青年海外協力隊山口県OB会では、2021年3月から山口市において、外国にルーツを持つ子どものための日本語教室を開催しています。
子どもたちが日本語で夢をあきらめないために、この教室を続けていくことが必要となっています。
たくさんの方に、一緒に子どもたちを見守って頂きながら、この教室を続けていくために、毎年の寄付によって応援してくださる「年間サポーター100人」を募りたいと思います。皆さまの応援をお願いします。
2022-12-30 00:45
自国の文化を大切にするということも、子ども達がその子らしくあるために大切
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【サポーター100人プロジェクト残り2日/現在103人ありがとうございます!】こどものための日本語教
室で関わる子ども達のことをお伝えします。
山口県は外国人の散在地域と言われています。
そのため学校に外国にルーツをもつ子どもが、1家庭の兄弟のみという状況も多くあります。
こどものための日本語教室では、学校区を超えて子ども達が集まってきています。
またイベントなどの折には、普段は違う会場で学んでいる子ども達が集まり、一緒に過ごす機会も設けています。
学校では外国にルーツを持つのは自分達だけというお子さんも、ここでは幼稚園から中学生までの幅広い、多様な国の子ども達に会うことができます。
その中で、同じ国出身の子ども同士で会える機会もあったりします。
あるお子さんは家族以外と母語で話す機会がなく、保護者から母語を維持できるだろうかと心配されていました。
そんな時、私たちの教室で同じ国出身の友達ができて、母語を話す機会が増え、保護者もよい出会いだと喜ばれていました。
日本語能力を伸ばすことも大切ですが、両親や家族とコミュニケーションをとるために母語も大切です。
日常で使う言葉は意外と同じことの繰り返しで、限られていたりします。
年齢が上がって親子で複雑なことを話さなければならなくなった時、保護者の日本語力が乏しく、母語でも日本語でも通じ合えないという事態も起こりえます。
また、自国の文化を大切にするということも、子ども達がその子らしくあるために大切なことだと思っています。
「こどものための多文化祭」では、発表の中で子ども達に自国の紹介や、母語で話す機会を設けました。
みんなしっかりと発表でき、楽しかったという感想でした。
こういった機会を通じて、自国のことも誇りに思いながら、日本で成長していってほしいと願っています。