【 お知らせ 】
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プロジェクトを立ち上げたきっかけ
株式会社スカイネットの活動はサポート支援を派遣事業と融合させて行っている為、引きこもりの彼らは自らが働く事で自立を手に入れてきました。もちろん皆18歳以上の若者たちです。
ところが・・・
テレビ等で紹介されたことがきっかけで、全国から18歳未満の不登校の子ども達に関する相談が増えてきてしまいました。
小・中学生を派遣に出すことは当然のことながら出来ない為、子ども達を預かり『衣・食・住』を共にするとしたら、その費用をどうするかが問題となりました。
私は『家族から1円ももらわない伴走サポート』にこだわっています。なぜなら『お金のない家庭の子どもは預かることができない』に繋がってしまうからです。
また、不登校の原因にもなっている『いじめ問題』に対して、どうにかして彼らのいのちを救いたい 、『一人じゃないんだよ』という事を伝えたくて、弊社の元・引きこもりだった若者達と、多くの共感頂ける方々と一緒に登校拒否継続中の子ども達の為の”学園”をつくろう!と考えました。
私達、株式会社スカイネットはこの6年間、石垣島・宮古島に拠点を置き、全国から引きこもりだった若者、ホームレスだった若者を連れて来て島の人達と共に仕事・生活を進めてきました。
こうなったら、不登校の子ども達はさらに日本の端の島『与那国島』で島と自分達の『再生』活動をしよう!と決めました。
プロジェクトの内容
①社会活動
与那国島で行う不登校の子ども達と行う、島再生プログラム『与那国自然学園プロジェクト』は、主に次の3つの社会活動(ボランティア)から成り立ちます。
A)公衆トイレの清掃とビーチクリーン活動
- スカイネット社員による2020年から繰り返してきた与那国島での海岸のごみ拾い活動の固定化。ごみ拾いの際、ごみの種類・量・場所等を細かく調査して、分別・リサイクル・作品作りなどを行う。
- 島の方々が行うビーチクリーン活動に参加し交流をはかる。
- 岬や公園などにある公衆トイレの清掃を行い、観光客への美化協力の運動を行う。
B)観光客のガイドサポート
- 子ども達による独自の島ガイドを作成し、与那国観光協会様と連携して空港等に子どもガイドを配置する。
- 与那国観光協会様と連携し、観光客へのパンフレットや案内配布のお手伝いをする。
- 子ども達が作る与那国新聞・島の体験日記の発行。
C)学習交流・文化交流
- 島の小中学校と連携し、学校行事への参加。
- 与那国馬の乗馬や民具制作などの文化交流を行う。
- 島民との交流により祭参加や島の歌・踊りなど伝統文化を学ぶ。
『活動は全てボランティア』
- ごみ拾いは日常のプログラムに組み込まれ、海岸のみならず公園、公衆トイレなど観光客の訪れるところを積極的にきれいにします。
- 与那国観光協会様と連携して、観光客の皆様に良い思い出を作ってもらう為、子どもたちが積極的に観光協会様のお手伝いをします。
- 活動の全てはボランティアですが『自然学園』へのご理解を頂けた場合、個人・法人・行政に関わらず『支援』を頂く場合があります
②自然学園での生活
~期間・流れ~
小(高学年)、中、高校生約5~8人を1期生とし、約2週間^3週間を1クールとする。
島の天候を考慮し4月~10月を学園活動期間とし、2期生・3期生と進んでゆく。
~住~
- 住居として石垣の建設会社・丸尾建設様の社員宿舎をお借りしました。
部屋数×6(6畳×3・8畳×3)
12畳ミーティングルーム 台所別
浴室×1 シャワールーム×2 洗濯機×2
※プロジェクト期間中はスカイネット社員が交代で常駐、子ども達の様子を見守ります。
※第2期生より与那国町児童交流センターをお借りする事となりました。
~食~
- 全国からの支援品又はスカイネットからの支給品
~指導~
- スカイネット社員の常駐(定期的に交代・元引きこもり:石垣・宮古に約30名在住)
- 各NPO様の協力によりソーシャルワーカー・スクールカウンセラーによる心のケアを行います。
③安心・安全の確保
- 島の診療所・石垣島の各病院との連携。
- 島の派出所・沖縄県警・自衛隊与那国駐屯地への活動報告と情報共有。
- 所属学校への参加報告書の作成・提出。
- 与那国島役場・石垣市役所への活動報告と情報共有。
- 与那国教育委員会・島の小中学校との学習相談、学校行事参加等の連携。
〜マンスリー先生の配置〜
☆☆マンスリー先生とは☆☆
- 『与那国自然学園プロジェクト』に共感・共鳴する大人(指導経験のあるもの)。
- 航空工学の元教授・元オリンピック水泳選手指導員・元中学校音楽教師・書道指導員等々
様々な経験のある大人を集め1か月間の子ども達との共同生活をしてもらいながら、日中の活動の支援・指導も含め、学園の授業としてそのプロフェッショナルな経験から学んできた独自の道徳観を子ども達に指導してもらう。
飛行機のプロ先生の時は みんなで拾い集めたごみで飛行機を作り、音楽のプロ先生の時は みんなで歌を作り、料理のプロ先生の時は みんなで料理を作る。
日本人としての礼儀・道徳・しつけをあらゆる業界からの視点で学ぶこの自然学園の本丸の授業
人間育成・心の育み・助け合う事 学校で習わない事の究極を学ぶ。
~学習~
- 年上の者が年下の者に教える『郷中教育』の推進(鹿児島島津いろは歌・薩摩の教育方法)
- 道徳・礼儀についてマンスリー先生の経験から指導してもらう(ワークショップあり)
- 体力作りは日常のごみ拾い・観光客ガイドにて補う
- 与那国教育委員会の協力のもと 島の小学校・中学校との交流を積極的に行い、場合によっては転入も視野に入れる。
~zoomミーテイング~ひとりじゃない事の確認と実感
二ヶ月間の研修を終えた子ども達は地元に帰りますが、2期生・3期生と進んでいく中、毎週定期的にzoomミーテイングを行います。
卒業生と在校生のコミュニケーションの場です。
自分たちには日本全国の同級生・先輩・後輩がいる!
