指揮者ケント・ナガノと観世流能楽師・山本章弘が新作能を共同制作します

指揮者 ケント・ナガノ×能楽師 山本章弘 「月に憑かれたピエロ」による新しい能作品を制作します

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7月31日 00:00:00から

世界的な指揮者ケント・ナガノと観世流能楽師・山本章弘がコラボレーションし、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」を題材にした新しい能の共同制作に挑みます。
この秋、「月」をテーマにケント・ナガノのディレクションによる西洋音楽と日本の伝統芸能の能楽が日本の舞台で出会い、一つに結ばれます。この困難な時代において、芸術の魅力が世界の人々の心に届き、希望と平和が希求されてやまない国際社会に、わずかな光がもたらされることになればとの想いを込めて、私たちはこのプロジェクトに取り組んでいます。
芸術のすばらしさをより多くの方々に触れていただけるよう、みなさまからのご支援を心よりお待ちしております。

日本の昔話「月とうさぎ」と「月に憑かれたピエロ」

世界的に活躍する指揮者ケント・ナガノと観世流能楽師・山本章弘が、「月とうさぎ」の日本の昔話をテーマに、シェーンベルク作曲による『月に憑かれたピエロ』を題材とした新しい能の作品を共同制作し、9月12日に大阪の山本能楽堂で上演します。

日系アメリカ人三世のケント・ナガノは、幼い頃、日本人の祖母から、毎日、日本の昔話を聞かされて育ちました。中でも一番好きだったのは「今昔物語集」の中にもある「月とうさぎ」の物語でした。

うさぎは、老人を助けるため、自ら火の中に飛び込んで、自分の肉を捧げます。神様は、うさぎの献身的な優しさに感動して、月の中にその姿を残すことにしました。こうして、月には今でもうさぎの姿が残っているとされています。

日本で親しまれているこの民話は、インドの『ジャータカ』仏教説話から日本へ伝わったとされています。日本人は古くより月を愛で、和歌に詠み、お月見を楽しんできました。

一方、中世のヨーロッパでは、「月の光を浴びると気が狂う」というようなことが信じられてきました。西洋では、「月」は、「夜」や「死」の象徴であるとともに「狂った」「気が触れた」という意味を持つとされています。シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」は、まさに月が狂気の象徴となり、ピエロが狂気にとり憑かれます。

西洋と東洋の「月」に対する相反する思いを、今回の作品において表現できればと考えています。また、マエストロの、日本への郷愁と日本文化への思いを感じて頂ければと思います。

普遍性を持つ新たな表現への挑戦、魂の鎮魂、そして希望

そして、このプロジェクトの最大の目的は、能楽と西洋音楽のいずれの分野においても新たな挑戦となる今回の取り組みを通して、日本の伝統芸能の中でも最も崇高さが際立つとされる能楽の魅力と、シェーンベルクによって鋭く切り開かれた近代的な音楽の世界が、互いに発見し合いながら普遍性をもつ新たな表現を見出し、観客と出会い、次の世代へと継承されていく「何か」を残していくための場となることです。

芸術は、これまでも、またこれからも、人の心の栄養であり、人が生きていく上でなくてはならないものであり続けるでしょう。

未曾有のコロナ禍で人の価値観は大きく変わり、世界中でこれまで経験したことのない地球規模の災害が発生し、誰も予測することがなかった戦争が今まさに進行しています。今、そうした災害や戦争によって多くの命が奪われています。

能楽は「武士の魂の鎮魂のための芸能」であり、現世に思いを残しながら亡くなった人々の魂を鎮魂してきました。今回の作品は、東洋と西洋、あるいはジャンルの壁を超えて、人々の心を癒すものとなり、そして明日への希望を感じ取っていただけるような、そうした意味を持つ作品になることを願っています。

