皿田能とは、もともと阪南市にある皿田池のほとりで、五穀豊穣を祈願して行われていた能です。昭和初期に途絶えておりましたが、1989年に開館した阪南市立文化センター「サラダホール」のこけら落とし公演として復活しました。現在は、地元出身の能楽師や能楽を愛する市民がつくる「皿田能実行委員会」が中心となり、毎年1月に開催されており、今回で第34回を迎えます。行政主導ではなく、市民が主役となって文化を継承・振興している点が大きな特徴で、単に伝統行事の再現ではなく、能楽の魅力を地域の人々に伝え、能楽を通じた地域活性化を図ることを目的に取り組んでいます。鑑賞と学び、そして次世代への継承を含めて、能の鑑賞だけでなく、能楽師による解説や体験会、また、地元の子どもたちが能の所作を学ぶワークショップの開催など、様々な活動を行っています。ぜひこの第34回皿田能の公演を成功させるために、みなさまからご支援を賜りたくお願い申し上げます。



