tomoni.は、「違いが豊かさになる社会」を願い、誰もが自分らしさとつながりに開かれるための体験と学びの機会を届けています。2021年から、学校での多様性尊重の授業や教職員研修、LGBTQ+のための語り場や葛藤解決のワークショップなどを企画・運営してきました。
この度、持続可能な運営と、より活動を広げていくために、月々の寄付で共に未来をつくる仲間を募集しています。
自分らしさやつながりを育み、違いが豊かさになる社会へ、歩みを共にしませんか?
2025-09-16 19:24
【tomoni.が活動領域を定める理由】

つながりは、あらゆる属性の人、あらゆる関係性やコミュニティに必要です。
だから時々、「tomoni.はつながりを大切にしているけど、なぜ”LGBTQ+”って対象や分野を定めるの?みんなに必要なのに」みたいな声を聞く時がある。
確かに、つながりはみんなに必要。そのため普遍的にできることはたくさんあると思う。
である一方で。
私たちは様々なサイズ感の社会の中で生きていて、社会にはそれぞれの場の規範や文化がある。
「Aが普通で、okで、○のもの。それ以外は普通じゃなくて、×のもの。」みたいな制度とか価値観とか空気とか。
自分が持つ属性が、自分が生きる場の規範や文化上の”ふつう”や”○”と異なる時、自分という個人に、社会から圧力がかかったり排除を受けることがなる。
これが、「みんなちがってみんないい」「あなたはあなたのままでいい」というだけではハッピーにはなれない理由だと僕は考えています。
個人として自分らしくあることは紛れもなく大切である一方、変えようのないその人の属性に対して、自分が暮らす社会から圧力がかかって、個人が安心して生きられなくなる現実も実際にはあるから。
そしてその属性が故に抱えさせられる困難は、個人だけで抱えたり立ち向かうにはあまりにも大きく重すぎる。
そもそもその人が「その属性」であることは何も悪くないのだ。
社会の中で生き抜く中で染み込んでしまった属性に対する否定や排除の声を、自分の身から具体的に切り分けて「それはあなたのせいではない」と明確に剥がし落としていく。そうでなければ、生命が健やかさを取り戻すのは難しいんじゃないかと思う。
ひとりの人間に染み込んでしまった毒を抜くのは並大抵のことじゃない。
その属性を巡る課題に対する専門的な理解も、強いコミットメントを支える動機や勇気も、安心して支え合えるコミュニティも必要。
そんな膨大なリソースを、自分達の限られた暮らしの中で、あらゆる分野に使い続けることは僕らの現状では不可能です。
だから、必要な力をお借りしたり、「自分たちのことをやる」に照らしてまずできるところからやっている。
ちょっと抽象的な話になりましたが、その、「社会から圧力がかかる属性」の中で僕らtomoni.と関係が深いものの一つが、ジェンダーやセクシュアリティという性の分野。
それでもまだ広いから、今は”LGBTQ+とアライ”のテーマを中心に、自分達に染み込んだ社会の否定や排除の声、分断を煽る声を、互いに支え合いながら剥がし合い、尊厳とつながりを回復していく取り組みを続けています。
tomoni.×Dayaさんの合宿企画はそのひとつ。毎年本当に大切な場になっている。
去年の9/16に実施していた様子を眺めながら、ジェンダー平等やLGBTQ+バッシングも可視化される昨今に、一層この場の必要性を感じています。
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tomoni.月額寄付会員募集キャンペーン�「学校とLGBTQ+の現場に、“自分らしさとつながり”を育む学びを、もっと届けたい!」は、ネクストゴールを掲げて折り返しを迎えました。
あと2週間、つながりを育むチャレンジに取り組んでいきます。
引き続きよろしくお願いします!