犬猫の深刻な過剰繁殖問題に立ち向かう

獣医師の専門団体が日本に誕生しました。当会のミッションを果たすため、獣医師が最大限の活動を続けるには皆様からのサポートが必要です。何卒、ご支援・ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

Spay Vets Japan(スペイベッツジャパン)とは

当法人は、過剰繁殖に起因する動物の苦しみ、不利益、関係する社会問題を計画的に改善するために2022年2月に結成された《早期不妊去勢手術を推奨する》獣医師の非営利団体です。

<事業内容>
1 早期不妊去勢手術の普及を目的とした啓発活動
2 不妊去勢手術の技術交流・情報交換
3 上記事業に関連する獣医師学会・情報発信の実施
4 前各号に附帯又は関連する事業

Spay Vets Japan 公式WEBサイト

 

譲渡前不妊去勢手術の徹底を!

ニュースやSNSで伝えられている現状とは大きく違って、今でも日本のほとんどの地域で仔犬・仔猫が大量に生まれています。処分数が減ってきたのは、都市部での猫のTNR活動の緩やかな効果と、実は行政施設での収容数の制限(70〜90%の引き取り拒否)が大きな要因です。

犬猫の保護活動においては、原則100%不妊去勢手術を施してから譲渡する方針を私たち獣医師は強く推奨します。その手段として、すべての猫は遅くても5ヶ月齢までに、犬でも一部の犬種を除いて初回発情前に不妊去勢手術を施すようスペイベッツジャパンは責任ある獣医師の団体として日本中の獣医さんと考えを共有したいのです。

 

デモオペを開催する意義と効果

安価で高回転の早期不妊去勢手術がどれほど必要か...これに関しては、シェルター活動や譲渡活動をしている皆さんの多くが感じておられることでしょう。しかし現実はと言うと、獣医師に「もう少し大きくなってから、半年くらいにはならないと、まだ小さくて麻酔に耐えられない、尿路閉塞になる可能性が高い...」などなど様々な理由をあげて獣医師に手術を断られてきたことでしょう。獣医師でない一般人がどれだけ熱心に主張しても、ほとんどの臨床獣医師は経験が豊富な獣医師にしか耳を傾けないものです。また、獣医師同士の議論だけでも無理で、具体的に幼齢個体を前にした実践の場が必要であるとSpay Vets Japanは考えています。それがデモオペなのです。

本会に参加する獣医師は、これまで個々が比較的親しい獣医師を呼んで勉強会のような場に参加してきましたが、7月18日に全国の獣医師を招待して開催された「第一回デモオペ」には、行政、獣医師会員の開業獣医師、専門学校の講師、夜間病院の獣医師など垣根を超えて新しい学びのために共に技術と理念を学ぶことができました。早期不妊去勢手術の安全性を自身の目で確認して頂き、その後も議論を継続していくことで、一つ一つ日本の獣医師に理解を広めて行きたいとSpay Vets Japanは考えています。そうすることで「Prevent the First Litters − 一回も産ませない」という輪が広がって行き、最も効率よく過剰繁殖問題を改善することができるのです。

目指すは、HQHVSN(High-Quality, High-Volume Spay/Neuter)質の高い高回転の不妊去勢手術を普及させることで、そこに可能な限りAffordable(手頃な値段)で、Early Spay/Neuter(早期不妊去勢手術)を組み込めば、全国の多くの愛護家や飼い主も助かり、愛護行政ももう少し安心して施策を練ることが可能になるかもしれません。
デモオペの主催を通じて、新しい獣医師との出逢い、家なき動物を減らす専門家としての活動をこれからも進めてまいりますので、皆様の応援をよろしくお願いいたします!

 

開業医アンケート

飼い猫も野良猫も、初回発情期を迎える前にできるだけ早期に手術すること、また猫でも犬でも譲渡前には必ず手術をすることが繁殖管理のために求められています。しかし日本では、まだまだ6カ月齢まで待つ文化(定説)が根強く残るせいで、防げたはずの初回の出産を安易に許してしまっています。

先ずは「猫の不妊去勢手術を5か月齢までに実施すること」を新常識にする。「譲渡前不妊去勢手術100%をめざす」を提唱するために、まずは日本の現状を正しく知り、公表する必要があると考え、本プロジェクトを立ち上げました。専門家の助言に従い、全国約10000件の動物病院から訳600件をランダム抽出し(明らかに対象外の病院は除外)、8月から10月の3か月間で電話にて、各病院がクライアントに推奨している犬猫の不妊去勢手術の適期を聞き取り、それらを集計して月齢ごとのパーセンテージを解りやすく公開いたします。まだまだ日本では最新の獣医学的根拠に基づかない「6カ月齢文化」が広く残っている実態を数字で露わにしたいと考えています。
※ サンプルサイズ、アンケート方法について(株)サティスタ医療統計部に相談

 

456(シゴロク)調査

Spay Vets Japanでは、6ヶ月齢未満で発情・妊娠しているメス猫がどれほどいるものなのか、複数の当会会員獣医師で、実際に執刀する猫における実態調査を開始しました。7月より、現在10施設の獣医師が協力して調査を進めています。11月末までの調査を集計し、手術を6ヶ月齢以降まで待つことのリスクを、実際の数字で露にしたいと思います。

両プロジェクトの実施する意味は、4・5か月齢でも発情・妊娠する猫が全く珍しくないこと、にも関わらず6か月齢まで手術を待つ獣医師が多いこと、その矛盾を私たち自身の調査をもって具体的な実例として明示し、早期不妊去勢手術へ獣医師の意識をシフトする必要性を強く訴えるため、非常に重要で根本的な調査となります。

 

改革のリーダーシップを担うのが Spay Vets Japanです。

かつて日本の動物病院では、ペットの不妊去勢手術は飼い主の意思に委ね、月齢が6か月齢以下であれば手術を延期することがあたりまえでした。しかし、それはとても愚かなことだったと今だからこそわかります。手術時期を先延ばしにすることでどれほどの予期せぬ発情や妊娠出産を助長し、沢山の飼い主と犬猫を苦しめていることでしょう。
中には過剰繁殖に起因する様々な問題の渦中にいる猫達が数多くあり、これはもう根本的に日本の獣医師の在り方を変えなければ...と強く思いました。

そこで立ち上がったのが、獣医師団体Spay Vets Japanです。不妊去勢手術を進める重要性、特に早期不妊去勢手術のメリット、安全性、必要性を、学術情報と実例をもって提唱し、技術交流の機会を設けます。その繰り返しで、ペットの不妊去勢手術において獣医師自身がどれほどの社会的責務を担っているのかの気づきを与え、より積極的に責務を果たすことへの意欲と自信を与えたいのです。

その活動が連鎖的に広がり、「5か月齢までに手術をするのが当たり前」だと獣医師も一般市民も口にする。そのように日本中の意識が変革されたとき数えきれないほどの犬猫が救われ、それこそが真の動物愛護なのだと気づくはずです。その改革のリーダーシップを担うのが私たちSpay Vets Japanです。必ず、やり遂げますので、応援をどうぞよろしくお願い致します。
 

一般社団法人 Spay Vets Japan
代表理事/獣医師 橋本 恵莉子


 

ご支援の使い道

一般社団法人Spay Vets Japanは、皆さまからのご支援で成り立っています。継続的に活動を続けていくためにも、何卒、ご支援・ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

皆さまからのご寄付は、主に上記プロジェクトを実行し、啓発活動および広報を推進するための活動費として使用させていただきます。

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