
中学生24名を対象に「育ちの場」で大切なことに優先順位をつけてもらいました。
質問項目は以下の11個です
自分でえらべること
安心できる大人の人がいること
みんなで守る約束があること
いろんな遊びができること
静かにゆっくりできる場所があること
自分の気持ちを言えること
友だちといっしょにいられること
新しい発見があること
「ありがとう」って言えること
自分が役に立てること
参加するときお金がいらないこと
加重得点法
1位 自分の気持ちを言えること
2位 自分で選べること
3位 友達といっしょにいられること
どれも僅差ではありましたが、このような結果になりました。
順位をつけてもらった後に、インタビューをしています。
そこでも様々な話がでてくるので、そのほかの順位やそこでの話はまた随時お伝えしていきます。

「自分の気持ちを言えること」が1位だった理由――中学生たちの声から
小学生のころに学校からツクルスクールへ転校してきて、今は中学生になった生徒に「育ちの場で大切なこと」を尋ねてみました。
その子たちが選んだ1位は――
「自分の気持ちを言えること」。
私はその答えに、少し驚きながらも深く納得しました。
そして同時に、こんな問いが湧いてきました。
今、学校で「自分の気持ちを言える場」はあるだろうか?
教室の中で、子どもたちは「わかんない」「つらい」「やりたくない」と言えるでしょうか。
「うれしい」「楽しい」「本当はこうしたい」と、心の声をまっすぐ伝えられているでしょうか。
もしそれが難しいとしたら、なぜなのでしょう?
・「空気を読む」ことが先にくるから?
・「迷惑をかけない子」でいようとするから?
・「間違えたらどうしよう」という不安があるから?
・「言ってもどうせ聞いてもらえない」と思っているから?
どれも、今の学校や社会の空気の中で子どもたちが無意識に学んでしまう“生き方の癖”かもしれません。
気持ちを言うことは、ワガママではない
気持ちを言うということは、自分の中に「なにかを感じる自分がいる」ことに気づくこと。
そして、その「感じたこと」を大切にすることです。
それは、生きるうえでのコンパスを手に入れるようなもの。
自分の価値観、自分らしい選択、自分の人生の指針は、そこからしか始まりません。
逆に言えば、
「自分の気持ちがわからない」
「わかっても、言えない」
という状態が長く続けば続くほど、子どもは「誰かの人生を生きること」に慣れてしまうのです。
大人である私たちは、今どんな場を子どもたちに渡せているだろう?
「本音を言ってもいいよ」
「安心して間違えられるよ」
「あなたの声は、ちゃんと聴かれているよ」
そう言える場を、私たちは日常の中に用意できているでしょうか。
「言える子」と「言えない子」の違いは、その子の性格の問題ではなく、その子が置かれた場のちがいなのかもしれません。
一人の中学生が選んだ「自分の気持ちを言えること」という答え。
それは私たち大人に向けられた、静かだけれどとても深い問いかけなのだと思います。
あなたの周りの子どもは、今、どんな気持ちを心にしまっているでしょうか?
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