能登地方の状況
能登半島地震について
1月1日16時10分、石川県能登半島を震源としてマグニチュード7.6、最大震度7の地震が発生しました。輪島市や志賀町で最大震度7を観測、また七尾市や穴水町でも最大震度6強の強い揺れを観測し、多くの建物が倒壊するなどの被害が出ました。また、断水し津波の危険がある中で消火活動が遅れ、輪島市などでは大規模な火災も発生しました。
能登半島豪雨について
9月21日、能登半島地震の被害が大きかった石川県能登地方で線状降水帯が発生し、数百年に一度の記録的な大雨となりました。24時間雨量は輪島市で400ミリ、珠洲市で300ミリを超え、観測史上1位を記録。珠洲市、輪島市、能登町では石川県で初となる「大雨特別警報」が発表される中、河川の氾濫や土砂災害が相次いで発生しました。
二重の被災
能登半島豪雨で大きな被害を受けた地域は、能登半島地震の被災地と重なります。地震発生以降、現地の方々は励まし合いながら共に復旧・復興に向けて取り組み、協力して作業を進めてきました。しかし、その矢先に起きた豪雨により、被災者の間には疲労感や悔しさが色濃く表れています。
プロジェクトへの想い
そんな中、「私たち日本保育防災協会で、何かできることはないか?」と考え、現地の園にお伺いさせていただきました。
復興に向けてお忙しい状況の中で、さまざまなご縁を繋いでいただき、幼保連携型認定こども園ひまわりさま(七尾市)、平和こども園さま(穴水町)、和光幼稚園さま(輪島市)とお話しする機会を頂戴しました。
和光幼稚園について
地震により園が被災。復興に向け動いている中で豪雨災害により床上浸水の大規模被害がおきました。園舎のみならず、おもちゃ、絵本などの保育に必要な備品が使えない状況となりました。園は再開していますが、継続的な支援が必要な状況です。
平和こども園について
自園も被災しており、復旧作業を進めている最中ですが、全国認定こども園協会と連携し、豪雨での被害が大きかった和光幼稚園への支援活動を企画しました。園の復興と共に、防災への取り組みを通し、保育現場だけではなく、仮設住宅や高齢者施設とも協力しながら、地域共生を目指しています。
震災で壊れた園舎や園児用のトイレなど、保育に必要な環境がまだ十分に整っていない状況で継続的な支援が必要です。
認定こども園ひまわりについて
復興に向けてクラウドファンディングの取り組みを実施し支援金も集まり、復旧は進んでいますが、時間経過とともに家電が壊れたり擁壁が傾いたりなど、次々に新たな修繕箇所が増え続けています。行政の補助金で直せない箇所は自園で負担する必要があり、継続的な支援が必要な状況です。
寄付金の使い道について
寄付金の分配方法
- 頂いた寄付は全額を支援先に寄付いたします。分配方法は3園と協議して決定します。
支援先の園
- 和光幼稚園
- 平和こども園
- 認定こども園ひまわり
※必要経費(システム利用料)は当協会にて負担。
寄付をしていただいた方々へ
寄付者への報告は、当企画後に取材を実施し、御礼メッセージをお届けする予定です。
一般社団法人日本保育防災協会について
このプロジェクトは日本保育防災協会が実施しています。当協会では「命を預かるお仕事」をされている保育業界に特化して、防災について考えるきっかけを提供していきます。防災というのは継続して学び、実践することでいざという時に⾏動することができます。私たちの活動を通じて、園とこどもの未来を守ることに貢献していきたいと考えております。2024年は年始から能登半島で⼤きな災害が発生しました。今回、改めて痛感したことは大きな災害が「いつ、どこで起きてもおかしくない」ということです。大切なのは、いつ起こるか分からない災害に対して常に危機意識をもち、一つでも多くの想定外に備えることで、今後も⾼い確率で起こりうる大災害の被害を最⼩限に抑えることです。当協会は、保育に関わる皆様の意識が少しずつ変わることで大きな社会課題の解決につながるという信念をもち、活動してまいります。