2023年与那国自然学園プロジェクトお休みのご報告と姉妹企画「スカイ援農隊」始動のお知らせ
『与那国自然学園プロジェクト』の姉妹企画
『北海道農業支援プロラム~スカイ援農隊~』がいよいよ始動
与那国自然学園プロジェクトを応援して下さっている皆様こんにちは。
株式会社スカイネットの立野です。
毎月のご支援 心より感謝申し上げます。
この度二つのご報告がございます。
・2023年度の与那国自然学園プロジェクトお休みのご報告
・姉妹企画~スカイ援農隊~の開催
昨年の与那国自然学園プロジェクトでは多くの皆様からの応援・ご支援を頂きました。
本年も開催したい思いで進めて参りましたが 以下の事情で開催を見送ることになりました。
・与那国島近海での有事対策により自衛隊宿舎等工事に関する業者の入島により宿舎の確保が困難な事
・昨今の近隣諸国からのミサイル発射や船舶の領海侵入など Jアラートを発する事案が増加している事
昨年の与那国自然学園プロジェクトでは多くの島民の方々にご協力を頂き 様々な体験をさせて頂きました。
コロナ禍があけて観光客であふれている沖縄県ですが 与那国島でも11月に開催されるマラソン大会の準備など賑わいを見せている反面 宿舎の問題や観光客の対応など3年間の沈黙からの変化に追われていることと察し また子ども達の安全の確保や島民の方々へのご負担を配慮してこの決断に至りました。
昨年の与那国自然学園プロジェクトで触れ合った島の子ども達からは 『ぜひ北海道に行ってみたい』という声を沢山頂きました。
そこで今回は沖縄の子ども達を北海道に連れてゆく企画を決行する運びとなりました。
その名も『北海道農業支援プログラム~スカイ援農隊~』
沖縄県に暮らす不登校中の15歳から18歳・ひきこもり中の18歳以上の若者を中心に選抜し
人材不足で悩む北海道の農業を支援してもらう傍らで大自然の北海道を満喫してもらい
更には社会参加・就労体験などを経験する企画です。
趣旨は与那国自然学園と一緒です。
知らない土地で 知らない人と 知らないことを体験し 新しい自分を発見する事。
地元・家族から離れ 他人の中で生き 社会体験する事が大きなコンセプトです。
しかし今回はさらに大きな意味が追加されています。
JA新はこだて様の協力により就労体験が組み込まれている為お金を稼ぐ事が出来るのです。
2024年本格始動を目標に 今回は9月18日からの2か月間の試験運転として
北海道せたな町にて農業体験を行う事が決定いたしました。
今回は宮古島から16歳の男の子が参加を決め スカイネット所属の農業希望者と共に
9月14日に初めての北海道に向けて飛び立ちます。
宮古島『はなまる弁当』から抜擢!
2023年5月より 宮古島にて株式会社スカイネットが運営するお弁当屋『はなまる弁当』が
営業をスタートさせました。
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離島においても 不登校・ひきこもりの問題は多く 更に生活困窮世帯においては通信制の高校に通う費用も出てこないのが現実です。
そこで不登校中あるいは高校を退学してしまった15歳から18歳を対象に 子ども達と一緒に作り一緒に配達するお弁当屋さんをスタートさせました。
立ち上げから参加してくれた16歳の男の子が この度スカイ援農隊に参加してくれることになりました。
来年に向けての試験運転
来年から行うスカイ援農隊では 約6か月間の農業体験を数か所のJAさんで行い 期間満了時には60万円~80万円ほどの給料をもって帰ることが出来る内容になっております。
対象者は15歳以上の不登校者・18歳以上のひきこもり・農業体験希望の39歳までの若ものです。
ひきこもり・若年ホームレスの就労支援を9年間行ってきたスカイネットだからできるサポートシステムで未就労の若者 未経験の若者に 自立・社会参加の意欲を沸かせる企画です。
今回の9月~11月の試運転では様々な問題の調査をし 仕事・生活・娯楽・ボランティア参加など
多くの準備・検討を行い 2024年1月には本格的なスカイ援農隊の募集を行いたいと考えております。
与那国自然学園プロジェクトは終わっていません!
