地域には当事者会や茶話会もあるが、それぞれ対象が限定(精神疾患、知的・身体障がい、LGBTQ等)で、「どこにも属していない」感覚の方は足を運びにくい。特に、ひきこもりの当事者会は目立たない。また、開催頻度や情報発信が少ない。
当団体は、孤立しがちな方が集う場を既に運営しているが、対象はやはり、女性、若者、子ども、被保護、困窮等で限定している。
また、基本的に「何かしたい」と思い始めた方が活動する場である。どんなに「何もしなくていい。来るだけでいい」と誘っても「(ひきこもりたくはないが)何かしたいわけではない」方には過ごしにくさを禁じ得ない。利用登録やプログラム参加が壁になって来所につながらない事例を心苦しく思ってきた。今回の居場所づくりで「何もしない」から始まった方を「何かしたい」へつなぎたい。