原子力市民委員会/高木仁三郎市民科学基金
認定NPO法人

福島第一原発事故の教訓を風化させない ――次世代に"伝える"ための情報拠点づくりにご協力ください!

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支援総額
3,271,000
109%
目標金額 3,000,000
ネクストゴール 4,000,000
サポーター
260
残り
29
2025年08月22日 22時00分 まで
東京電力福島第一原発事故から14年が経過し、あの日に始まったできごとが風化し始めています。また、当時のことを知らない世代も増えています。 原子力市民委員会(CCNE)は2013年に発足以来、原発のない社会をめざして政策提言をおこなうシンクタンクとして、『原発ゼロ社会への道』シリーズなど、多くの情報を発信してきました。 しかし、原発問題では「わかりやすく伝える」ことがいつも課題でした。 原発やエネルギーの問題に関心がある人には、重要な情報を届けることができたかもしれません。でも、原発の問題に距離を置いてしまう人や、当時のことを知らない世代にまで、十分に伝わるような発信はできてきませんでした。 福島原発事故の風化が進み、政府は「原発を最大限活用」していく方針へと舵をきりました。その結果、地震で被災した原発や、老朽化した原発が各地で動き始めています。 今あらためて、福島原発事故とは何だったのか、そして原発のない社会が実現可能であることについて、多くの人が考えるきっかけとなる「わかりやすい情報の拠点づくり」にチャレンジしたいと考えています。
2025-07-03 20:50
中筋純さんから応援メッセージをいただきました。
福島県南相馬にある「おれたちの伝承館」、ご存じの方も多いと思います。あれほどの規模の原発事故が「風化」させられていく中、アートで記憶を呼び起こす取り組みに、心の底から励まされます。館長の中筋純さん(写真家)から心温まるメッセージをいただきました。ありがとうございます。

福島県浪江町。原発事故のあと、セイタカアワダチソウに覆われた駅西側の水田跡は、放射性廃棄物の仮置場になったかと思うと、避難指示解除の後は復興の目玉、F-REI(福島国際研究教育機構)建設予定地と姿を変え続けました。

原発事故から10年の夏、そこに一斉に青い花が咲き乱れました。花の名はミズアオイ。かつてはどこでも見かける水田の雑草でしたが、除草剤や生活排水の影響で姿を消し、今や準絶滅危惧種になった植物です。浜風に揺れる無数の青い花弁の姿を見ていると、長い年月この土地の記憶の一部として眠りについていた無数の種子たちの姿を思い浮かべ、それを自分の姿に重ねていました。

私は学生時代、ゼミで原子力を始め環境問題を学んでいたのですが、卒業後は商業カメラマンとなり大学で学んだことに触れる機会は全くありませんでした。ところが卒業から17年、偶然撮影で赴いたチェルノブイリの姿を見た時に、ゼミの教官が大切に蒔いた種子が一斉に発芽したのかもしれません。それから4年後、福島原発で過酷事故が起き、撮影に通うようになり、気がつけば現在、福島県南相馬市で芸術表現を用いた福島原発事故の伝承施設「おれたちの伝承館」を運営するに至っています。

福島原発事故から14年。あの時の記憶が薄らいでいる人々が増え、またあの時を知らない世代が社会に出てゆく今だからこそ、種子を撒き続けることの大切さを痛感しています。

原子力市民委員会の地道な種まきをこれからも応援したいと思っています。撒かれた種が一斉に発芽するときに市民による市民のための「脱原発」という花が咲き誇るでしょう。

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