30年の活動のこれまで
アメリカで開発されたCAPプログラムが日本に紹介されたのは1985年。その後、子どもをめぐるさまざまな事件・出来事が頻発し、1990年には児童虐待相談対応件数の全国集計がスタートし児童福祉分野の虐待への関心が高まりました。1994年には国連の「子どもの権利条約」を日本が批准するといった動きと、阪神・淡路大震災の復興を契機に市民活動のウェーブが起き、CAPという「子どもへの暴力防止」の市民活動へとつながっていきました。
活動が始まった後も、いじめ、虐待、体罰、誘拐など子どもがさまざまな暴力の被害にあう出来事が起き、そのタイミングで私たち CAP への問い合わせが増えるという現象が起きました。園や学校単位での依頼から発展し、委託事業として実施する自治体も増えていきました。
私たち CAPの活動は子どもたちから聞く「ワークショップを受けて力がわいてきた」という声と、子どもへの暴力防止という社会課題を解決したいというおとなたちの思いに後押しされて、30年間続けてこられたと思っています。


子どもたちは今も、困難な時代を生きています
いじめ、親や養育者等からの虐待、部活動などでの体罰、身近なおとなからの性暴力など、子どもの心とからだが傷つけられたという報道は後を絶ちません。
不登校の児童生徒数は2024年度、全国の小中学校で35万人を超え、過去最多を更新しました。
どうすることもできないと無力感を抱き、「死にたい」「消えたい」と悩み苦しんでいる子どもの数は計り知れず、そして、すべてをあきらめて自ら命を絶つ小中高生が年間500人以上という状況です。
自分の心とからだを傷つけられそうになったとき、「大切な自分」を守るために何かアクションを起こして欲しいとおとなは願っていますが、それは当たり前にできることではなく、日ごろから自分を大切に思える環境があってこそです。
CAPは子どもの権利が基盤
暴力は、子どもの人権侵害です。「子どもの権利条約」で保障されている生きる権利・育つ権利を奪います。
しかし、暴力にあっていても、「自分も悪いから・・・」「どうせ自分なんて・・・」という思いを抱き、自分の権利が侵害されていると気づいていない子どももいます。
だから、CAPは、子どもたちに「あなたは、けんりをもった大切な存在」だと伝えます。
「安心・自信・自由」は、子どもの特別に大切な3つのけんり
-そのけんりがうばわれそうになったら、何ができるか考えよう!と伝えます。
なぜなら、自分を大切な存在だと思う感覚が暴力を防止するための一番の力になるからです。
そして、具体的に暴力を防止(予防)するためにできることを一緒に考えます。

2023年4月には「こども基本法」が施行されました。「こども基本法」の第1条の目的には、『日本国憲法及び児童の権利に関する条約の精神にのっとり、次代の社会を担う全てのこどもが、生涯にわたる人格形成の基礎を築き、自立した個人としてひとしく健やかに成長することができ、こどもの心身の状況、置かれている環境等にかかわらず、その権利の擁護が図られ、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指して、こども政策を総合的に推進する。』とあります。
30年前から、子どもへの暴力を子どもへの人権侵害と位置付け、子どもを権利行使の主体として活動してきたCAPとしては、子どもを中心においた施策の展開の基盤となる法律ができ、しくみづくりが始まったタイミングに、アクションを加速させねばと思っています。
CAPセンター・JAPANは2025年度から第3期中期計画を推進し、そのスローガンを「いつでもどこでも子どもの権利を当たり前に!」としれいます。
▼中期計画はこちらからご覧いただけます。
https://cap-j.net/outline/hist...
社会の共通認識にしましょう
日本が「子どもの権利条約」を批准して、29年後に「こども基本法」が施行しました。子どもの権利は世界で保障されているはずですが、多くのおとなは、自分の権利についても考えることのないまま生活してきたように思います。CAPおとなワークショップに参加してくださった方から、「わたしが子どもの頃に、CAPを知っていたら」「子どもの頃に自分に権利があると知っていたら」という声を伺うこともしばしばです。
「自分に権利がある」と知っているか・いないかが、その人に人生に大きな影響を与えるということです。
子どもの権利が当たり前となり、安心・安全な環境で暮らせると、子どもは自分らしく、その子が持つ力を発揮できるようになります。
おとなの誰もが子どもの幸福な生活(ウェルビーイング)を願っているはずです。
多くのおとなの皆さんが、「子どもの権利」を理解し、社会の共通認識となれば、子どものウェルビーイングはかないます。
CAPおとなワークショップでは、おとな(保護者・地域市民・教職員・専門職の方など)の皆さんに、子どもへの暴力が子どもの育ちに与える影響、そして子どもの安心・安全な日常生活に向けておとなができることの知識やスキル(子どもへの声かけや話の聴き方等)を提供します。

