大阪湾に面した港区。三方を海と川に囲まれたこのエリアは、かつて水害や戦災を幾度も乗り越え、100年という歴史を歩んできました。しかし、南海トラフ地震の発生が現実味を帯びる中、津波や液状化など、湾岸地域ならではの災害リスクはいまも私たちの暮らしと隣り合わせにあります。
そんな港区で、2025年6月、「BaysideCuria 2025 港区万博」を開催しました。テーマは「備える力を、日常に」。語り部として能登から広域避難してきた子どもたちが震災の体験を語り、訪れた人々が直接耳を傾ける。非常食の試食や煙の中を脱出する迷路、防災茶室など、五感を使って“自分ごと”として考えるきっかけを用意しました。
「災害はいつか来る」のではなく、「備えはいま始めるべきもの」。そう強く感じさせてくれたのは、参加者の真剣なまなざしと、語り部の子どもたちの言葉でした。
防災とは、専門家だけのものではありません。企業・行政・市民、そして子どもたちも含めた“まちぐるみ”の取り組みこそが、真に命を守る力となります。
このイベントは一度きりで終わらせません。港区という“海と生きるまち”だからこそ、防災と向き合い続ける文化を根づかせていきたい。継続的な開催と、地域に密着した減災教育の取り組みのために、皆さまからのご寄付をお願いいたします。
未来ではなく、「いま」のために。
どうか、あなたの力をお貸しください。
2025-06-22 00:00
地域の子どもたちと未来を“そなえる”体験を!BaysideCuria 2025港区万博、開催レポート

2025年6月21日(土)、大阪市港区・赤レンガ倉庫前広場と大阪港バーティポートを会場に「BaysideCuria 2025(港区万博)」を開催しました。
本イベントは、災害リスクの高い港湾地域で“日常の中の防災”をテーマにした、体験型の防災フェスです。
当日は煙迷路やボーケン(冒険型防災ゲーム)、ロープレスキュー、防災クイズなどの防災体験を通して、子どもから大人まで多くの方が「自分ごと」として“そなえる力”を楽しく学びました。
能登半島地震の語り部としてボランティア団体「能登ボラソン」を招き、能登から子どもたち23名も来阪。大阪・関西万博や海遊館見学も含めた交流プログラムを実施しました。
当日は暑さ対策を施しながら、企業・行政・地域団体・学生が連携した取り組みに、多くの反響と継続希望の声が寄せられました。
今後も誰もが気軽に防災と出会える場を継続してつくってまいります。
地域の子どもたちと未来を“そなえる”体験を!BaysideCuria 2025開催レポート
概要
2025年6月21日(土)、大阪市港区の赤レンガ倉庫前広場と大阪港バーティポートにて、「BaysideCuria 2025 港区万博」を開催しました。
このイベントは、津波や液状化のリスクを抱える港湾エリアにおいて、「日常の中の防災」を体験から学ぶことを目的とした、防災フェスです。
地域の子どもたちや家族連れ、企業、行政、学生など幅広い層が集まり、参加型の体験を通して“そなえる力”を楽しく学びました。
活動の様子
- ボーケン(冒険型防災ゲーム)や煙迷路では、暗闇や障害を越えながら避難を体験。子どもたちが何度もチャレンジする姿が印象的でした。
- RITTOによるロープレスキュー体験では、命を守る手段を実践形式で学ぶ機会となりました。
- OsakaMetro「空クルラボ」は、親子で未来の防災技術に触れる場に。
- 能登ボラソンによる語り部プログラムでは、地震の記憶と教訓を来場者と共有。
- 能登から招いた23名の子どもたちは、イベント後に海遊館や大阪・関西万博も見学し、宿泊先の「築港高野山 釈迦院」での文化体験も実現しました。
参加者の声
- 「防災って難しいものだと思っていたけど、楽しく学べました」
- 「能登の子どもたちとの交流が、心に残りました」
- 「空飛ぶクルマを見られて、未来の防災を感じました」
- 「子どもと一緒に避難の大切さを考えるきっかけになった」
今後の予定
BaysideCuriaでは、今回の開催を出発点として、次のような活動を計画しています:
- 小学校や地域での出張型防災体験プログラム(2025年秋以降)
- 2026年に向けた次回BaysideCuriaの開催企画
- 若者・学生との連携による「カジュアルな防災文化」の育成
防災イベントを無事開催することができました。
「防災を、あたりまえに。もっと身近に、もっと楽しく。」
これからもBaysideCuriaは、“体験”を通じて地域と命をつなぐ活動を続けていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。