障害があることで諦めていることはありませんか?
例えば,海水浴。車椅子で砂浜を移動することは車輪が砂にとられ,不可能です。車椅子の方は遠くの堤防から眺めていることしかできませんでした。
また,映画館では多くの施設が車椅子の方用のスペースを用意し,一見すると障害者でも利用できるように思えます。しかし,例えば医療的ケア児などはモニターの光や人工呼吸器の音が周囲に迷惑となるのではないかと遠慮してしまい,実際に入るにはかなり高い壁があります。物理的な障壁はなくなりつつありますが,心理的な壁を突破することはなかなか容易ではありません。
子どもにとって遊びは成長に不可欠な要素であり,それは障害の有無に関係ありません。しかし,社会に用意された支援は日常生活の支援が中心であり,趣味や娯楽といった『遊び』の要素にまで目を向けられることはほとんどありませんでした。そこで私たちは子どもたちが『やりたい』,『遊びたい』と思っていることに注目し,それらを実現させていく支援を目指すことを決めました。
それが『君の"やりたい"を"できる"に変えるプロジェクト』です。
また,1つの"できる"が成功体験となり,次の"できる"に繋がる可能性を期待しています。