ワンぽてぃと

生きづらさを抱える若者が気負いなく働ける雇用先を増やしたい

img-cover
img-cover
様々な事情で社会に出られなくなった若者たち。その様な若者たちが再び社会に羽ばたけるように、まずは家から外に出る第一歩となる場所を作ろうと『ワンぽてぃと』をオープンしました。 生きづらさを抱えている若者たちを再び社会と引き合わせる懸け橋になりたい。現在の社会には、このような若者たちが働く練習の場がありません。彼、彼女たちは社会の役に立ちたいと望み、自分が必要とされる場所を探しているのです。 私たちの取り組みは、多くの若者たちの希望となっており、連日、本人やご家族からの問い合わせ、ご来店が後を絶ちません。一人ひとりの状況に寄り添いながら、段階的な社会復帰を支援する私たちの活動は、社会からも高く評価されています。昨年のWORK DESIGN AWARD 2023では、日本の「働きやすさ」を前に進める革新的な取り組みとしてグランプリを受賞。ビジネスパーソン1万人により、新しい働き方のモデルとして選出されました。 当事者、当事者家族、そして社会から求められているこの取り組みを、より多くの場所で実現するため、今回、皆様のご支援を募ることにいたしました。

活動・団体の紹介

 『大海原のとまり木』をコンセプトに、カフェレストランという日常的な場で、15分単位の超フレックスタイム制という独自の雇用システムを展開。ひきこもり・不登校の若者たちの『生きづらさ』に寄り添い、福祉の枠にとらわれない新しい形の社会復帰支援モデルとして、一人ひとりが自分のペースで希望の灯りを見出せる革新的な取り組みを実践しています。

活動の背景、社会課題について

 2022年の内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査」では、ひきこもり状態にある方の人数は146万人と推定されています。また、ひきこもりUX会議の当事者1,686人に実施した調査では、6割近くの方が受け入れ先さえあれば働きたい、9割以上の方が生きづらさを感じているという結果になりました。つまり、生きづらさを感じつつ、いつか働きたいと思っていながらも、様々な理由で、ひきこもり状態が続いていることが見て取れるのです。

活動内容の詳細、実績について

  ワンぽてぃとは、これまでに23名以上(2022年~2024年)の方々の社会復帰してきました。

当事者・ご家族からの声

「息子が行きたいと思える場所であってくださりありがとうございます。」

– 親御様(2024年1月)

「本人が、ワンぼてぃとに移住してでも通いたいと言っているのです。今まで、ここまで強く、外に出ようとしたことはなかった。」

– 長野県からご来店の親御様(2023年9月)

「僕にも、コーヒーを出すことが出来た。」と、とても喜んでいたのを思い出します。何度もチャレンジ、挫折を繰り返しながらも、そこまでたどり着けたこと。とても、感慨深い気持ちになりました。

– 社会復帰を果たした青年(2024年3月)

「何度も踏み出そうとくじけて、苦しいときも何度もあったけど、少しずつお仕事をはじめることができ、今やっとフルタイムで働けるようになりました。」

– 社会復帰を果たした方(2024年3月)

「こんなに長くお仕事が続いたのは、はじめてです。次は、短期のお仕事に挑戦すると言っています。」

– とまり木さんのお母さん(2024年4月)

受賞歴

WARK DESIGN AWARD 2023 グランプリ受賞

2023年11月23日、住友不動産六本木グランドタワーで、WARK DESIGN AWARD 2023という名誉ある賞をいただきました。

  • WARK DESIGN AWARDとは、日本の働きやすさを前に進めることを目的に、働き方をアップデートした取り組みを社会に広く伝えるアワードです。
  • さまざまな分野で活躍する審査員5名と、約1万人の一般投票によりグランプリを選びます。
  • ワンぽてぃとの、ひきこもりや不登校の方を積極的に雇用する取り組み。「15分雇用(超フレックスタイム制)を広げたい想いが、社会の皆さまにも受け入れていただきました。
  • 今回は、すかいらーくホールディングスをはじめ、大手企業も参加。そのなかでのグランプリ受賞は、今の社会にとって、この働き方が必要とされているからだと私は思うのです。

