なぜ、被災地へ通い続けるのか?
阪神・淡路大震災から1年を前に、神戸市内で、市民とNGOの『防災』国際フォーラムを開催し、≪くらし再建へ「いま」見すえて≫をメインテーマに被災者と被災地のその時々の「いま」を語りあいました。
震災当時小学校2年生だった小学生が朗読した詩があります。「生きてて本当によかった。でも帰る家がない」。地震災害は、1月17日で終わったのではないことを痛感した出来事の1つでした。
私たちは、災害時の救援活動やその後の検証活動を通じて、「人間は一人では生きていけない」と体感したと同時に、「支えあい」「つながり」の大切さに気づきました。被災地から被災地へ、支えあいの連鎖を作っていくこと。そして、大切な命、生きることができた尊い命に向き合い続けながら、くらしの再建へ向けて、被災者と共に歩んでいきたいという思いで、被災地に通い続け、災害からの復興に向けた活動に取り組んでいます。
復興までの長い道のりを共に歩んでいこう
「ボランティア元年」と言われた、阪神・淡路大震災では、1年に延べ137万人以上のボランティアが全国から駆けつけました。当時仮設住宅でボランティアをしていた仲間が、新潟県中越地震の被災地で活動している時に、スタッフにつぶやきました。「(KOBEの災害時)仮設住宅でも、本当にいろんなことをしたね。住宅の人が歩きやすいように砂利道だったところに、ボランティアスタッフや県外から手伝いに来てくれた学生さん達とアスファルトを敷いたり、住民の方が回り道をしなくてもいいように階段をつけたり。あのころを思い出すわ。」と。
私たちは、災害が起きると現場に足を運び、目の前にいる一人ひとりと寄り添います。被災した方、一人ひとりに向き合い、一緒に汗を流しながら復興への道のりを共に歩んでいきたいと思い活動を行なっています。
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