青年海外協力隊山口県OB会では、2021年3月から山口市において、外国にルーツを持つ子どものための日本語教室を開催しています。
子どもたちが日本語で夢をあきらめないために、この教室を続けていくことが必要となっています。
たくさんの方に、一緒に子どもたちを見守って頂きながら、この教室を続けていくために、毎年の寄付によって応援してくださる「年間サポーター100人」を募りたいと思います。皆さまの応援をお願いします。
2022-12-29 00:21
子ども達が社会につながる最初の一歩である集団の場へ、スムーズに参加できるように

【サポーター100人プロジェクト残り3日/現在98人】こどものための日本語教室で関わる子ども達のことをお伝えします。
こどものための日本語教室では、これまで日本語の支援が必要な外国にルーツをもつ子ども達50人くらいに関わってきています。
国籍や日本に来た年齢、背景もさまざまです。
外国人家庭は、親は仕事で忙しく、家と職場の往復だけの毎日で、地域で周囲との接点を持つことが少なくなりがちです。
日本で暮らしていても、同じ国の人とのネットワークの中で完結し、日本人との接点や日本の文化、制度、情報などに乏しいことも多くあります。
日本に暮らしているから、日本のことがわかる、日本語を習得できるという訳ではないのです。
小学校入学前の年齢で日本に来たあるお子さんは、入学前の半年間を幼稚園などに行かず、自宅で過ごしていました。
その時期に、こどものための日本語教室で行った入学準備のためのプレスクールに親子で参加しました。
そこで初めて、名前を呼ばれるという体験をしたそうです。
国よっては、ニックネームの方を主に使う国もあります。
それまで、そのお子さんは家庭の中で、ニックネームでしか呼ばれたことがなかったとのこと。
「○○ ○○くん」と呼ばれて「はい」と答える。
日本では幼稚園などであたりまえに見られる光景です。
そのお子さんはプレスクールで、毎日朝起きて出かけるということや、言葉が通じない子どもと遊ぶという体験もしました。
子ども達が社会につながる最初の一歩である集団の場へ、スムーズに参加できるよう、小学校入学前のサポートも大切と考えています。