東京電力福島第一原発事故から14年が経過し、あの日に始まったできごとが風化し始めています。また、当時のことを知らない世代も増えています。
原子力市民委員会(CCNE)は2013年に発足以来、原発のない社会をめざして政策提言をおこなうシンクタンクとして、『原発ゼロ社会への道』シリーズなど、多くの情報を発信してきました。
しかし、原発問題では「わかりやすく伝える」ことがいつも課題でした。
原発やエネルギーの問題に関心がある人には、重要な情報を届けることができたかもしれません。でも、原発の問題に距離を置いてしまう人や、当時のことを知らない世代にまで、十分に伝わるような発信はできてきませんでした。
福島原発事故の風化が進み、政府は「原発を最大限活用」していく方針へと舵をきりました。その結果、地震で被災した原発や、老朽化した原発が各地で動き始めています。
今あらためて、福島原発事故とは何だったのか、そして原発のない社会が実現可能であることについて、多くの人が考えるきっかけとなる「わかりやすい情報の拠点づくり」にチャレンジしたいと考えています。
2025-08-13 08:23
【クラファン残り9日になりました】 畠山澄子さんから応援メッセージが届きました!
若手論客としてメディアでも活躍されているピースボート共同代表の畠山澄子さんのご専門は、「核のグローバル史、科学技術と社会論」です。核の脅威が高まる今、核と原発は切り離すことのできない共通の課題であり、原子力市民委員会としての取り組み課題でもあります。ウクライナのザポリージャ原発は今もロシアの占拠が続いています。先日は玄海原発へのドローン侵入が報じられました。今後ぜひ畠山さんとの意見交換・連携を深めていかれればと思います。

政府が福島第一原発事故を忘れたかのように原発推進に再び舵をきる中、確固たる研究・調査をもとに信頼できる情報を発信し続けてきた原子力市民委員会(CCNE)の存在はこれまで以上に大切になると信じています。
ピースボートの活動の中で老若男女様々な人と原発の話をしていても、大学で教鞭をとる中で大学生と関わっていても、わかりやすい、しかししっかりと事実に裏打ちされた情報にアクセスできるかどうかは、人々が原発について意見を持つ上で本当に重要だと感じてきました。
だから私は「わかりやすい情報の拠点づくり」をめざす原子力市民委員会のこのチャレンジを心から応援します!
特に、第二目標で扱う「地震と原発のリスク」は、地震大国日本では絶対に避けて通ることのできないテーマです。
もう一歩声を掛け合いながら支援の輪を広げ、第二目標、第三目標を達成できるようみんなで後押ししましょう。