
毎週金曜日はファームデー。瀬戸市の農家、ふれあい農縁千さんにお世話になっています。ツクルスクールの校舎からは車で20分ほど。最初に農業体験でお世話になったのはぼちぼちファームさん。どちらの農家も地元の繋がりを大切にされています。
最初の頃は人数も少なかったので、1回100円のコミュニティバス(ハイエース)を利用し、そこから20分ほど歩いて畑へ向かっていました。今は人数が増え、場所も変わったため、マイクロバスを借りて移動しています。
今日の参加者は20名ほど。ツクルスクールでは、参加したいメンバーだけが参加するというスタイルを大切にしています。
ファームデーの目的は、瀬戸市の教育理念である「自ら学び、生き抜く力を養う」を実践すること。そして、自立、協働、共生、創造、挑戦という価値観を育むことです。また、ツクルスクールには運動場がないため、外での活動機会を確保すること、開校当初は校舎がなく、地元のコミュニティセンターを利用していたため、費用を抑えるという目的もありました。
当初は全員参加でしたが、距離の問題、生徒数の増加、子どもたちの成長など様々な要因が重なり、現在の形になっています。
農業に触れることの大切さを感じている人は多いですが、子どもたちが同じように感じるかは別問題です。大人の想いを押し付け、「できるだけ参加してください」と促すことで、子どもたちの主体性を奪ってしまうこともあるかもしれません。
参加する子どもたちの背景は様々ですが、学年が低い子どもたちの参加が多い傾向にあります。学年が上がるにつれて参加率は減少していきます。
低学年はエネルギーを発散する時期であり、学年が上がるにつれてエネルギーが内面に向かうのかもしれません。その過程で思春期の悩みや葛藤が生まれるのでしょう。
瀬戸ツクルスクールでは、同じ校舎で小1から中3までの子どもたちが活動しているため、その違いを肌で感じることができます。
畑の作物がそれぞれの成長段階で必要な手入れや環境が異なるように、子どもたちの成長にもそれぞれの段階で適切な関わりが必要です。
畑では、種を蒔いたばかりの時期、芽が出た時期、成長期、収穫期といった段階ごとに、水やり、肥料、日当たりなどの調整が必要です。子どもたちも同様に、幼児期、学童期、思春期といった成長段階ごとに、必要な経験、学び、サポートが異なります。
大切なのは、畑の作物の成長を焦らず見守るように、子どもたちの成長も焦らず見守ることです。
それぞれの成長段階で必要な環境を整え、適切なタイミングで適切な関わりをすることが、子どもたちの健やかな成長を促します。
子どもたちの人数や年齢によって、表現の仕方は異なります。このことをどう捉え、どう関わっていくのか。「育ちの場づくりガイドブック」に書き記していきたいと思います。
金額100,000円 |
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