今まさに生活に困っている若者たちが、自らの抱える困難に対して声を上げる回路はまだ少なく、制度・政策決定の場においては、「当事者不在」の議論がなされがちです。
私たちはいま生活に困っている若者世代の実情を社会に届けるため、日々現場で相談活動や、調査研究に取り組み、それを通じた社会発信に力を入れています。埋もれがちな貧困「当事者」の声を社会に届け、人々の生存が守られる公正な社会を作るため、皆様のあたたかなご支援をお待ちしております。
2024-12-26 12:00
【活動報告:福祉事務所前でアウトリーチ活動第一弾を行いました】

■なぜアウトリーチが必要なのか?
安心できる家を確保し、自分の生活を取り戻すためには、生活保護の活用が不可欠です。相談を待っているだけでなく、問題を抱えている人に直接アクセス(アウトリーチ)し、生活保護の利用をサポートする必要があると考え、私たちはアウトリーチ活動を行うことにしました。
■7~8月のアウトリーチ
7月31日〜8月2日の3日間、都内の福祉事務所前でアウトリーチ活動を行いました。POSSEのスタッフと学生ボランティア11名が参加し、フライヤーを配りながら相談を呼びかけました。
実際に寄せられた相談では、貧困ゆえに食べ物を買えず、公園の水や無料でもらえる調味料で命を繋いでいる状況にもかかわらず、生活保護の申請を拒否され、緊急食糧支援もなされなかったという事例がありました。その他にも、物価高と酷暑によるエアコン代の支出増加で生活が非常に厳しいという方からの相談が寄せられました。