カンボジア・タイ国境地域で拡大する人道危機と緊急支援への呼びかけ
2025年12月中旬以降、カンボジアとタイの国境地域において武力衝突が激化し、カンボジアとタイが国境を接するカンボジア北部及び西部を中心に深刻な人道危機が生じています。政府および報道によると、これまでに多数の死傷者が出ており、52万人以上の住民が避難を余儀なくされています。住宅や学校、保健施設、パゴダなど民間施設への被害も相次ぎ、地域社会の基盤が大きく損なわれています。
特にプレアビヒア州、ウドーミエンチェイ州、バンテアイミエンチェイ州などでは、砲撃や空爆、ドローンによる攻撃が報告されており、幹線道路や橋梁の破壊により、避難や支援物資の輸送が困難な状況となっています。多くの避難者は、親族宅やパゴダなどで不安定な生活を強いられており、食料、飲料水、衛生用品などの不足が深刻化しています。
当会(シェア=国際保健協力市民の会)は、現地事務所およびスタッフの安全を最優先とし、国境に近い地域での通常事業を一時停止しています。一方で、長年連携してきた現地パートナーや地域組織(自治体の女性子ども委員会等)を通じて、避難世帯数や緊急ニーズの把握を進め、保健・衛生(WASH)を中心とした緊急人道支援の実施に向けた準備を行っています。
こうした支援を迅速かつ確実に届けるためには、皆さまからのご支援が不可欠です。集まったご寄付は、避難生活を送る人びとの命と健康を守るため、衛生用品や生活必需品の提供、地域レベルでの支援活動に大切に活用させていただきます。
当会は引き続き、現地の安全状況を慎重に見極めながら、被災した人びとの尊厳ある生活を支えるため、国内外の関係機関と連携し、人道支援に取り組んでまいります。
カンボジアの人びとへの温かいご支援・ご協力を、心よりお願い申し上げます。
シェアの活動地域

シェアはタイとラオスに国境を接するプレアビヒア州の4つの郡(紫ハイライト)を対象に活動中
活動内容
・衛生用品や生活必需品の支援
・地元当局(保健センター、自治体女性子ども委員や村の保健ボランティア)を通じ
た保健衛生支援活動
寄付金の使い道について
皆様からいただいたご寄付は、カンボジア・タイ国境地域の紛争で支援を必要している避難民の方々への支援活動及び支援調整費に使わせていただきます。
シェア=国際保健協力市民の会について
シェア=国際保健協力市民の会は、1983年から国際保健活動に取り組んでいる国際協力NGOです。すべての人が心身ともに健康に暮らせる社会を目指し、40年以上に渡り活動してきました。困難な状況にある人々が、自ら健康を改善することを支えるという考えを大事にし、「いのちを守る人を育てる」保健医療支援活動を、東ティモール、カンボジア、日本で行っています。私たちの活動は、「誰ひとり取り残さない」Leave no one behindというSDGsの理念の下、特にSDGs目標3「すべての人々に健康と福祉を」の達成に貢献しています。
寄付金控除について
(特活)シェア=国際保健協力市民の会は、東京都より2019年12月5日付けで認定更新の承認を受けた 「認定NPO法人」 です。シェアへのご寄付は、確定申告によって、所得税、法人税、相続税等の寄付金控除の対象となります。寄付金受領書は、1月~12月にいただいたご寄付を1枚におまとめし、確定申告の時期に合わせて翌年1月末に発送予定です。詳しくは「寄付控除のご案内」をご覧ください。
問合せ:
カンボジア事業担当:akondo@share.or.jp(近藤)/pr@share.or.jp

