未曾有のインフレの中で実質賃金が低下し続け、日本社会では貧困がますます広がっています。2024年のデータでは、日本の貧困率はアメリカを抜いて先進国で最悪水準となっています。
そのなかで、全国から「食べ物がない」「家賃を払えない」「生活保護を受けたい」という深刻な相談が、POSSEの生活相談窓口に寄せられています。特にこれから年末年始にかけて、暖房代などの水道光熱費負担が増えていったり、雇い止めなどによって生活基盤を失ったりして、ますます生活に困窮する方が増えていくと予想されます。
しかし、生活保護や他の福祉制度の申請を受け付ける行政の窓口は年末年始はしまってしまい、年末に家を追い出された人がホームレス状態になってしまう可能性もあります。
そこで私たちは、行政窓口がしまることで相談先を見つけられない方たちに向けて、12月末に無料で相談できる電話・メール相談窓口を開設し、生活再建に向けた支援を継続する予定です。人々の生存が守られる公正な社会を作るため、皆様のあたたかなご支援をお待ちしております。
2024-12-28 12:00
10月27日 『ホームレス「過去最少」の厚労省発表やは本当か?』と題したイベントを開催しました
10月27日、文京シビックセンターにて、『ホームレス「過去最少」の厚労省発表やは本当か?』と題したイベントを開催しました。
イベントでは、POSSE理事で生活相談に関わる岩本菜々からは、調査から明らかになった、仕事にも家族にも福祉にも頼れずホームレス状態となる若者の実態が語られました。
イベント後半では、POSSE学生ボランティアで大学2年生の目黒から、学生がどのように支援に携わり、貧困が蔓延する社会を変えていけるのかが語られました。
会場には、多くの学生や社会人が集まり、盛況のうちにイベントは幕を閉じました。



