一般社団法人Telacoya921

小学生の挑戦!「島を渡って大好きな先輩に会いに行く」このサバニプロジェクトをドキュメンタリーにしたい!

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支援総額
953,000
47%
目標金額 2,000,000
サポーター
79
残り
9
2024年10月31日 23時59分 まで
【海から学ぶ 日本という島のこと、暮らしのこと、経済のこと、世界のこと】をコンセプトにした神奈川県葉山町にあるホールスクールTelacoya旅する小学校。 私たちの学校については、こちらからご覧ください。 https://www.telacoya921.com/ 今回のチャレンジは、神聖な島と言われる久高島に、卒業生が進学したことをきっかけに、たくさんの皆さんとの繋がりが生まれ、子どもたちのサバニでの島渡りの挑戦を始めることになりました。 沖縄の伝統的な舟であるサバニへの取り組みは、葉山にある「葉山サバニ倶楽部」の皆さんの協力で実現し、葉山と沖縄の2拠点での練習が可能になっています。 10月の目標に向けて、子どもたちでチームを作り、子どもたち自身の計画で、葉山の海で毎週練習を重ねて、舟の全ての艤装、海況の判断、乗るメンバーを決めるなど、全て子どもたち自身で行えるようにしています。 一つの舟・一つのチーム・一つの目標 海に出たら命を預けあう仲間です。 実際に渡る予定の10月までに、たくさんの困難に向き合い、ぶつかり合って、わかり合って、許し合って、チームが出来上がるといいなと思っています。 その過程を、ドキュメンタリー映像に残して頂くことで、子どもたちの記録としてはもちろんのこと、これからの教育に大切なことを発信していければと心から願っております。

団体の沿革

2011年 個人事業として「おうちえんTelacoya921」という認可外幼稚園を設立。
2013年 一般社団法人Telacoya921に法人也
2018年 未就園児親子教室「Telacoya Beans」スタート
    株式会社豊島屋と株式会社面白法人カヤックの委託を受けて「まちの保育園鎌倉」の運
    営をスタート
2021年 ホールスクール「Telacoya旅する小学校」を開校

活動の詳細はこちらのHPからご覧下さい!
https://www.telacoya921.com/

こちらは、春先から撮影して頂いたものです!
今はこの頃よりずっと身につけたことが増えています〜

活動の背景、社会課題について


 


この小学校を通しての目的は2つ。


 1つ目は、戦後最大数の不登校児数30万人と言われている現在、そもそも「不登校」という言葉をなくしたいという思いです。
「不登校」と呼ばれる子どもたちは、そうなるまでに、「行けたり」「行けなかったり」する日や「行きたくない」日もあり、頑張ってみたけれど、とうとう行けなくなってしまったという状況を迎え、「不登校」と呼ばれるようになります。そもそも、「行きたくなくなっている場所に戻ること」しか選択肢のない中で、頑張ってみたのです。「行きたくない」理由はさまざまだと思いますが、その時に、そこに戻る以外の「選択肢」があり、公立私立の学校以外にも、学校と呼ばれる場所があり、それを自由に選べる環境があれば、「不登校」にはならずに済んだと思います。
そういう意味で、多様な社会をめざすのであれば、多様な小学校がもっともっと増えるといいなと思っています。そのことで、「不登校」という言葉は無くなると信じています。

 私たちの学校を選んで入学してくれた子どもたちの中には、不登校という言われる時期を経た子もいれば、公立小学校に通っていたけれど選んで来てくれた子もいます。どの子どもも教育を受ける権利があるにも関わらず、現在は公立私立小学校以外に通う子どもたちには、税金は使われず、選んだ保護者と施設に負担がかかっています。毎日好きで通える学校に巡り会えても、「不登校」になってしまった子どもたちへの手の差し伸べ方とは異なるものになっているのが現状です。多様化が叫ばれるこの時代に公立私立の2択しかない現状に一石を投じることが出来たら嬉しいです。

 2つ目は、日本に生まれたものとして、日本で育つ中で、日本という島国を知るために、海から学ぶ「海洋教育」の環境を作り上げたいという思いです。
海から学ぶというと、海で泳げなければダメですか?という質問を多く受けます。
海洋教育のコンセプトは下記に記されています