このプロジェクトの実現に向けて、ご支援賜りますよう、お願い申し上げます。

ケント・ナガノが語るこのプロジェクトが目指すもの

このプロジェクトに寄付をすると税の優遇措置が受けられます

アーツサポート関西は公益財団法人関西・大阪21世紀協会が行う取り組みであるため、このプロジェクトに寄付をいただくと税の優遇措置が適用されます。個人と法人のいずれにも適用されます。たとえば個人が3万円を寄付して「税額控除方式」で税金の還付を受ける場合、11,200円が寄付者に戻ってきます。詳しくは下記(およびリンク先)をご参照ください。

【新作能「月に憑かれたピエロ」の制作方法について】

① マエストロ ケント・ナガノ、山本章弘、Jasper Parrott、Iarlaith Carter、 Petko Slavov、宍倉由希子、宮崎優也、山本佳誌枝ほかのメンバーで、アメリカ(ワシントン)、日本、ハンブルグ(ドイツ)、ソフィア(ブルガリア)、ロンドン(イギリス)をオンラインでつなぎ、新作能「月に憑かれたピエロ」の制作内容についての会議を1年間に渡り実施。

② シェーンベルク作曲による『月に憑かれたピエロ』の中の、以下の内容を中心に制作を実施。
第1部:1,2,3,4「月に酔い」「コロンビーナ」「伊達男」「蒼ざめた洗濯女」
第2部:8,9,10,12「夜」「ピエロへの祈り」「盗み」「絞首台の歌」
第3部:15,19,20,21「郷愁」「セレナーデ」「帰郷」「おお、なつかしい香りよ」  

③ ①の会議の内容をもとに、日本側として、音楽関係者、劇作家、能楽関係者と能の部分を制作。能の詞章等を制作する。

④ ③の詞章を基に、山本章弘が節付け、型付けをおこなう。

⑤ 能の三役(ワキ方、囃子方、狂言方)と会議を行い、三役の部分を制作

⑥ 実際に能の舞台で演じ、その映像をマエストロ ナガノに送付。

⑦ ⑥の映像を見ながら、マエストロナガノ、山本章弘を含む関係者で内容の会議ならびに意見交換を実施

⑧ ⑦の会議内容をもとに、内容の調整ならびに確認。

⑨ 能舞台で下申合せを実施。

⑩ 能舞台で申合せを実施し、本番に臨む。

【新作能「月に憑かれたピエロ」(仮称)の上演】

[開催日時]:2022年9月12日(月曜)19時~21時(予定)
[開催場所]:山本能楽堂  〒540-0025 大阪府大阪市中央区徳井町1丁目3―6
                                       アクセスはこちら

※プログラムの構成については、現在、日本の昔話「月とうさぎ」とシェーンベルグの「月に憑かれたピエロ」を題材に、新作能と室内アンサンブル曲を制作中です。プログラムの構成が出来ましたら、こちらでも公開する予定です。

 

プロフィール

【ケント・ナガノ】 1951年、カリフォルニア州バークレー生まれの日系アメリカ人。祖父母は熊本県山鹿からアメリカに移民した。1983年、パリ・オペラ座でメシアンのオペラ「アッシジの聖フランチェスコ」世界初演時、作曲者自身の依頼により小澤征爾の助手を務め、頭角を現した。仏リヨン国立歌劇場音楽監督、米ロサンゼルス・オペラ音楽監督、独バイエルン州立歌劇場音楽総監督、米バークレー交響楽団音楽監督、英ハレ管弦楽団音楽監督、ベルリン・ドイツ交響楽団芸術監督・首席指揮者などを経て、現在は独ハンブルク州立歌劇場音楽総監督と加モントリオール交響楽団音楽監督を兼ねる。

公式HP https://www.kentnagano.com
ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団 https://www.staatsorchester-hamburg.de

 