講演会実績

  • 2024年8月19日 働きづらさを抱える人の「働く」・「雇用」を考える勉強会
  • 2024年6月25日 金城学院大学人間科学部コミュニティ福祉学科
  • 2024年2月11日 「できないこと」を魅力に変える みんなの広場
    • 講師:一般社団法人 日本エンターテインメント連盟 代表理事 白井博之
  • 2024年2月1日 名古屋市立北高等学校
  • 2023年11月25日 ひきこもり・不登校の「これから」を考える!みんなのシンポジウム
    • 講師:愛知教育大学 准教授 川北稔
    • 登壇者:
      • 厚生労働省/ひきこもり支援専門官 松浦拓郎
      • 愛知県議会議員 伊藤貴治
      • 春日井市議会議員 鈴木貴之ほか
  • 2022年11月12日 厚生労働省主催 ひきこもり VOICE STATION 全国キャラバン in 三重

メディア掲載実績

新聞掲載

  • 2024年11月20日 朝日新聞(連載「ひと」)
  • 2024年8月26日 朝日新聞(長久手市 講演会)
  • 2024年8月23日 くらしのニュース(明治学院大学 視察交流会)
  • 2024年3月24日 中日新聞(第2回 ワン’sマルシェ)
  • 2024年3月13日 中日新聞(第2回 ワン’sマルシェ)
  • 2024年2月11日 中日新聞(第2回 シンポジウム)
  • 2024年1月25日 中日新聞(第2回 シンポジウム)
  • 2023年12月23日 中日新聞(15分勤務を全国に広げよう交流会)
  • 2023年12月22日 中日新聞・県内版(WORK DESIGN AWARD 2023)
  • 2023年12月15日 不登校新聞
  • 2023年12月8日 中日新聞(15分勤務を全国に広げよう交流会)
  • 2023年11月26日 中日新聞(第1回 シンポジウム)
  • 2023年11月9日 くらしのニュース(若者たちの社会復帰を応援)
  • 2023年7月25日 中日新聞(エコ弁当)
  • 2023年7月21日 中日新聞(ワン’sマルシェ)
  • 2023年6月16日 東京新聞(あの人に迫る)
  • 2023年4月2日 朝日新聞(15分雇用)
  • 2023年1月21日 中日新聞(街かど冷蔵庫)
  • 2022年11月12日 中日新聞(ひきこもりボイスキャラバン)
  • 2022年11月7日 山口新聞(15分雇用)
  • 2022年8月3日 中日新聞(15分雇用)

テレビ出演

視察・相談

1. 宮城県岩沼市(2023年3月8日)

宮城県は、東日本大震災により、ひきこもりの方が増え、その宮城県のなかでも岩沼市が最もひきこもりの方が多い市町村。市の施設がリニューアルするのに伴い、就労支援等の機能を導入していきたいとのことで、今回の視察の運びとなった。

働くスタッフは、資格を持った人ではなく、元当事者の方やその親御さんなど、ひきこもり経験者が当事者の方に寄り添いながら運営していくカタチを取り入れてほしいとお伝えしました。

2. 日本非常食推進機構(2023年5月23日)

エコ弁当を日本トランスシティに納入してほしいとの依頼。当事者の方とボランティアの方と協力し、2023年6月20日、2024年3月19日に大量納入しました。当事者の方たちが社会復帰の練習をしながら、食品ロス問題を解決していける。この相互作用のある取り組みを、さらに広げていきたいです。

3. オランダ(2023年1月10日)

ひきこもりの若者に、どんなアプローチをしているのかを訪ねに、1人の男性がオランダからはるばる、ワンぽてぃとへいらっしゃいました。YouTubeでワンぽてぃとの取り組みを知ったそうです。実際に、どのように取り組んでいるのか質問を受けました。オランダでも、ひきこもりが問題になっているそう。ワンぽてぃとの取り組みが海を渡り、1人でも多くの人を救えたらと願っています。

4. 韓国(2024年5月20日)

韓国でもひきこもりの方が多く、社会問題になっています。ワンぽてぃとの当事者の方に寄り添った取り組みをYOUTUBEで観て、実際に話を聞き、体験したいと韓国から取材に来てくれました。今回、5人の方が取材に来られましたが、みなさん、当事者の方々でした。ご自身の経験から、同じ様に苦しむ人を助けたいとの想いで活動をはじめられたそうです。体験した女性も、「同じ様なお店をやりたい。」とおっしゃられていました。