また、2017年の教育指導要領の改訂において、東日本大震災などの教訓も含めて、これまで取り上げてこなかった海洋教育について取り入れられることになりました。

その際、日本における海洋教育の軸となる考え方として概念の検討として取り入れられたものが、UNESCO-IOC(ユネスコ・政府間海洋学委員会)が2017年に刊行したOcean Literacy for All: A toolkitです。
ここで謳われている「海洋リテラシーの基本原則」というものが7つあります。7つ目に挙げられているのは「海洋の大部分は未知である」ということです。未知であるということについては、まだまだたくさんの学びの要素があるということにもなります。

「教育指導要領」にも取り入れられ、教育の中での目的とする「海と人との共生」の中で、まだまだ未知でたくさんの学びを含む「海」ですが、昨今の「安全」という言葉は、危険から遠ざける傾向にあります。それは、海を知らない大人が多すぎること。その大人が考える海の安全は、海を遠ざけることになります。当然のことだと思います。命を守らなければならないのですから。しかし、真の安全とは遠ざけることではなく、知ることなのではないでしょうか?

まだその段階にある、海洋教育の環境作りに尽力したいと考えています。


今回の子どもたちの活動をドキュメンタリーにして頂き、その様子から皆さんにご提案することで、2つの目的の達成に少しでも近づけるようにと考えています。


大人が子どもたちにしてあげられるのは、環境を用意することです。
 日本という島国に生まれて育つ子どもたちが、海を知らずに日本を知ることは出来ないと思っています。
 自分の国を知ることは、自分のアイデンティティを構築する上で欠かせないこと。
ナショナルアイデンティティという言葉もあります。アイデンティティという言葉は、英語の造語ですが、広辞苑によるとこのように書かれています。
アイデンティティー【identity】

①人格における存在証明または同一性。ある人が一個の人格として時間的・空間的に一貫して存在している認識をもち、それが他者や共同体からも認められていること。自己同一性。同一性。②ある人や組織がもっている、他者から区別される独自の性質や特徴。「企業の―を明確にする」

このアイデンティティという言葉は、アメリカの精神科医であるエリク・H・エリクソンによって提唱されました。
エリクソンは、人間の発達を8つの段階に分けた上で、青年期に獲得すべきものを「アイデンティティ」と名付け、概念化させたと言われています。そして、「幼少期から青年期にかけて他者とのコミュニケーションを重ねることで、アイデンティティは確立される」と考えており、その考え方はエリクソンがなくなって30年以上経つ今でも受け継がれています。

 これらのことから、私たちの幼稚園や学校では、幼少期から自分たちが自然の一部であることを当たり前に感じ、認識出来るような環境の中に身を置くことを大切に、海、山、川での活動を主にしています。

幼児の頃から自然の中で「自分で決める」「仲間と決める」を軸に出来るだけ大人は導かず、子どもたちの決定に合わせて、その中で必要なことを伝えていく学びのスタイル。
いかに大人が柔軟でいられるか?が、軸になる。
それぞれの子どもの力を信じて、その力を存分に伸ばすことに最も重きを置いて、日々活動をしています。

活動内容の詳細、実績について

2021年に始めたTelacoya旅する小学校では、たくさんの外部の皆さんに支えて頂きながら活動を進めております。
開校から4年目になり、学びが深まって来ました。

【毎日が自給食】
この学校の子どもたちは、毎日の給食を自分たちで作っています。
それも薪を拾ってきて、割って、火を熾して、羽釜でお米を炊くところから。
基本はお米と味噌汁。おかずも味噌汁も、子どもたちが限られた予算の中で、計算して、予算を上手に使って買い物をし、野菜を育てたり、海で収穫させてもらったり、ご寄付の食材を利用したりしながら、作っています。好き嫌いにも、アレルギーにも、子どもたちで工夫して対応し、食べ残しがないように適量を美味しく作ってくれるようになりました。

生きること=食べること。

毎日このことに向き合うことは、大きな学びになっています。


【自慢の講師陣】
子どもたちは「たくさんのいろんな人」に出会って、育つことが良いと思っています。
この学校の思いに賛同してくださる方が50名近く、講師として名乗りをあげてくださっています。
旅する小学校の講師の皆さんのほとんどが「自分の好きなこと」を生業にしている方たちです。
小さい頃から今の仕事に至るまでのお話をしてもらう時間「ワークエスチョン」(*workとquestionの造語です)では、さらにご自身の仕事から発する「ワークショップ」も行って頂いております。