年内に与那国を訪れ 昨年お世話になった方々へのご挨拶と はなまる弁当やスカイ援農隊の報告もかねて来年の与那国自然学園プロジェクトの開催に向けて歩き出します。
与那国自然学園プロジェクト・スカイ援農隊・はなまる弁当は 不登校やひきこもっている子ども達に社会参加・自分を好きになる事・就労意欲・家族からの脱出・生きることの楽しみ方・感動する事 お金の生み出し方・他人を信じる事・喜びに従った選択、決断、行動 などなど
共通の目的をもって進めていく姉妹企画です。
全てにおいて株式会社スカイネットが全力でサポートするものです。
これからも与那国自然学園プロジェクトの応援をよろしくお願いいたします。
日本の宝である子ども達を 自殺から救う為・絶望から救う為・あきらめから脱出させる為
暖かいご支援をよろしくお願いいたします。
~新たな出逢いが未来を変える~
株式会社スカイネット 立野 奨
【ご支援にあたってのお知らせ】
当プロジェクトへのご支援方法は二種類ございます。
このページでは単発支援にて3,000円からのご支援を用意しております。
そして、もう一つのページにて毎月1,000円からの継続支援をご用意しております。
※ページ右上もしくは下部中央のボタンよりご支援頂けます。
ぜひともプロジェクト概要をお目通しの上、ご賛同の折はいずれかのご支援を賜りますよう
お願い申し上げます。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
株式会社スカイネットの活動はサポート支援を派遣事業と融合させて行っている為、引きこもりの彼らは自らが働く事で自立を手に入れてきました。もちろん皆18歳以上の若者たちです。
ところが・・・
テレビ等で紹介されたことがきっかけで、全国から18歳未満の不登校の子ども達に関する相談が増えてきてしまいました。
小・中学生を派遣に出すことは当然のことながら出来ない為、子ども達を預かり『衣・食・住』を共にするとしたら、その費用をどうするかが問題となりました。
私は『家族から1円ももらわない伴走サポート』にこだわっています。なぜなら『お金のない家庭の子どもは預かることができない』に繋がってしまうからです。
また、不登校の原因にもなっている『いじめ問題』に対して、どうにかして彼らのいのちを救いたい 、『一人じゃないんだよ』という事を伝えたくて、弊社の元・引きこもりだった若者達と、多くの共感頂ける方々と一緒に不登校継続中の子ども達の為の”学園”をつくろう!と考えました。
私達、株式会社スカイネットはこの6年間、石垣島・宮古島に拠点を置き、全国から引きこもりだった若者、ホームレスだった若者を連れて来て島の人達と共に仕事・生活を進めてきました。
こうなったら、不登校の子ども達はさらに日本の端の島『与那国島』で島と自分達の『再生』活動をしよう!と決めました。
プロジェクトの内容
①社会活動
与那国島で行う不登校の子ども達と行う、島再生プログラム『与那国自然学園プロジェクト』は、主に次の3つの社会活動(ボランティア)から成り立ちます。
A)公衆トイレ清掃とビーチクリーン活動
- スカイネット社員による2020年から繰り返してきた与那国島での海岸のごみ拾い活動の固定化。ごみ拾いの際、ごみの種類・量・場所等を細かく調査して、分別・リサイクル・作品作りなどを行う。
- 島の方々が行うビーチクリーン活動に参加し交流をはかる。
- 岬や公園などにある公衆トイレの清掃を行い、観光客への美化協力の運動を行う。
B)観光客のガイドサポート
- 子ども達による独自の島ガイドを作成し、与那国観光協会様と連携して空港等に子どもガイドを配置する。
- 与那国観光協会様と連携し、観光客へのパンフレットや案内配布のお手伝いをする。