子どもが生きやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会です。
今こそ、いつでもどこでも子どもの権利を当たり前にするためのアクションを!
私たちの活動へのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
ご寄付の使途
・子どもの権利を知り、子どもへの暴力防止ならびに子どものウェルビーイングを考えるためのセミナーを提供します(CAPおとなワークショップ)。
・CAPプログラムの提供を持続可能にする人材養成にかかる費用にあてます。現在、CAPセンター・JAPANは「CCJ未来アクション(次世代トレーナー育成など)」にとりかかっています。
・社会啓発のアクションを積極的に行います(ホームページ、SNS配信)。
例えば、
・3,000円で・・・社会啓発アクション1回分
・5,000円で・・・CCJ未来アクション学習会開催費用1回分
・10,000円で・・・CCJ未来アクション人材養成旅費1回分
・20,000円で・・・CAPおとなワークショップ開催費用1回分

寄付キャンペーンとして、2025年12月10(水)~2026年3月8日(日)までの日程を設定します。
〇12月10日は世界人権デー。1948年に国連で「世界人権宣言」が採択され、この日を含む一週間は「人権週間」。
〇3月8日は国際女性デー。1975年に国連で、女性の社会参加や権利向上をたたえる日。
目標額80万円
ご寄付は、本ページからだけでなく、さまざまな方法をお選びいただけます。
▼マンスリーサポーター
毎月500円から定額をご寄付いただけます。
https://congrant.com/project/c...
▼スマート寄付アプリ『GOJO』
アプリをダウンロードして登録すれば、1タップで100円から寄付ができます。
GOJOで寄付をすると、寄付額に応じて1%から最大30%のポイントをもらえます。
・登録等の説明はこちら https://gojo-good.com/about
・CAPセンター・JAPANのページはこちら https://gojo-good.com/orgs/216
▼口座振り込み 振込みの際は、「寄付キャンペーン」と記載してください。
【ゆうちょ銀行口座間】CAPセンター・JAPAN 00910-4-86716
【他金融機関から】CAPセンター・JAPAN
ゆうちょ銀行 〇九九(ゼロキュウキュウ)店(099)当座 0086716
CAPセンター・JAPANについて
CAP(キャップ Child Assault Preventionの英語の頭文字をとったもの)は、子どもへの暴力防止という意味です。日本で1995年から、子どもの人権侵害である暴力を予防するための活動を実践してきました。これまでに、全国の幼稚園・保育所・学校・施設の610万人以上のおとなと子どもにCAPプログラムを届けてきました。詳しい活動は、ホームページをご覧ください。
https://cap-j.net
CAPセンター・JAPANは、SDGsのターゲット16.2
「子どもに対するあらゆる形の暴力をなくす」の達成のために活動しています。

寄付控除について
CAPセンター・JAPANは認定NPO法人ですので、いただいたご寄付は寄付控除をお受けになることができます。
寄付控除については、以下をご覧ください。
寄付金控除について https://cap-j.net/join/kihukou...


