大阪湾に面した港区。三方を海と川に囲まれたこのエリアは、かつて水害や戦災を幾度も乗り越え、100年という歴史を歩んできました。しかし、南海トラフ地震の発生が現実味を帯びる中、津波や液状化など、湾岸地域ならではの災害リスクはいまも私たちの暮らしと隣り合わせにあります。
そんな港区で、2025年6月、「BaysideCuria 2025 港区万博」を開催しました。テーマは「備える力を、日常に」。語り部として能登から広域避難してきた子どもたちが震災の体験を語り、訪れた人々が直接耳を傾ける。非常食の試食や煙の中を脱出する迷路、防災茶室など、五感を使って“自分ごと”として考えるきっかけを用意しました。
「災害はいつか来る」のではなく、「備えはいま始めるべきもの」。そう強く感じさせてくれたのは、参加者の真剣なまなざしと、語り部の子どもたちの言葉でした。
防災とは、専門家だけのものではありません。企業・行政・市民、そして子どもたちも含めた“まちぐるみ”の取り組みこそが、真に命を守る力となります。
このイベントは一度きりで終わらせません。港区という“海と生きるまち”だからこそ、防災と向き合い続ける文化を根づかせていきたい。継続的な開催と、地域に密着した減災教育の取り組みのために、皆さまからのご寄付をお願いいたします。
未来ではなく、「いま」のために。
どうか、あなたの力をお貸しください。