えるための資料や報告書などが盛んにつくられましたが、中心的に関わってきた方々が徐々に引退され、手持ちの資料や報告書などを処分されるケースが散見されるようになってきました。  そこで、このプロジェクトでは、これまでの世田谷のまちづくりの取り組みに関するこうした貴重な資料や報告書などを収集し、整理と公開を行います。並行して、資料や報告書を収集しながら、関係者からのヒアリングを行うなどして背景にある想いなどを記録したり、年表化するなどして事象の関係を整理したりすることなどを通じて、当時の取り組みや知見を次世代につなげていきます。

このプロジェクトがめざすこと

1 世田谷のまちづくりに関する資料の収集と公開
2 世田谷のまちづくりに関する資料の整理と目録の作成
3 地域で行われている活動の意義や成果の再発見

プロジェクトの特徴

1 リアルで閲覧できる
 収集したまちづくり資料は、倉庫など人目に触れないところで保管するのでなく、「松陰神社わかまつや」様にご協力いただき、常設の保管および公開場所として「100人の本屋さん」内に「せたがやまちづくり文庫」を設けています。現時点で資料の持ち出しは不可ですが、閲覧は自由にすることができます。

2 民営の文庫である
 1970年代以降の資料は郷土資料館の対象となるほど古いものでもなく、個人作成ものが中心なので図書館にも通常所蔵されません。行政保管のものも経緯や価値を知る担当者がいなくなれば処分される可能性が高いと言えます。当財団は民営であるため、期間や状態にかかわらず様々な資料の収集と公開が可能です。

3 資料の陰にある想いをつなぐ
 コロナ禍もあり、市民活動団体にとって自分たちの活動の意義を確認し、つながりを知る機会が減りつつあります。資料の収集と整理を通じて、それぞれの活動とつながりを確認すると共に、こうしたつながりがいかに世田谷のコミュニティにとって重要な役割を果たしているかを改めて確認する機会となります。

現在取り組んでいる具体的なアクション

2021年2月~ 「せたがやまちづくり文庫」を設置・公開
 まちづくり資料の物理的な常設の保管・公開場所として、「松陰神社わかまつや」様にご協力いただき、「100人の本屋さん」内に「せたがやまちづくり文庫」を設けています。資料の持ち出しは不可ですが、閲覧は自由にできますので、近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。(東急世田谷線松陰神社前駅北側へ歩いて50歩、ファミリーマートの2階)

2021年5月~ 公開資料整理会の開催
 世田谷まちづくり文庫の充実を図るため、資料を読みほどきながら整理する会をほぼ毎月どこかの土日で開催しています。毎回ゲストをお招きし、貴重な資料を読みほどきながら、この資料はどのような位置づけのものか、専門家のご意見を伺いながら公開で整理していきます。資料整理会の様子は、オンラインで配信しています。詳しい日程は、当財団Facebookイベントページ等からご確認ください。

2022年8月~ 目録の作成 
 「地域インターンシップ世田谷」に参加したインターン生の協力を得て、収集した資料について目録編成と分類、資料番号の付与を行うことで、資料の所在を明確にし、検索しやすくする試みを進めています。将来的には、これらをインターネット上で公開することで、ネット上でも資料の検索を行えるようにしたいと考えてます。

寄付金の使い道について

本基金への寄付は、「せたがやまちづくり文庫」の設置を通じて、当時の様子を伝える貴重な資料や報告書などを保全・整理・公開し、次世代にその知見をつなげていくことを目的として、下記の費用に充当します。

(1)本棚の維持費(いずれは書庫などの家賃)
(2)資料収集にかかる費用(運搬費・消耗品費など)
(3)資料目録の追加作成費
(4)資料のデジタル化作業費
(5)アーカイブサイトの運営費(および立ち上げ費用)
(6)資料価値普及のための広報費(チラシの印刷費など)

団体情報
一般財団法人世田谷コミュニティ財団
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コングラント」で作成されています。
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