1人じゃない事の実感!
子どもが子どもへのアドバイスとサポートを体験!
「もしも学校に行ったなら、こんなことが出来るかもしれない・・・」
「もしも学校に行ったなら、あんな未来が待っているかもしれない・・・」
学校に行く事の意味・理由・未来への可能性について、子ども達が自発的に考える場所。
そして、子ども達が子ども達をサポートするサイクルを作り出す事。
それが『与那国自然学園プロジェクト』です。
④参加者の募集『生活困窮家庭の不登校の子ども達を優先』
株式会社スカイネットが、これまで全国から引きこもりや若年ホームレスを紹介されてきたルートをそのまま活かし、全国のNPOや行政の福祉課また関連施設等から紹介をもらいながら参加者を決定して行きます。
参加条件に必要なのは、本人の『行ってみたい・やってみたい・変わりたい』という気持ちのみです。
プロジェクトの展望・ビジョン
1年目は手さぐりになるかと思いますが 2年目からはその経験を活かし子ども達の活動範囲も大きく広がると思われます。また、参加させたいと言う不登校の子どもを持つご家族からの依頼やマンスリー先生をやりたいと言う方々からの問い合わせも一気に増えてくると思われます。
この5年間の元引きこもり・元若年ホームレスの若者との生活と向き合いが大きな支えとなり、引きこもり予備軍と言われる不登校の子ども達の心を開く為に必ず役立つと考えています。
また、第2第3の自然学園を全国の離島に作りたく、その構想はどんどん湧いてきております。
コロナのおかげで私たちは『あたりまえ』が『あたりまえじゃない』ことが分かりました。
「学校へ行かない事は必ずしも悪い事ではない。」
がしかし、
もし学校に行ったならば・・・子ども達と食事をしながら或いはzoomミーティングで全国の自然学園卒業生の子ども達と、このテーマで話し合えるようになることが、私の日常になる気がしてなりません。
~隠れたビジョン~
私たちスカイネットの社員として自立を手に入れた、元引きこもりや元ホームレスの子ども達。スカイネットを辞めて他の企業に就職した子も沢山います。
彼らとの縁はさらに深まり、辞めた後の方が現在の状況や心境を報告してくるようになり、相談事も増えてきました。これが伴走支援なのです。
これをこの『与那国自然学園プロジェクト』でも行います。
およそ二ヶ月の自然学園体験を終えた後、各地元に帰った子ども達と私たちのZOOMミーティングが始まります。
『明日学校の先生に、こんな質問してみよう。』
『誰かひとり友達連れて来てZOOMミーティングで紹介してみよう。』
『地元の自慢紹介してみよう。』
などなど。
『離れていても、一人じゃない。』という事を実感させ、またこのZOOMミーティングをその時行っている自然学園の子ども達にも参加してもらう。
*先輩からのアドバイス
*学校行ってみたら 結構面白かった
*人間ウォッチング面白い
先輩からの言葉が、自然学園に参加する子ども達の一番の支えになり、自信に繋がると私達は考えます。
プロジェクトの資金の準備・運用
株式会社スカイネットが日本最西端与那国島において、全国の不登校で悩む小・中・高校生を対象に、自分と島の再生を行う学園生活『与那国自然学園プロジェクト』を行うにあたり、準備金および当面の運用資金として株式会社スカイネットより500万円を準備しました。さらに継続運営をするために寄付金の募集をしております。集まった寄付金は学園の維持管理・生活必需品取得費用・対象の子ども達を決定する為の面接渡航費用・学園開校PRに関する費用・子ども達の活動に関する準備費用・当面の食糧確保にかかる費用等に使われます。
収支報告については株式会社スカイネットホームページにて開示いたします。
最後に
全国に登校拒否を継続している小・中学生は現在20万人。
いじめの認知件数は60万件。
子どもの自殺者は年間500人に迫る勢いです・・・。
※参考資料:文部科学省「児童生徒の自殺対策について」
なにより、いじめが原因で学校に行かなくなり、
そのまま引きこもってしまうパターンが年々増えて来ているのです。
270万人の引きこもりがいるとされている日本社会(外国人労働者数170万人/2021年)。
今、子どもたちの心を育てなければ
今、子どもたちと向き合わなければ
日本の文化・経済は衰退の一途を辿ります。
これは日本特有の礼儀・文化・しつけを子ども達と一緒に再確認するプロジェクトです。
『与那国自然学園プロジェクト』が定着し、全国で同じ事が出来るモデルプロジェクトとなれるよう改善を重ね、協力を頂き、未来の子どもたちに繋いでゆくプロジェクトとなること、スタッフ一同願ってやみません。