活動・団体の紹介
こんにちは。一般社団法人瀬戸ツクルスクールの運営責任者、一尾茂疋(いちおしげひこ)と申します。当団体は小中学生対象の「瀬戸ツクルスクール」を2014年に開校。また2020年からは高校生対象の「瀬戸プラクティカルカレッジ」を2020年に開校しました。
2024年2月は瀬戸ツクルスクールに73名の在籍、瀬戸プラクティカルカレッジに6名の在籍です。
詳しくはこちら以下のホームページをご覧ください。
1. はじめに:子どもたちの成長を支える育ちの場
「いやなことをちゃんと言えるようになった。」
そう話してくれたのは、小学5年生のショウタ(仮名)くんでした。
低学年のころは、なかなか友達に「やめて」と言えませんでした。
しかし、自分で選んで通っている場であり、信頼できる場だからこそ、自分のペースでチャレンジを続けることができました。
「なりたいものがあるけど、なれるかな?ってちょっと不安」
自分の気持ちを伝えてくれる彼は少しはにかみながらも、まっすぐな目をしていました。

2. なぜ、今「育ちの場づくり」が重要なのか?
現代社会は、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化し、多様な能力を身につけ、未来を切り拓く力が求められています。
しかし、文部科学省の調査によると、小・中学校における不登校児童数は年々増加傾向にあり、令和5年度には34万6482人に達しています。
これは、従来の教育システムだけでは、子どもたちの多様なニーズに応えきれていない現状を示しています。
3. 「育ちの場」が子どもたちにもたらすもの
子どもたちが安心して成長するためには、家庭、学校、地域社会など、様々な「育ちの場」が必要です。
例えば、子ども食堂では、地域のボランティアや大学生など、様々な人と交流する中で、子どもたちは社会性を身につけ、地域とのつながりを深めることができます。
また、フリースクールでは、自分のペースで学ぶことで、自信や意欲を取り戻す子どもたちもいます。
そして、オルタナティブスクールでは、画一的なカリキュラムではなく、子ども一人ひとりの興味や才能に合わせた多様な学びの機会が提供されています。子どもたちは、自分のペースで学び、個性を伸ばすことができます。
内閣府の調査によると、地域活動に参加している子どもほど、自己肯定感や社会性が高い傾向があります。
「育ちの場」は、子どもたちに以下のような力を与えてくれます。
• 多様な経験: さまざまな人との出会いや活動を通して、豊かな感性を育む。
• 主体性: 自分の興味や関心に基づき、自ら学び、成長する力を養う。
• 社会性: 他者と協力し、共に生きる力を身につける。

4. 「育ちの場づくりガイドブック」が目指すもの
「育ちの場づくりガイドブック」は、これから居場所、フリースクール、オルタナティブスクールなどの「育ちの場」をつくろうとする人、また、つくり始めたばかりの人が子どもたちにとっても、関わるみなさんにとっても大切な場所をつくるためのガイドとなることを目指します。
このガイドブックでは、以下のような疑問にお答えします。
• 「育ちの場」づくりに必要な準備とは?
• 子どもたちの主体性を育むには?
• 地域との連携はどうすればいい?
• 持続可能な運営のポイントは?
そして、このガイドブックを通じて、子どもたち一人ひとりの成長を支える「育ちの場」がつくられていくことを願っています。

5. 「育ちの場づくりガイドブック」2つの特徴
特徴1:現場のリアルに基づいた情報
全国に様々な施設があるものの、一定規模の人数、運営年数、年齢分布のバランスが取れた施設での年間を通しての研究は不足しています。
本ガイドブックは、第三者による研究成果を基に、育ちの本質に迫り、汎用性の高い情報を提供します。
特徴2:段階に合わせた実践的なノウハウ
「やりたい!」と思ったときと、実際に始めてからでは課題は違ってきます。
この本では、準備段階から運営段階まで、各フェーズに沿った内容を実例を通して具体的に解説します。
• フェーズ1: 準備段階(0〜1年目)
o 目的の明確化、情報収集、仲間集め、資金調達、計画策定
• フェーズ2: 設立段階(1〜3年目)
o 施設建設・改修、人材確保、広報活動、試運転
• フェーズ3: 運営段階(3〜10年目)
o 本格運営、プログラム改善、地域連携、評価・改善、持続可能性の確保
各フェーズで考慮すべき「子どもの主体性」「多様性」「安全性」「専門性」「継続性」についても解説する予定です。

6. クラウドファンディングで実現したいこと:日々の活動を、より深く理解するために
日々の活動は、一見すると何気ない日常の繰り返しのようです。
しかし、その一つ一つの行動には、深い意味や意図が込められています。
日々の活動を本当に理解するためには、長期にわたる継続的な観察と、それを支える丁寧な研究が不可欠です。
そこで、今回クラウドファンディングに挑戦するのは、日々の活動を年間150日以上、現場に張り付いて研究してくれる研究者の人件費を捻出するためです。
この研究者は、単に記録を取るだけでなく、日々の行動や発言、周囲の状況などを詳細に分析し、その意味を深く探求します。
皆様からのご支援は、
• 研究者の人件費
• 研究に必要な機材費
• 調査報告書の作成費
に充当させていただきます。
「日々の活動」の研究を通して、これまで見過ごされてきた日々の魅力や、新たな発見が生まれるかもしれません。

7. 研究対象校:瀬戸市民立小中高一貫校 瀬戸ツクルスクール&瀬戸プラクティカルカレッジ
研究対象となるのは、愛知県瀬戸市にある瀬戸ツクルスクールと瀬戸プラクティカルカレッジです。
瀬戸ツクルスクール
• 創立:2014年
• 開校日:週5(月~金 土日祝休み 長期休暇あり)
• 対象:小1~中3
• 対象人数:70名予定
瀬戸プラクティカルカレッジ
• 創立:2020年
• 通学日:週2回(他の日はアルバイト)
• 対象:高1~高2
• 対象人数:13名予定
瀬戸ツクルスクールは、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にし、多様な学びの機会を提供する新しい形の学校です。
瀬戸プラクティカルカレッジは、高校生が週2日学びながら、残りの日はアルバイトをし、個人事業主のスキルを培うというユニークなスタイルが特徴です。

8. おわりに:子どもたちの未来のために
私たちは、子どもたちが未来を生き抜くために必要な力を育む「育ちの場」づくりが、今、大変重要だと考えています。
しかし、その場づくりは決して簡単ではありません。
そこで、私たちは「育ちの場づくりガイドブック」を作成し、ノウハウや事例を共有することで、誰もが勇気をもって取り組める環境を整えたいと考えています。
このガイドブックは、単なる情報提供に留まりません。
現場のリアルな声と、専門家の知見を融合させ、「本当に役立つ」情報を提供したいと考えています。
しかし、完成までには、みなさんのご協力が必要です。
ご支援いただいた資金は、ガイドブックの核となる研究費として大切に使わせていただきます。
どうか、子どもたちの未来のために、みなさんの力を貸してください。
いっしょに子どもたちを健やかに育む社会を築きましょう。
あなたのご支援を、心よりお待ちしております。

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