- 子ども達が作る与那国新聞・島の体験日記の発行。
C)学習交流・文化交流
- 島の小中学校と連携し、学校行事への参加。
- 与那国馬の乗馬や民具制作などの文化交流を行う。
- 島民との交流により祭参加や島の歌・踊りなど伝統文化を学ぶ。
『活動は全てボランティア』
- ごみ拾いは日常のプログラムに組み込まれ、海岸のみならず公園、公衆トイレなど観光客の訪れるところを積極的にきれいにします。
- 与那国観光協会様と連携して、観光客の皆様に良い思い出を作ってもらう為、子どもたちが積極的に観光協会様のお手伝いをします。
- 活動の全てはボランティアですが『自然学園』へのご理解を頂けた場合、個人・法人・行政に関わらず『支援』を頂く場合があります
②自然学園での生活
~期間・流れ~
小(高学年)、中、高校生約5~8人を1期生とし、約2週間~3週間を1クールとする。
島の天候を考慮し4月~10月を学園活動期間とし、に2期生・3期生と進んでゆく。
~住~
- 住居として石垣の建設会社・丸尾建設様の社員宿舎をお借りしました。
部屋数×6(6畳×3・8畳×3)
12畳ミーティングルーム 台所別
浴室×1 シャワールーム×2 洗濯機×2
※プロジェクト期間中はスカイネット社員が交代で常駐、子ども達の様子を見守ります。
※第2期生より与那国町児童交流センターをお借りする事になりました。
~食~
- 全国からの支援品又はスカイネットからの支給品
~指導~
- スカイネット社員の常駐(定期的に交代・元引きこもり:石垣・宮古に約30名在住)
- 各NPO様の協力によりソーシャルワーカー・スクールカウンセラーによる心のケアを行います。
③安心・安全の確保
- 島の診療所・石垣島の各病院との連携。
- 島の派出所・沖縄県警・自衛隊与那国駐屯地への活動報告と情報共有。
- 所属学校への参加報告書の作成・提出。
- 与那国島役場・石垣市役所への活動報告と情報共有。
- 与那国教育委員会・島の小中学校との学習相談、学校行事参加等の連携。
〜マンスリー先生の配置〜
☆☆マンスリー先生とは☆☆
- 『与那国自然学園プロジェクト』に共感・共鳴する大人(指導経験のあるもの)。
- 航空工学の元教授・元オリンピック水泳選手指導員・元中学校音楽教師・書道指導員等々
様々な経験のある大人を集め一定期間の共同生活をしてもらいながら、日中の活動の支援・指導も含め、学園の授業としてそのプロフェッショナルな経験から学んできた独自の道徳観を子ども達に指導してもらう。
飛行機のプロ先生の時は みんなで拾い集めたごみで飛行機を作り、音楽のプロ先生の時は みんなで歌を作り、料理のプロ先生の時は みんなで料理を作る。
日本人としての礼儀・道徳・しつけをあらゆる業界からの視点で学ぶこの自然学園の本丸の授業
人間育成・心の育み・助け合う事 学校で習わない事の究極を学ぶ。
~学習~
- 年上の者が年下の者に教える『郷中教育』の推進(鹿児島島津いろは歌・薩摩の教育方法)
- 道徳・礼儀についてマンスリー先生の経験から指導してもらう(ワークショップあり)
- 体力作りは日常のごみ拾い・観光客ガイドにて補う
- 与那国教育委員会の協力のもと 島の小学校・中学校との交流を積極的に行い、場合によっては転入も視野に入れる。
~zoomミーテイング~ひとりじゃない事の確認と実感
与那国島での学園生活を終えた子ども達は地元に帰りますが、2期生・3期生と進んでいく中、定期的にzoomミーテイングを行います。
卒業生と在校生のコミュニケーションの場です。
自分たちには日本全国の同級生・先輩・後輩がいる!
1人じゃない事の実感!
子どもが子どもへのアドバイスとサポートを体験!
