
中学2年生以降になると、生徒たちはよくこの部屋に集まります。思春期に入り、彼らの関心が外から内へと向かう時期。そんな彼らにとって、安心して自分の世界に浸れる場所は、とても大切だと考えています。
この部屋は、他の部屋とは異なり、すりガラスで中が見えないようになっています。そのため、中で何をしているのか、私にはわかりません。もしかしたら、こっそり何か悪いことをしているのかも、と冗談めかして思うこともあります。

しかし、実際には彼らはルールを守り、節度ある行動をしています。大人が見ていないところでも自律的に行動できる姿には、感心させられます。その証拠に、ノックをせずに部屋に入っても、特に叱られることはありません。プライベートな空間とはいえ、ここは学校の一室であるという認識を彼ら自身も持っているのでしょう。そこで感情的に怒るようなことは、彼らも望んでいないのだと思います。
このような彼らの態度の背景には、日頃から彼らが信頼され、彼らの決断が尊重され、理不尽な要求をされていないという安心感があるからではないでしょうか。それは、私に対してだけでなく、時々この部屋を訪れる見学者の前でも同様です。

私は、思春期は反抗期ではなく、反抗する動機を大人が作っているのだと考えています。思春期は、子供たちが心身ともに大きく成長し、自己主張ができるようになる時期です。しかし、同時に彼らは非常に敏感で、自分の考えをしっかりと持っています。だからこそ、頭ごなしに何かを押し付けてくるような大人に対して、反発するのだと思います。
思春期の子供たちにとって大切なのは、対等な立場で話を聞いてくれる人の存在でしょう。そのような人に対して、彼らは反抗することはないのではないでしょうか。もちろん、これまでの生育歴や彼らがどのように育ってきたと感じているかによっても異なります。
思春期に限らず、一人ひとりの思いを大切にすることは重要ですが、特に思春期の子供たちに対しては、その思いを尊重し、丁寧に耳を傾けることが大切だと感じています。
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