子どもたちの仕事時間という授業でも、頼りにして相談したり、コラボしたりさせて頂く中で、さまざまなことを学んでいます。


【直接的に海に関わる活動】
シーカヤック、サバニ、ヨット、スノーケル、サーフィン、スタンドアップパドルボート、着衣泳、ビーチクリーン、漁師さんの手伝いなどを通して、学びを広げています。
例えば、一緒に海に出てくれた方が世界のレースに参戦する際に、エントリーしている国のこと(場所、通貨、言語など)を調べたり、漁師さんから未利用魚のことを学んだり。
その他、日々の航海日誌の記録を自分たちですることで、風向き、潮、波、海況の判断、安全管理まで自分たちで判断するようになってきました。


【旅から学ぶこと】
大人から教えられた通りに動く旅ではなく、自分たちで考えて、構築する旅を小さいものから少し大きいものまで経験を重ねています。
たとえ、町内の旅でも、海岸にテントを立てるとはどういう手順が必要なのか?なども含めて、
学校で大切にしている旅から学べる4つのことを学べる経験を重ねています。
シーカヤックで海上を移動して浜でテント泊をする旅や、歩いて移動する旅や、日帰りの旅も含めて、たくさんの失敗(=予定変更)などを乗り越えることで、子どもたちはどんどん逞しくなっています。




【自慢の子どもたち】
この環境で育った子どもたちは現在18名。
毎日たくさん揉めて、たくさんぶつかり合って、たくさん分かり合って、たくさん認め合って、とても人間らしく生きています。
その結果、相手に何かを指摘するような場面になった時の、心配りはとても細やかだったりします。そして、異年齢の学校の友だちは「仲良くしなくても、協力しあうべき「仲間」なのだ!」という気持ちがみんなに生まれているところが、とても素晴らしいと思っています。
この学校にはルールが一つしかありません。
開校当時にみんなで作った一つのルール。
「やめてと言われたことはやめること」
子どもたちからの声で、ルールが増えそうになったことは何度もあり、何度も話し合いになり、その度、最後はルールを作ること=自分たちを縛ることになるという着地になり、ルール作りは消えていき、4年目の現在もそのルール1つです。
こんな自分たちの学校が大好きで、毎日休みたくなくて、みんなに自慢にしている!そんな子どもたちが私たち大人は自慢です。

毎日、今日あったこと、これからのこと、気になること、お題はどんなことでも!とにかくみんなで話す!時間を設けています。

代表者メッセージ

この度は、私たちのチャレンジにご興味を持って頂きまして、ありがとうございます。

公立でも私立でもない、私たちの学校を選んできてくれた子どもたち。
そのこと自体も保護者の方も含めて、大きなチャレンジだと思って受け止めています。

さらに、その活動の中で、次々と色々なことに挑戦したいと思い、実行に移していく子どもたちの姿を記録しておくことは、私たち大人の大きな使命だと感じています。

是非、皆さんのお力をお借りしたく思っております。

子どもたちがたくさんの経験を通して大人になり、その経験を社会に活かしてくれるなんていう簡単な言葉では表現出来ないほど、これからの社会を、これからの世界を、今のこの子どもたちが支えてくれるのだと信じています。

春先に撮り始めて頂いたティザームービーはこちらです。
https://congrant.com/project/t...

この頃よりも、ずっとずっと子どもたちだけで出来ることが増えて来ました。
その分、ここまでたくさんの出来事があり、引き出しが増え続けている子どもたちです。

何卒よろしくお願い申し上げます!

一般社団法人Telacoya921
代表理事 中尾 薫

寄付金の使い道について

今回頂きましたご寄付については、全て今回のチャレンジに向けた「ドキュメンタリー制作」に使わせて頂きます。

たくさんの皆さんのお気持ちをお寄せ頂けますように。
*ご寄付を頂いた全ての皆さんに、出来上がったドキュメンタリーの上映会のご招待をします!
*10万円以上のご寄付を頂きました方には、ご希望の方のみドキュメンタリーのクレジットにお名前を入れさせて頂ければと思います。

団体情報
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コングラント」で作成されています。
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