「もしも学校に行ったなら、こんなことが出来るかもしれない・・・」
「もしも学校に行ったなら、あんな未来が待っているかもしれない・・・」
学校に行く事の意味・理由・未来への可能性について、子ども達が自発的に考える場所。
そして、子ども達が子ども達をサポートするサイクルを作り出す事。
それが『与那国自然学園プロジェクト』です。
④参加者の募集『生活困窮家庭の不登校の子ども達を優先』
株式会社スカイネットが、これまで全国から引きこもりや若年ホームレスを紹介されてきたルートをそのまま活かし、全国のNPOや行政の福祉課また関連施設等から紹介をもらいながら参加者を決定して行きます。
参加条件に必要なのは、本人の『行ってみたい・やってみたい・変わりたい』という気持ちのみです。
プロジェクトの展望・ビジョン
1年目は手さぐりになるかと思いますが 2年目からはその経験を活かし子ども達の活動範囲も大きく広がると思われます。また、参加させたいと言う不登校の子どもを持つご家族からの依頼やマンスリー先生をやりたいと言う方々からの問い合わせも一気に増えてくると思われます。
この6年間の元引きこもり・元若年ホームレスの若者との生活と向き合いが大きな支えとなり、引きこもり予備軍と言われる不登校の子ども達の心を開く為に必ず役立つと考えています。
また、第2第3の自然学園を全国の離島に作りたく、その構想はどんどん湧いてきております。
コロナのおかげで私たちは『あたりまえ』が『あたりまえじゃない』ことが分かりました。
「学校へ行かない事は必ずしも悪い事ではない。」
がしかし、
もし学校に行ったならば・・・子ども達と食事をしながら或いはzoomミーティングで全国の自然学園卒業生の子ども達と、このテーマで話し合えるようになることが、私の日常になる気がしてなりません。
~隠れたビジョン~
私たちスカイネットの社員として自立を手に入れた、元引きこもりや元ホームレスの子ども達。スカイネットを辞めて他の企業に就職した子も沢山います。
彼らとの縁はさらに深まり、辞めた後の方が現在の状況や心境を報告してくるようになり、相談事も増えてきました。これが伴走支援なのです。
これをこの『与那国自然学園プロジェクト』でも行います。
およそ数週間の自然学園体験を終えた後、各地元に帰った子ども達と私たちのZOOMミーティングが始まります。
『明日学校の先生に、こんな質問してみよう。』
『誰かひとり友達連れて来てZOOMミーティングで紹介してみよう。』
『地元の自慢紹介してみよう。』
などなど。
『離れていても、一人じゃない。』という事を実感させ、またこのZOOMミーティングをその時行っている自然学園の子ども達にも参加してもらう。
*先輩からのアドバイス
*学校行ってみたら 結構面白かった
*人間ウォッチング面白い
先輩からの言葉が、自然学園に参加する子ども達の一番の支えになり、自信に繋がると私達は考えます。
プロジェクトの資金の準備・運用
株式会社スカイネットが日本最西端の島与那国島において、全国の不登校で悩む小・中・高校生を対象に、自分と島の再生を行う学園生活『与那国自然学園プロジェクト』を行うにあたり、準備金および当面の運用資金として株式会社スカイネットより500万円を準備しました。さらに継続運営をするために寄付金の募集をしております。集まった寄付金は学園の維持管理・生活必需品取得費用・対象の子ども達を決定する為の面接渡航費用・学園開校PRに関する費用・子ども達の活動に関する準備費用・当面の食糧確保にかかる費用等に使われます。
収支報告については株式会社スカイネットホームページにて開示いたします。
最後に
全国に登校拒否を継続している小・中学生は現在20万人。
いじめの認知件数は60万件。
子どもの自殺者は年間500人に迫る勢いです・・・。
※参考資料:文部科学省「児童生徒の自殺対策について」
なにより、いじめが原因で学校に行かなくなり、
そのまま引きこもってしまうパターンが年々増えて来ているのです。
270万人の引きこもりがいるとされている日本社会(外国人労働者数170万人/2021年)。
今、子どもたちの心を育てなければ
今、子どもたちと向き合わなければ
日本の文化・経済は衰退の一途を辿ります。
これは日本特有の礼儀・文化・しつけを子ども達と一緒に再確認するプロジェクトです。
『与那国自然学園プロジェクト』が定着し、全国で同じ事が出来るモデルプロジェクトとなれるよう改善を重ね、協力を頂き、未来の子どもたちに繋いでゆくプロジェクトとなること、スタッフ一同願ってやみません。