フードバンクとは
フードバンクとは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動です。
品質そのものには問題がなく、まだ食べられるのに廃棄されている食品が日本では年間646万トンにのぼるとされています。まだ食べられる食品が大量に捨てられている一方で、1日の内、十分な栄養を採れる食事が給食だけという子どもがたくさんいます。子どもの貧困率は年々上昇しており、2015年時点で13.9%、実に7人に1人の子どもが貧困状態で暮らしています。
フードバンク活動は「食品ロス」と「貧困問題」の解決手段の一つとして、社会的な関心が深まっていますが、全国各地のフードバンク団体は支援用の食品やノウハウ、運営費の不足など共通の課題を抱えています。それらの課題が団体の成長を阻害しており、食品ロスや貧困問題等の社会的課題の解決手段としての役割を、十分に果たせていない現状があります。
支援先の声
- 食品支援を行ったご家庭からの声
『子ども2人を育てながら仕事をして不安いっぱいの中、温かいお手紙と食品を頂き、涙が届きません。常にお手紙を持ち歩き、心が詰まった時、目を通すと励みになります。安心して子供達に食事を与えることが出来、感謝しております。』(母子家庭より)
『「こども支援プロジェクト」協賛企業の方々に本当に感謝しています。私は母子家庭で手術をし、退院後も動けなかった時期もありましたが、毎週食品を届けて頂き、子どもたちと安心して生活できました。』(母子家庭より)
- 支援先の福祉施設からの声
『寄贈していただいた食品は、普段から決められた分しかもらえない生活を送っている子どもたちは楽しみであり、豊かな気持ちにしてくれます。』
なぜ全国フードバンク推進協議会の活動が必要なのか
フードバンク活動をしてみたい!と思っても活動を始めるのも定着させるのも容易なことではありません。なぜなら、フードバンク活動の運営には多くの課題が立ちはだかり継続していくにはいくつもの問題を解決していかなければならないからです。例えば収益のない事業のため資金難により思うように活動ができない、フードバンク活動の認知度が低く企業や個人の方からの食品の寄贈が集まらない、行政と連携して食にお困りの方を支援したいけど事例が少なくどうしたら良いか分からないなど、多岐にわたります。
全国フードバンク推進協議会ではそのような問題を解決し、一人でも多くの方が救われることを目指し次のような取り組みを行っています。
①新設フードバンク団体の立ち上げ支援や、既に運営している団体へのノウハウ支援を行っています。弊会ではこれまでに30団体以上の創設に携わってきました。
②内閣府など国への政策提言やどんな人や団体がフードバンク活動を必要としているのかなど調査研究を行っています。
③全国の企業から食品などの寄贈依頼を受け、必要としている加盟団体とのマッチングを行います。弊会が窓口となることで、必要なものを必要としている人にスムーズに届く仕組みづくりを目指しています。
④積極的な広報活動により、フードバンク活動の認知度向上を図ります。それにより、食品や運営資金が集まりやすくなり、食にお困りの方がフードバンクを知り助けを求められるようになります。
ご寄付の使い道
いただいたご寄付は以下の活動のために役立たせていただきます。
①新設フードバンク団体の立ち上げ支援のための、訪問費や研修費
②国内フードバンク活動を推進するための、政策提言・調査研究費
③フードバンク活動の普及啓発のための広報活動費
④全国のフードバンク団体へ食品を供給するための寄贈元食品企業開拓に係る活動費
フードバンク活動推進のために、皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
毎月の寄付とは
毎月のクレジットカードの自動引き落としで継続的にご寄付いただけます。1,000円/月からのご寄付をお願いしております。