その昔、南三陸の空をゆっくりと旋回する、大きな鳥がいました。
森林生態系の頂点に君臨する鳥、イヌワシ。
日本に500羽程度しかいないと言われている、きわめて希少な鳥です。
1955年、南三陸の翁倉山では、戦後日本で初めてとなるイヌワシの繁殖が確認されました。それは、自然の豊かさと人の暮らしが調和していた時代の象徴でもありました。しかし、時代の流れとともに草地は減り、餌場が失われ、2012年、ついにその姿は見られなくなりました。
私たちは今、南三陸の空に、もう一度、イヌワシが舞う風景を取り戻そうとしています。
森を整え、この地へと迎える挑戦が始まります。
南三陸の人々が守ってきた山や、自然と人が共に生きていく知恵を、これからの未来へとつなぐために。
あなたの応援も、この挑戦の一部です
※本プロジェクトは環境省の保護増殖事業の認定を受けています。

減少が続くイヌワシ
日本の空から消える前に
日本のイヌワシは、現在およそ500羽と推定され、年々減少しています。最大の原因は、生息環境の悪化。草地の減少や森林構造の変化により、狩り場と餌となる小動物が減り、繁殖率も低下しています。このままでは、日本の空からイヌワシが姿を消してしまうかもしれません。今こそ、本格的な保全と回復の取り組みが必要です。
具体的な野生復帰の手法やプロジェクトの詳細はWebサイトをご覧ください。

本プロジェクトの意義
01 国際的に注目される生物多様性の回復
イヌワシの再定着は、日本では前例のない試みです。飼育個体の放鳥によって、失われた生態系を取り戻すこのプロジェクトは、生物多様性の象徴として世界からも注目される取り組みです。
02 全国の保護活動に生かせる科学的な知見の蓄積
動物園で生まれたイヌワシを野生に戻すのは、日本初の挑戦です。放鳥後の行動や生存率などを科学的に記録・分析し、全国の保護活動に活かす貴重なデータを蓄積していきます。
03 復興のその先へ自然と共に生きる地域づくり
震災を乗り越えた南三陸は、自然と共生するまちを目指しています。イヌワシが再び空を舞うことは、自然との絆を取り戻す象徴であり、地域の誇りを未来につなぐ取り組みです。
04 多様な担い手が連携する民間主導のモデル
行政、地域団体、企業などが連携し、民間主導で進める取り組みです。分野やセクターを越えた協働体制は、自然再生と地域づくりの新たなモデルとしても期待されています。

あなたの支援が必要です
2029年までに、プロジェクトの実現には
約1億円の資金が必要です。
イヌワシを再び南三陸の空へ──
ネイチャーポジティブを象徴するこの挑戦は、
世界的にも意義ある試みです。
全国のイヌワシ保護に役立つ知見を積み重ね、
絶滅を食い止める。
その挑戦に、ぜひ力をお貸しください。
寄付金の使い道
- 環境整備費
- モニタリング機器購入費
- 幼鳥の餌代
- スタッフの人件費や研修費用
1回の放鳥に約2400万円
2029年までに約1億円の資金が必要です。
みなさまからのご支援を心からお願い申し上げます。