認定特定非営利活動法人NPO高知市民会議

しまんと分校 校舎建設プロジェクト

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支援総額
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目標金額 30,000,000
サポーター
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残り
166
2025年03月31日 23時59分 まで
譲り受けた2棟の日本家屋を学校に作り替えたい。 高知県四万十町の小野地区で当時盛んであった養蚕業を営んでいた中平家。 その母屋と蚕小屋の2棟を譲り受けたことから「しまんと分校」の構想は始まりました。 母屋を研修棟、蚕小屋を宿泊棟に改修、四万十の原風景が残る新しい学び舎の準備を進めています。

こちらの寄付は「こうち未来基金」の
事業指定助成プログラムを活用しています。

 認定特定非営利活動法人NPO高知市民会議が運営するこうち未来基金の事業指定助成プログラムを活用しています。
 事業指定助成プログラムとは、寄付を原資とした助成事業です。市民活動団体が取り組む事業内容を社会に発信し、事業への賛同者を募ることで、寄付により資金集めを支援する仕組みです。

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四万十川や自然と共にしてきた暮らし

 しまんと分校の拠点となる高知県高岡郡四万十町十和地域(旧幡多郡十和村)は、今から50年ほど前、十川農協(現 高知県農協十和支所)が中心となり「複合経営」による農業経営の仕組みを推進していました。
 茶、栗、椎茸、木炭など、地域が持つ環境・資源を生かした品目の多角経営で産業振興を図り、中でも椎茸栽培においては全国市町村別生産量日本一を二度獲得したという輝かしい実績があります。文字通り「自然が資本」の暮らしを営んでいた当時は、今思えば、時代の最先端に取り組む先進地域であり、暮らしは活気にあふれていました。

 しかしその後、生産量日本一を誇った椎茸も海外輸入等による価格低迷期を迎えます。豊富で良質な収穫が続いていた栗においても、台風被害等による生産量の低下から一気に後継者が減り、同時に高齢化が進みました。
 複合経営の様々な品目においても収穫量は低迷し、耕作放棄地や遊休農地は今も増え続けています。2000年には4,000人を超えていた人口もこの20年で半数の2,000人程度となり、今後ますます少ない後継者の中で農地を守り復活させていくことは難しくなると予想される一方で移住してくる若年層も多く、地域は一次産業人材を獲得する新たな局面を迎えています。


「しまんと分校」とは?

 地域・産業にまつわる課題に加え、豊富な自然資源を活かした観光産業においてもただ見せるだけでなく、体験・実践する観光コンテンツを時代に合わせた形にする工夫が求められています。それは四万十の暮らしがインバウンド向けの事業に仕立て上げられることにもなります。

 しまんと分校は、開催する研修プログラムゼミ】を通じて「地元の人々と訪れる方が交流する機会」も大切にし「その土地の人に会いに行く」というヒューマンツーリズムも叶えるハブにもなっていきたいと考えています。
 ゼミの中では、地域の産業や暮らしに根付く様々な日常の営みを通じて、生活文化の継承を行うとともに、参加者には、五感を使って体験し、感性を磨き、ご自身の日常に足りないものを補っていただくプログラムを実施します。

 例えば、栗・いも・茶・畑・川・祭り・山菜などを題材に地域の達人を先生として地元の山・川・田・畑を舞台に繰り広げる【実技】と、国内外のスペシャリストを先生に迎えて俯瞰しながら学ぶ【座学】
 これらを組み合わせた各種【ゼミ】を設け、「実技と座学で1単位」をコンセプトに宿泊型研修プログラムを提供していきます。



【ゼミ開催の様子】

旬の山菜を学ぶ
おかみさんの伝統料理法

茶葉を揉む作業
東京でお茶専門店を経営する講師
専門家から川の現状を知る
地元にまつわる川エビ漁法

田舎で受け継がれている、学ぶべきこと

 研修プログラム「ゼミ」は、年間通じて季節に応じて毎月1〜2回程を定期的に開催いたします。

 1回のゼミでは10人程度をゼミ受講者として募集し、生徒と先生の距離を近いものに保ちながら、学ぶ時間も休む時間ものびのびと吸収できる環境を作ります。
 ここには地元住民も受講生として聴講可能で、特に地域外から講師を招く座学では、いつもの暮らしの中にある産品や川や山が、いかに世界から注目されている逸品か、環境かを改めて知っていただき、この地域で暮らし続ける糧になればと考えています。
 年間10名程度の受講者を重ねていきますと年間120名程度の受講生を産み、四万十で学んだ、暮らしてみた、という愛着を持つ方が増えていきます。
 ここでの暮らしを、四万十で、また自然が資本の暮らしを各地で実践できる人が増えていきます。


【例】スケジュール

【例】1日の流れ

しまんと分校の「今」

 昨年クラウドファンディングで募った寄付金を活かし、分校設立に向けて土地や家屋の改修を進めています。

元々の建物
解体中の様子
使える建具などを利活用

 前回の基金において建物の解体・設計・建設が進んでいる最中ですが、使用できると考えていた片方の棟が耐震上使用が叶わず建て替えとなるなど、思わぬことも多く対応しながら進めております。
 できる限り元の材を使用するなどの工夫を重ねています。また、近隣の方にもゼミに参加する、分校にまつわる事業に参加していただけるよう、分校が所在する小野地区との連携も進めています。
 地域内外の人々のハブになれるような場づくりを目指しています。

今後の計画

2024年

5月~年度末ゼミ:モニターとして運用開始(モニター参加者を募り随時内容を改善していく)
7月「しまんと分校」校舎 完成を目指す
8月研修・宿泊用建物 試験運用開始予定

2025年

4月しまんと分校 本開校(予定)

寄付の使い道

しまんと分校の建設内装整備費に活用させていただきます。

事業終了後のビジョン

 私たちは、しまんと分校を通じて「その土地の暮らし・産業・農業」を体験し、共に考えることでなにが必要でなにが不必要かを見つける機会を作ります。
 しまんと分校での体験を同時に自分自身に当てはめることで、日常に足りない感性や感情が何かを見つけ出し、それを補っていただける場として「しまんと分校」を育てていきたいと考えています。

 少子高齢化や人口減少に伴う地域産業の衰退は全国どの地域でも課題と言える昨今ですが、これまで長い年月私たちの暮らしを支えてきた清流 四万十川への恩返しの思いも込めて、今、私たちがやらなければ未来はないと信じています。
 「しまんと分校」を通じて、今あるもの、残してきたもの、繋いできたものを、四万十の未来へ届けに行きます。

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