5. 長久手市(2024年5月16日)

長久手市の職員さんと社会福祉協議会の方がワンぽてぃとにご来店され、長久手市でも、「ひきこもりの対策を始めたいけれど、どの様なカタチが良いか。」と、ゼロからのスタートでの聞き取りが行われました。長久手市は、若い方が好まれて住む街。だからこそ、若い方の問題も多いそうです。社会福祉協議会の方は、相談に訪れる方のお話を教えてくださり、深刻な現状を知ることができました。

引き続き話し合いながら整えていくことになりそうです。私に出来ること。精一杯、現状をお伝えしつつ、より良いカタチにしていけたらと思っています。

6. 明治学院大学(2024年7月21日)

明治学院大学社会学部社会福祉学科関水徹平准教授ほか教員数名が、「福祉開発フィールドワーク」という授業の受講者(2年生) 10名を連れて、ワンぽてぃとを視察。金城学院大学の橋川准教授ほか同学生らも視察交流会に参加予定。ひきこもり経験のある当事者の方、親御様を交え、交流を深めました。

関水徹平先生は、2000年代半ばからひきこもりについて調査・研究をして来られた専門家で、近年は、「世田谷区ひきこもり支援に係るアドバイザー会議」のアドバイザーを務めておられるほか、2019年に政府に設置された 「就職氷河期世代支援の推進 に向けた全国プラットフォーム」の議員にも就任されておられるなど、多方面で活躍されておられます。

7. その他

  • 2024年5月31日 愛知県春日井保健所 健康支援課 こころの推進グループ
  • 2024年2月15日 名古屋市立大学医学部附属病院
  • 2023年11月22日 田原市農政企画係
  • 2023年9月25日 一宮児童相談センター
  • 2023年9月16日 ちた地域若者サポートステーション
  • 2023年8月30日 ワーカーズコープ
  • 2023年8月23日 春日井市教育委員会

喜びの声

15分雇用(超フレックスタイム制)を体験した後、スタッフ(小栗加奈)と7人の体験者と1匹の黒い犬(オリバー)が建物の前で笑顔でポーズを取っている集合写真

シンポジウム参加者からの声

「このようなシンポジウムを定期的に行って欲しい。一宮でもやってほしいです。最後の小栗さんの話が良かった。」

– 第1回シンポジウム参加者

「15分勤務は、こちらもやってみたい。」

– 第1回シンポジウム参加者

「生の声が聞けたのは、とても勉強になりました。それぞれの道でがんばってみえることが分かったので、私も今できることを続けていこうと思いました。ワンぽてぃとさんの生の声も聞けてありがたかったです。」

– 第2回シンポジウム参加者

学生からの声

「やる気はあるのに社会に出られない子たちの居場所があるというのはとても素晴らしいことだと思いました。15分からだったら頑張ってみようと思えるし 成功体験になるから自信にも確かにつながる。良いシステムだと感じました。」

– 金城学院大学人間科学部コミュニティ福祉学科の学生

「小栗さんの講義を聞いて、『頑張るときは頑張って、気が滅入ったときは、休んでもいい』という言葉がとても印象に残りました。大学3年生になり、就活など将来の進路について考えている現在。私は今、何がしたいのか全く分からなくなってしまい、こんな私を受け入れてくれる職場などないのではないかと毎日不安でいっぱいでした。周りは、インターンシップ先が決まり、目指している企業があるなかで、私は何も決まっておらず。辛い気持ちになっていたところ、小栗さんの講義を聞いて、周りと同じでなくてもいいのかなと思うことができ、自分のペースでできる範囲で少しずつ頑張っていこうと前向きな気持ちになれました。」

– 金城学院大学人間科学部コミュニティ福祉学科の学生

代表者メッセージ

 ひきこもり・不登校で悩む方々の希望の光となる場所を目指しています。単なるカフェではなく、あなたの新しい一歩を応援する仲間がいる場所です。
 この取り組みをとおして、優しい世の中を創りたい、人に寛容な社会を創りたいというのが私の願いです。

寄付金の使い道について

 ・当事者の人たちの就労の賃金
 ・当事者の会、親の会などの居場所運営にかかる費用

このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
このページは寄付・ 会費決済サービス「コングラント」で作成されています。