Pamoja na Africa (ぱもじゃ な あふりか)です!
Pamoja na Africaは、「障害を理由に捨てられる子どもをゼロにする」を目標に、活動しています。そのために、ソーシャルビジネスを通して収入向上を目指しています。①安定した雇用、②自己効力感の向上を通して、家族の環境を変えていきます。
Pamoja na Africaは、ケニアの公用語であるスワヒリ語です。「アフリカと一緒に」という意味です。「一緒に」という意味のPamoja。障害のある子どもは地域の中で孤立しがちな中で、子どもたちの手を取って「一緒に」前に進んでいくこをイメージして、Pamojaという言葉を使っています。
ケニアのマチャコス県で活動しています。現地ではケニア人が代表を務めるLight of Hope Youth Iniciativeがパートナー団体となって、現地の事業を支えてくれています。代表のダンカンさんとは10年以上の知り合いで、同地域において若者や障害のある人たちへの職業訓練や啓発活動を行ってきた実績があります。
① 定期的な収入を得ること
小学校を卒業していないお母さんたちは、田舎で仕事を見つけるのはかなり難しい状況にあります。日雇いの洗濯の仕事をしても、300円程度。障害のある子どもが学校に通えずに、障害のある子どもが1日中家にいると、家族誰かが、家にずっと一緒にいなければなりません。日雇いの仕事ですら、働くことができず、収入がない。収入がないから学校に通わせられないという悪循環になっています。
② 自己効力感を高めること
誰にも相談できず、理解してもらえない家族はどんどんコミュニティから孤立していき、何事にも後ろ向きになっています。自分や子どもにいっぱいいっぱいなので、家族との関係も悪化し、家族全体が悲観的になっている場合が多くあります。また、障害に対する適切な情報を提供することで、お母さんが子どもたちの障害を少しずつ受容していきます。そうなると、周りからの差別で落ち込むことも減ります。
ケニアの子どもたちが生きる社会は厳しい
ケニアでは障害とともに生きる子どもたちとその家族がとても住みにくい社会になっています。そして、その7割が貧困状態で暮らしているとも言われています。様々に絡み合った課題がそこには存在しています。実際に、子どもを捨てざる負えなかったお母さんの話を聞きましたが、お母さんの心の叫び声が聞こえてきました。
障害のある子どもたちを、ケニアの村で育てるということは簡単ではありません。誰も助けてくれない。家族にも裏切られるという経験をしながら、子どもを守る手段が施設に捨てることだったと話してくれました。
今までの活動
1.羊毛フェルト商品の販売
マチャコス県の家族が作った商品を販売しています。販売は、日本とケニア両方です。日本ではオンラインサイトや催事販売を通して、販売しています。日本のフェルト作家さんとのコラボで、可愛い動物の表情を持った羊毛商品を作っています。天然素材である羊毛を活用することで、現地の羊毛農家さんを応援することもできます。ケニアに置いては現在3社(4店舗)に卸販売をしていて、ナイロビのお店で当社の商品を手に取ってみることができます!
2.講演会の実施
「アフリカにも障害の子どもはいるよね。そうだよね。」
一緒に活動する仲間を増やしています。アフリカで今まで活動してきた人でも、障害のある子どもに関して考えたことがなかったと話してくれる方もいました。まず、社会で起きている課題に関して知ってもらい、関心が高まることが重要だと思っています。ケニアは人が優しく、働き者で、家族を大切にする人たちです。とても尊敬します。一方で、すぐに解決していけない課題が社会に沢山あります。一緒に考えて行動する仲間を講演会を通して増やしていきます。
3.メディア掲載
上記で書いた通り、色んな人に課題を知ってもらい、大きな動きを作っていきたいと思っています。2024年5月30日に、下野新聞に活動を紹介して頂きました。なんとこの新聞を読んだ方から、ご連絡を頂き、羊毛を寄付したいというご連絡まで頂きました。いろんなご縁がメディアを通して繋がって嬉しいです。
代表者メッセージ
「わととに参加することで、毎日の生活に彩が増えます。」
Pamoja na Africa 代表の三関理沙です。私はJICA海外協力隊として、ケニアに派遣されました。田舎の児童相談所で活動して、過酷な状態に置かれている子どもたちと家族に会いました。何もできない自分がふがいないと感じました。
ジョンくんは3歳でお母さんに捨てられて施設に住んでいます。他に兄弟もいましたが、他の兄弟はお母さんと暮らしているのに、ジョンくんは障害があるという理由から、道端に置き去りにされました。施設にいるだけで、学校にも行けず、誰とも話せず、ひとりぼっち。
ジョンくんに何もできなかった私の悔しさが今の活動に繋がっています。ぜひ一緒にできることがから始めませんか。
寄付金の使い道について
【100名のご支援が必要です】
月1,000円x100名=100,000円
これによって、売上が出ない月も、35名のお母さんを安定して雇用することができます。
①お母さんを職人に育てる研修
障害のある子どもの家族に対して、研修を提供していきます。実際に初めてみて、実感しました。お母さんたちが商品を独立して作れるようになるには、数年かかります。
「この作業が終わったら、声を掛けてください」という言った指示に対して、報告することができません。それは、ケニアの小学校でそのような教育を受けていないからです。本来であれば、作業の状況を自分で考察して、自分で考えて行動することが求められます。しかし、一方的に先生から指導を受けるような教育を受けてきたお母さんたちには非常に難しいことです。
時間がかかります。体が覚えるまで、頭でしっかり理解できるまでには時間がかかります。お母さんを職人にしていくために力を貸してください。
②障害を理解するワークショップ
「うちの子の問題はね~」
お子さんの障害のついてお話を聞くときに、”障害”という概念は海外から来たため、スワヒリ語で表現すると、”問題”という言葉を使います。子どもたちの障害は問題ではありません、ということを伝えても「ええ?」という顔をされます。
グループ代表のアリスのお子さんは小学校4年生まで学校に行っていたが授業についていけずに、退学しました。そこからひたすら家にただいるだけの生活をしていました。アリスを含めて家族はお子さんが何の障害があるのか、どのような支援ができるのか知りません。とても悲しいことだと思いました。日本の特別支援学校では、言語でのコミュニケーションが難しいお子さんに対して訓練することで、カードを使ったコミュニケーションができるようになったというケースが山ほどあります。
事業で参加するようなお母さんたちは、”障害”が何かもわかっていないので、”受容”さえできていません。家族が子どもたちの特性を知って理解することで、安心して暮らせるようになることを目指します。仕事の時間を割いて、障害に向き合う時間を作っていきたいと思っています。
毎月1000円。ランチ1回分程度をご支援して頂き、仲間が100人になると、ケニアで30人のお母さんを職人にすることができます。皆さんのお力を貸して頂けませんか。