【山本 章弘】 1960年、大阪生まれ。観世流能楽師。重要無形文化財総合指定保持者。公益社団法人能楽協会本部理事。公益財団法人山本能楽堂代表理事。特定非営利活動法人べっぷかんこうかい理事長。初舞台は3歳。能を「現代に生きる魅力的な芸能」として捉えなおし、能楽の普及と継承につとめる。子どもたちへの能の次世代教育も積極的におこない、これまでに全国で8万人以上の子どもたちに能の魅力を伝えてきた。また、ブルガリアを中心に、東・中央ヨーロッパと日本の能の海外公演を通じた国際交流につとめ、ヨーロッパ最大規模のシビウ国際演劇祭(ルーマニア)に6年連続招聘を受ける。2017年秋大坂城とブルターニュ大公城(フランスナント市)の友好城郭提携の調印式でも能の公演を実施し国際親善につとめる。

大阪文化賞、グッドデザイン賞2017、2020、外務大臣表彰、国際交流基金「地球市民賞」、国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」、「関西元気文化圏賞」特別賞、ティファニー財団伝統文化大賞、など受賞多数。

【このプロジェクトの目的】

① 未曾有のコロナ禍で人の価値観が大きく変わり、また、世界中でこれまでになかった地球規模の災害が発生し、予測もしていなかった戦争が起こり、世界中で多くの人々の命が奪われている現実社会の中、人々の心の癒しや栄養となること。能楽は「武士の魂の鎮魂のための芸能」として、現世に思いを残して亡くなってしまった人々の魂を鎮魂してきたが、今回の作品も、日本と西洋の価値観や宗教の壁を超えて、世界の人々の心を癒し、明日への希望を感じて頂ける、そのような意味のある作品になることを目指す。

② 指揮者ケント・ナガノと観世流能楽師の山本章弘が出会うことで新しい芸術創造を行い、関西をより創造性豊かな、活気あふれる地域にしていく。

③ アメリカで日系三世として生まれ育ち、世界的に活躍する指揮者ケント・ナガノの日本への郷愁の思いを、能の作品の中で表現することで、世界中の人々の心に届く新たな普遍性を内包する能の作品を制作する。

④ 出演する能楽師が、シェーンベルグの作品とのコラボレーションによって新たな刺激を受け、次の芸術創造への意欲につなげていくこと。参加するミュージシャンも、日本を代表する伝統芸能である能楽の力や魅力に触れ、今後の音楽活動に活かしていくこと。

お寄せいただいたご支援の使い途

みなさまからお寄せいただいたご支援は、下記の形で使わせていただきます。

脚本費、演出費、節付・型付け費、舞台監督費、舞台美術デザイン費、照明・音響プラン費、出演・演奏費、音楽編集費、渡航・宿泊費、大道具費、衣装費、舞台スタッフ費、原稿執筆料、チラシ・ポスター・プログラム等制作費 など

寄付をしていただく際にご確認いただきたいこと

■このプロジェクトは、アーツサポート関西の2022年度公募助成で選ばれた団体が行う活動です。

■いただいた寄付は、公益財団法人関西・大阪21世紀協会への寄付となり、税の優遇措置が受けられます。詳しくはアーツサポート関西ホームぺージ「税の優遇措置について」をご覧ください。

■プロジェクトを行う団体には、いただいた寄付から必要経費10%を控除した金額をアーツサポート関西から助成金として支払います。クレジットカードをご利用の場合はカード手数料分も控除されます。

■プロジェクトが目標額に達しない場合でも集まった寄付金を助成金として支払います。それにより事業規模が縮小されることがありますので、予めご了承ください。

■やむを得ない事情により、プロジェクトが中止となった場合、寄付金は返金せず、アーツサポート関西が行うほかの芸術・文化支援活動に活用します。

■寄付者のご連絡先については、当方の個人情報保護の基本方針に則り、プロジェクトを行う団体からのお礼のお手紙やメール等をお送りするため、当方から団体にお伝えさせていただきます。プロジェクト団体へのご連絡先の開示を希望されない場合は、寄付申込みページの「アーツサポート関西へのご意見」欄に「個人情報の共同利用不可」とご記入いただきますようお願いいたします。

寄付募集元

関西・大阪21世紀協会内アーツサポート関西

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