ゆずりは

ゆずりはの新拠点“半開き”のシェルター「ながれる」設立と運営にご支援をお願いいたします

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ゆずりはは、2024年12月に東京都江東区に新拠点「ながれる」を設立する予定です。 「ながれる」は、国分寺の拠点にはなかった宿泊(シェルター)の機能を備え、「今日、帰る場所がない」という緊急度の高いSOSに応えます。また、従来の多くのシェルターのように、安全のために相談者と社会を完全に断絶するのではなく、地域の方々と安心してつながれるコミュニティを生み出す、“半開き”のシェルターを目指しています。 これまで、年間のべ6万件を超える相談に耳を傾ける中で、傷を抱えた人が健やかに生きていくためには、「自立」を迫るよりも、ここにいてもいいんだという「安心」を育むことが大切だということを痛感してきました。 また、その「安心」は、相談者を支援と被支援の関係に閉じ込め、一方的に支援者から提供するのではなく、やがて相談者が巣立っていく社会とさまざまな接点を持つなかで、少しずつ共に生み出していけるものだと信じています。 流れ着いた人が、傷を癒し、体を温め、また人生の船を漕ぎだしていけるように。 「ながれる」は、福祉の新しい形に挑戦します。 現在、公的な補助金によるサポートの見通しが立っておらず、立ち上げ期にかかる費用約3,000万円が不足している状況です。ぜひともご支援をお願いいたします。

「安心」を、ともに育みたい

ゆずりはは、2011年、児童養護施設などの「社会的養護」を巣立った子どもたちの相談所として運営をスタートしました。
こうした子どもたちの多くは、深刻な虐待や貧困の中で傷を抱えて育ち、施設を巣立った後も、親や家族を頼ることができません。失敗することも立ち止まることもできない人生の中で、虐待のフラッシュバックが起きたり、生活資金を手に入れるために危険な環境に身を置いたりするケースも後を絶ちません。

ゆずりはでは、相談者の困りごとにひとつひとつ向き合い、行政手続きのサポートや通院同行、専門機関へのつなぎなどのサポートを届けてきました。

いまでは、年間6万件を超える相談が届くようになりました。
社会的養護経験者でなくても、性的虐待や教育虐待など、外から見えづらい苦しみの中で生きてきた若者ともたくさん出会いました。

福祉の枠組みでは、相談者が「自立」することが一つのゴールと考えられています。しかし、10年以上の事業運営の中で、相談者が「ただ、ここにいてもいいんだ」「生きていてもいいんだ」と思えるような「安心」を育むことこそが、明日を生きる力につながることを痛感してきました。

また、支援と被支援の関係に閉じて、相談者も支援者もお互いに追い詰められてしまう関係を解き放ちたいと考えるようになりました。きれいごとばかりではない相談対応の現場で、支援者自身がどんなに傷つけられても無条件に「安心」を提供し続けることはとても難しいことです。やがて社会に戻り生きていく相談者にとっても、さまざまな人との接点の中で「安心」を育む経験が必要です。そのためには、福祉の枠組みを越え、地域の人々や、福祉の専門職ではない、さまざまな知見を持った人たちの存在が必要です。

今年度設立を目指す“半開き”のシェルター「ながれる」は、ゆずりはが大切にしたい想いを詰め込んだ、新しい風が吹き込む場所を目指します。

“半開き”のシェルター「ながれる」概要

「ながれる」は、今日帰る場所がなく避難が必要な人を一時宿泊で受け入れる機能を備えます。加えて、避難してきた人が専門スタッフに相談したりゆっくりとくつろいだりできる事務エリア、街に開かれさまざまな人と交流できる“半開き”のエリアを備え、地域とのつながりと安心を生み出します。

●施設名
 ながれる
●施設機能
 シェルター(最大2名宿泊)/相談・事務スペース/コミュニティスペース
●場所
 東京都江東区 門前仲町駅付近
●開設までのスケジュール
 2024年9月 内装工事開始
 2024年12月 オープン(予定)

あなたのご支援をお願いいたします

現在、「ながれる」設立に向けて施設の改装や運営の設計を進めていますが、公的な補助金によるサポートの見通しは立っていません。着工~運営1年目までに約3,000万円の費用が不足している状況です。ぜひともあたたかいご支援をお願いいたします。

  • 特に不足している費用
    • 建物の改装費
      • 築年数の古い4階建ての飲食店兼住宅をフルリノベーションし、宿泊機能を持たせるため、多くの費用が必要です
    • 施設の賃料
      • 各地域から電車でのアクセスがよく、逃げてきた人にとって心地よい空間、そして地域とのつながりを生み出せる市街地の物件を選定した結果、賃料が高くなっています
    • 拠点運営と相談対応に関わるスタッフの人件費
      • 一時避難の有無に関わらず様々な相談を受け付けるため、有資格の相談員を3名配置する予定です
      • 避難受け入れ時には24時間体制で宿直を行う必要があり、これまでの拠点より多くの人件費が必要です
    • 施設の光熱費
    • 家具や家電などの購入費
      • ベッドやソファー、洗濯機や調理器具など、避難した人が一定期間暮らせる環境を整える必要があります
    • 食材費、リネンなどの消耗品費

いただいたご寄付は、上記のような「ながれる」運営に関わる費用に広く活用させていただきます。

代表者メッセージ

私が自立援助ホームの職員をしていたときのことです。被害を受けて何とか逃げてきた子どもたちが「一番死にたいのは、どんなときだった?」と話しているのを耳にしました。子どもたちから出てきた言葉は、「やっぱり朝起きたときだよね」、「朝、目が覚めたときが一番しんどい」というものでした。
目覚めたときに、今日も生きなきゃいけないのか、今日が始まることが苦しいって。たった15、16歳の子どもたちがそんな思いをして生きていくなんて、辛いって言葉じゃ追いつかないよなと。
 「ながれる」は、朝起きたときに「俺はこんな気持ちよいところで寝られたんだ」とか、幸せとまではいかなくとも、ほっと安心できたり、「生きていてもいいかもな」って思いが生まれてくるような場所にしたいと思っています。支援するひと、相談するひと、地域のひと、どんなひとでも、「ながれる」に流れ着いたひとりひとりにとって、おだやかで、心地よい場所をつくれたら最高に幸せです。

ゆずりは
所長 高橋亜美

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