『地域差』のない障害児支援を目指して
『生まれた場所,住んでいる場所により受けられる支援が違うのはおかしい。』
ある障害児の親の声から当法人が誕生しました。確かに気持ちは分かりますが,しかし,一定程度の利用者が集まらないと事業として成り立たないのもまた事実。でも,だったら初めから事業性を求めなければいい。もしくは,利用者は少なくても成り立つ新たな方法を考えればいい。そうして考えたのが『非収益』かつ『寄附』による活動でした。
NPOを設立後,認定を取得し,優遇税制を用いて『寄附』を集め,利用者は負担なしでサービスが受けられる。この活動が成功すれば,生まれた場所,住んでいる場所による支援の差を少しでも埋められる…。
一見不可能と思われることも,実はやってみなければ分かりません。
そこで失敗しても,また別の方法を考えればいい。
立ち止まらなければ,ゴールできる可能性は残る。
どうかこの活動にご理解いただき,ご協力いただけますと幸いです。
理事長 横沢 友樹(岩手県立大船渡病院 救命救急センター長)
Plus One Happinessとは
岩手県釜石市に本拠地を置く障害児・者やその家族の支援団体です。元々はダウン症児の親やその支援者が集まり,当事者団体でもない,支援者団体でもない,新たな形である『当事者目線をもった支援団体』として活動を始めました。現在は釜石地域のみならず,気仙地区やその周辺地域にお住いの家族も対象として活動しています。
始めは小さくとも地域に根差した組織が必要と考え活動しておりましたが,その活動が評価され,釜石地区における基幹相談支援センターを任されるまでに成長しました。また,幼少期から成人期に至るまで一貫した支援ができるように障害者グループホームの運営もしております。
しかしながら,当法人の活動主体はやはり設立当初からの理念である『地域差』の解消,子ども達の遊びを通じた成長支援です。今後もこれらの活動は積極的に行って参ります。
Plus One Happinessには『+1個の幸せを願って』という意味が込められています。
活動内容
当法人の活動は健常児も参加できます。
健常児と障害児がともに遊び,成長していく過程を応援しています。
1.君の『やりたい』を『できる』に変えるプロジェクト
・釜石のおもちゃ図書館 プラスワン
障害児のための遊び場。施設内のおもちゃは無料で借りることができる。




・ユニバーサルビーチ
障害児・者の海水浴支援。水陸両用車イスと専用マットを用いて,砂浜も海中も楽しめる。
・ユニバーサルシネマ
音や光は気にしない。家族そろって映画鑑賞。


・ユニバーサルプール
小学生になっても1人で着替えができない子供は,異性の親と一緒の更衣室が使えない。そこで近隣のプールにユニセックスの更衣室を用意するための資金を提供
・ユニバーサルパーク(計画中)
活動の最終目標は障害児が遠慮せず,自由に遊べる室内公園を作ること。
障害だって,天気だって気にしない。いつでも楽しいアスレチックな場所を作りたい。
2.家族会・交流会
障害児やその家族の交流会,障害児と健常児がともに参加し,遊べるイベントの企画・運営。
3.ダウン症児の赤ちゃん体操教室
ダウン症児の療育プログラムである『ダウン症児の赤ちゃん体操教室』を開催。当法人には東北・北海道では初となる認定指導員が2名の在籍しています。



4.釜石広域基幹相談支援センター
子どもから大人まで幅広く障害者の相談に対応し,地域のサービスに繋げています。特に釜石市・大槌町から基幹相談支援センターを受託・運営し,一般の相談事業所では対処困難なケースにも対応します。

5.日中一時支援
障害児の放課後預かりを行っています。
6.障害者グループホーム
障害者の住みなれた地域での生活を支えるため,グループホームを運営しています。
寄附金の使い道について
主に非収益部門の事業(上記1~3)の運営資金とします。
君の『やりたい』を『できる』に変えるプロジェクトでは,記載のものに拘らず,子ども達が『やりたい』と思うことがあれば,積極的に企画・実行し,それらの活動資金となります。