
お1人目は、親と子どもの居場所の夕飯提供にご協力をいただいている調理ボランティアのMさん(仮名)。月2回、お仕事の休みを合わせて下さり、宇都宮市外から来て下さっています☆
Q.いろどりボランティアを紹介された経緯は?
A.子どもが小さい頃は、読み聞かせとか指人形劇場のボランティアとかをやっていました。去年体調を崩して休職していた時に、同僚から「こういうボランティアあるんですけど、どうですか?」と声を掛けてもらったんです。
Q.元々子どもが好きなんですか?私(スタッフ)が忘れられないのが、最初に来ていただいた日に、当時ものすごく対応が難しい子がいたんです。暴言や物に当たることを繰り返していて、学生や若いボランティアさんたちはみんな怖がって近寄れず。相手にされないことで更に荒れて…。その日も新しく来て下さったMさんにもきつく当たるのではとドキドキしていたんですが、何の緊張感も前触れもなく、スーッとMさんがその子の所に入って下さって。その日その子はとても落ち着いて過ごせたんです。私、本当に感動して✨
A.覚えてないです(笑)多分、他の人よりそういういろんなものを抱えている人の気持ちが分かるんだと思います。心の奥に抱えているものが分かるというか…。だから身構えたりすることなく人と接することが出来る方だと思います。
Q.約1年、ボランティアされてみていかがですか?
A.『居心地が良い』です。だってここにボランティアで集まってきている人たちは「子どもたちを笑顔にしたい」という同じ目的で集まってきているから。その背景とか普段のお仕事とか、それぞれ色々あるのだろうけど、ここで活動している間は皆同じ。同じ思い、それだけだから。だから居心地と良いと感じるのだと思います。
Q.子どもたちにはどんな思いで接して下さっているんですか?
A.ただただ、「大丈夫だよ」ということを伝えたい。私自身普通ではない家庭で育ったので、周りの大人から「可哀そうに…」と言われることが多かった。でも、何でそう言われるのか分からなかった。それよりも一番嫌だったのは、好奇な目で見られることでした。でもその経験があって、私は普通の人よりは障害をお持ちの方と普通に接することが出来ると思うし、偏見もない。
ここに来ている子どもたちも色んな家庭の子がいるのだろうけれど、子どもたちに言いたいのは「あなたは決して可哀そうなんかじゃないよ」と言うこと。大丈夫だから。大変なことを乗り越える力は人間皆持っているから。特に子どもの方がそれは強い。そう思っています。

Q.こういう場所はもっと必要だと思いますか?
A.必要だと思います。というよりこれからもっと必要になってくると思います。AIとかが発達する中で、人と人とが直接関わったり、自分で色んなことを体験できる場が。子どもの頃にしか発達しない脳もあると思うから。本当に素晴らしい活動をされていると思います。
【インタビュー後記】インタビュー中も何度も、「本当に素晴らしい活動をやっているから」と声を掛けて下さいました。毎月欠かさず足を運んで下さるボランティアの皆さんに、支えられているのは私たちスタッフの方です。活動中もたまにキッチンに行って、お喋りさせていただくことで気持ちが落ち着くことも(笑)
そういう雰囲気をお持ちの方や、元気いっぱいに子どもたちを笑わせて下さる方、大人も子どもも、いろんな人がいるということが子どもたちにとっても居心地が良いのだろうなと感じます。
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました☆彡今後とも、よろしくお願いいたします(^O^)/